VTはあの伝説の4サイクルロードレーサーNR500のエンジンを二つに割ったエンジンを搭載した、当時話題の迷車です。流石によく回ります。峠では、9千から13千回転をキープして走れば、これがクォーターかと思う走りが可能です。VTはエンジンだけがクローズアップされがちですか、鋳鉄製フロントディスクブレーキは強力・フロント16インチがもたらす、俊敏さは他に類を見ませんでした。これらを武器に、峠、特に低速コーナーの多い正丸峠や碓氷峠では、大排気量車を軒並みそうなめでした。当時、峠最強とうたわれた、RZに唯一対抗出来た4ストと言えるでしょう。
但し、あまりに回しやすいので、回しすぎてバルブを曲げてしまう事例もありました。唯一気に入らないのは、エキゾストノートです。あのV型独特のドコドコっ音は… やはり、二輪は4発の集合管でしょうか?
by 五十嵐 2003.11
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