【CHAPTER1−06】



→ 巨大な扉の前 →  資材倉庫 →  廃棄場 →  資材庫 →  巨大な扉の前 →



《巨大な扉の前》


 (※改造された女に会っていない場合、
 旧セントラル第二ビル出口と同じイベントが発生)




アルーア
 (※改造された女戦前)

 扉はロックされている…



《資材倉庫》

アルーア
 ヴィ・ラザフォード…。
 なぜ奴はこの旧セントラル
 第二ビルに逃げ込んだのか?

 考えられる理由の一つは、
 チャニもしくは私の存在に
 気づいたからだ。

 それじゃここに来れば
 奴は安全なんだろうか?

 たぶん奴はそう信じている。

 方法はわからないが、
 これまでのアンドロイドを
 見る限り、
 奴はアンドロイドに心を与え、
 自分の命令に従わせる術を
 持っているということ。

 そしてその謎を解く鍵が、
 この封鎖された旧セントラル
 第二ビルの中にあるはず。










アルーア
 廃墟になったビルに
 あんなに多くの木箱が、
 なぜ存在してるのかしら?



(右)

 (※カレット戦前)

 だましやがった
 怨みは倍にして返すぜ
 なんとしてでも脱出だ
 金に目がくらんじまった
 俺ともあろうものが



(右)
アルーア
 (※カレット戦前)

 思念を感じる。
 誰か隠れているわ。

 『 箱を蹴ってみる
  そのままにしておく』

 (※『箱を蹴ってみる』を選択した場合)

 誰もいないのかしら?

 (ジョーが悲鳴を上げて飛び出してくる)

カレット
 「みーつけた。あたしの勝ちね、約束よ!」

 「手をもらう…。あれ…? 大人のオトコじゃ
 ないわ…」

 「な、なによぉ…あんたダレよ?」

 「あたし、かくれんぼしてるんだから
 邪魔しないでよぉ!」

 「あ〜あ、あいつ逃げちゃったじゃないの。
 どうしてくれるのよ?」

 「あんた、代わりになりなさいよ!」

 「でも、もう隠れなくていいわ!」

 「かくれんぼは、飽きちゃったもん。
 今度はオニごっこに決めたわ!」

 (戦闘:カレット)

 さあ早く逃げなさいよ!
 ウフッ、負けた人は、死んじゃうのよ
 イカサマよ! あんたイカサマしたわ!

 (戦闘終了)

アルーア
 ジョー・ギブス。
 ヤツはヴィと一緒に
 いたんじゃなかったの?

 なぜこんなところで、
 アンドロイドに殺され
 かけていたのかしら?

 それにしても、
 いまのアンドロイドも、
 はっきりとした意識を
 持っていた…。

 人間の脳や肉体を機械に
 移植する生体機能付随型の
 存在は私も知っている。

 しかしそのどれもが完全な
 人間の心を持っているか、
 もしくは単に機械でしかない。

 両者は交じり合うことなど
 決してないはずなのに…。



(左)

 (※カレット戦前)

 ウフフ 早く出てきなさいよ
 ギッタギッタにしてやる
 カクレンボ ダイ好きダワ
 見つけたらナンでもしていいの
 おそいおそい ムッカツク!

アルーア
 子供の思念…?
 いや、少し違ったわ。



(左)
アルーア
 (※カレット戦前)

 思念を感じる。
 誰か隠れているわ。

 『 箱を蹴ってみる
  そのままにしておく』

 (※『箱を蹴ってみる』を選択した場合)

 誰もいないのかしら?

 (女の子の笑い声)

カレット
 「みーつけた。あたしの勝ちね、約束よ!」

 「手をもらう…。あれ…? 大人のオトコじゃ
 ないわ…」

 「な、なによぉ…あんたダレよ?」

 「あたし、かくれんぼしてるんだから
 邪魔しないでよぉ!」

 「それとも、あんたも仲間に入れて欲しいの
 かしら? いいわよ、でもオニはあたし!」

 (ジョーが悲鳴を上げて逃げていく)

アルーア
 ジョー・ギブスだわ…。

カレット
 「あっ、あぁぁー、あんたのせいで逃げちゃ
 ったじゃないの!」

 「むかつく…絶対、あたしむかつく…」

 「あんた、代わりになりなさいよ!」

 (以後は右の木箱を蹴った場合と同じ)



《廃棄場》












アルーア
 たぶん不用になった
 アンドロイドをここで
 燃やしているんだろうけど

 これじゃまるで墓場だわ…。














アルーア
 (ダイブ前)

 上半身が外に出てる。
 まさか逃げ出そうとして
 いたのかしら…?

 これじゃまるで墓場だわ…。














 イヤ…
 死ぬのはイヤ…
 足が…足が…
 どうしてあたしを…

アルーア
 むごいものね…。
 いくら作り物だとはいえ、
 思念まで残すものを
 ここまでするなんて。

アンドロイド
 「あたしたち…言うことを…聞いたのに…」

 「……なんで……コロスの…」

 (戦闘:廃棄アンドロイド)

 アンタなんて ダイキライ!
 アンタだけ なんで生きていいの!
 アタシ…イイコニ…シテタ…

 (戦闘終了)

アルーア
 憎しみよりも悲しみの
 感情のほうが強かった…。

 彼女たちを作った者は
 どんな奴であっても
 人間の心を失っているに
 違いないわ。














アルーア
 (ダイブ後)

 作り物であっても死は
 恐ろしいものなんだわ。



アルーア
 焼却炉の中から
 妙なものが出てきたわ。

 『思い出のリングを入手した』

アンドロイド
 「キャハハハ、光る石よ光る石!」

 「それあたしのだから返してよ!」

 「だってぇ〜、それ持っていた子は燃やされ
 ちゃったんだから…」

 「あたしが…も…もらうんだ…」

 (アンドロイド倒れる)

シャフトキッド
 「うるせえ、このポンコツが! さっさと
 死んでろってんだ!」

 「てめえ、それは俺のだから返せよ」

 「言うことを聞かないと、コイツらみたいに
 燃やしちゃうぞ〜」

 「ん? そういやてめえ…人間じゃねえか」

 「脳ミソ取られるのが嫌で、逃げ出しや
 がったな!」

 「なにしやがるんだ…てめえが逃げたら
 俺がぶっ殺されちまうんだよ!」

 「へ、へへ…よーし、お仕置きだ!」

 「心配しなくていいぜ。俺のクラブが折れたら
 許してやるからな」

 「そんときゃ、良い子になってるだろうよ」

 (戦闘:シャフトキッド)

 よう、お姉さん! ジャグってシャイズする?
 痛…ってー! …ヴィヴ過ぎンじゃねえの?
 OK、オレのバレ負けだ… 今回はな!

 (戦闘終了)



《資材庫》

アルーア
 (※カレット戦前)

 なにこの部屋は…。

 まるで貯蔵庫じゃない。

 完全にイカれているわね
 ヴィ・ラザフォード。

 奴の心の奥深くを
 覗いてみるのが楽しみに
 なってきたわ。

ジョー
 (※カレット戦後)

 「や、やめろ…来るな…。俺のそばによるな」

 「ち、ちくしょう、あのヴィの野郎!」

改造された女
 「…エモノハ…ニゲタ…ニゲタ…ドコ…」

 エモノを連れていけば
 エモノガニゲタ
 あの人を返してくれる
 エモノはドコ…
 ツレテイク…

 (悲鳴を上げて去っていく)

アルーア
 彼女の心は逃亡者を
 主の下に連れ戻すように
 改造を受けている。

 しかもその命令に彼女が
 絶対服従するように、

 逃亡者を連れていけば、
 彼女の大切な人を
 返してくれるような
 暗示を与えられているのだ。












(右)

アルーア
 (※バットボーイ戦前)

 どんな惨殺現場よりも
 ある意味病的だわ…。











(右)

 (※バットボーイ戦前)

 さっき来た赤い服の人
 頭に包帯巻いて変な人
 ウフフフ 泣いてたわ
 連れていかれちゃった
 それじゃ 次は私の番ね
 どこをもらえるのかしら?

アルーア
 包帯の女性といえばたぶん
 バイオレットのことだわ。
 きっとこの場所にヴィに
 連れてこられたんだわ。

 私の想像が正しければ、
 あの男がバイオレットを
 ここに連れてきた意味は、

 これから彼女の身に起こる
 ことを見せつけるためだ。












(中央)

アルーア
 (※バットボーイ戦前)

 まるで生きてるみたい。

 しかしこれらの
 アンドロイドたちは
 いったい何の目的で
 作られているのかしら?

 ただのお遊びにしては、
 手がかかりすぎてるわね。











(中央)

 (※バットボーイ戦前)

 なによあの女
 ジロジロ見てるわ
 あたしたちの身体を
 持っていくつもりよ
 助けを呼ぼうかしら
 でもあいつヒドイから
 殴るもの
 バットで殴るもの

アルーア
 恐怖と残忍さ。
 この二つは根源的な心。

 彼女たちは人間の本性を
 よく再現しているわ。












(左)

アルーア
 (※バットボーイ戦前)

 いくら作り物とはいえ
 こう並んでいると気味が
 悪いものだわ。











(左)

 (※バットボーイ戦前)

 うふふふ
 あははははは
 あははははは
 新しい人?
 それじゃ次はあたしの番ね!
 茶色のキレイな目してる
 ピカピカに光って
 ズルイわ 二つも持ってる
 パパに言ってやろっと

アルーア
 私のことをはっきりと
 認識できるほど心を
 持っているとは驚きね。






 ウフフ かわいそう
 見つかったわ
 あの女 骨取られるわね

バットボーイ
 「ヨォ! オマエなんで歩いてんだよ!」

 「なーにトボけてんだ! なんで歩いてんだ
 って聞いてんだよ! 誰がいいって言った!」

 「……あ…おまえ人間か?」

 「ふーん、そうなのか…お! いい足持って
 んじゃねえか」

 「ヨーシ、それじゃ、いまからオレと
 楽しい事しようぜ…」

 「なーに、何も怖がることはないんだぜ…」

 「ジャンケンで勝ったほうが、身体をもらって
 いくゲームだ」

 「面白そうだろォ? ヘッヘッヘ…」


 ぜったいズルするのよ
 そうそう いつも
 前もそうだったもん

バットボーイ
 「うるせぇ! うるせぇんだよ〜!!」

 「くっそー、マジでキレた!」

 (戦闘:バットボーイ)

 ギンギンギ〜ン! カッキ〜ン!!
 バッドバッドバットーーー!
 ガーン! ガガガーーン! …プシュウ

 (戦闘終了)

アルーア
 少年の心にあったのは、
 極めて純粋な破壊の欲望。

 攻撃、破壊、恐れなど、
 ここには人間の根源的な
 心が渦巻いている。












(右)

アルーア
 (※バットボーイ戦後)

 これだけの施設と
 アンドロイドの数。
 普通に考えても莫大な
 資金が動いているはずね。












(右)


 (※バットボーイ戦後)

 あの子動かなくなった
 じっと見てただけなのに
 魔女よ魔女…
 パパが言ってた
 魔女の目は恐いんだって












(中央)

アルーア
 (※バットボーイ戦後)

 奴の心を覗かなくても
 こいつたちを見ててよく
 わかるわ。

 ヴィって男の脳ミソは、
 きっと極彩色の狂気じみた
 色をしているんでしょうね。












(中央)


 (※バットボーイ戦後)

 あ〜あ 知らない
 あたし言ってやる
 きっとあの女
 絶対に怒られるわ
 お仕置きで
 首を折られた子もいたわ












(左)

アルーア
 (※バットボーイ戦後)

 この立ち並んだ彼女たちは、
 人間が持っている負の部分を
 見せてくれる。












(左)


 (※バットボーイ戦後)

 イヤ…
 死ぬのはイヤ…
 私たちも殺される
 女がやったわ
 私見てた…
 私たちも殺される



《巨大な扉の前》

チャニ
 (※資材庫で改造される女を目撃した後)

 「この人が…ジョー・ギブスを…」

 「もうダメ私…意識の断片を探して…」

 「ダイブしたけど…私の意識を持って
 いかれて…しまって…」

 (チャニ倒れる)

アルーア
 (扉の前に改造された女がいる)

 彼女がここにいるってことは
 ジョー・ギブスは中に連れて
 いかれたのね。

 しかし…
 彼女の心を砕こうにも
 彼女のように限りなく
 希薄な心にダイブすれば

 チャニのようにこっちの
 心を持っていかれてしまう。

 一瞬でも彼女の心を
 目覚めさせる方法が
 あればいいんだけど…。

アルーア
 (※思い出のリング入手前)

 とりあえずそれを探すことが
 先決のようね。

アルーア
 (※思い出のリング入手後)

 あの焼却炉で見つけた
 この指輪。

 たしか最初に会った時、
 彼女、指輪を探していたわ。

 『思い出のリングを使用した』

改造された女
 私たちがなにをしたの
 やめて 助けて
 彼に手を出さないで
 あ…ああ…なんてこと
 なんて酷いことを…
 呪われるがいいわ!
 お前の死ぬ姿を笑ってやる
 アハハ…ハハハ…
 神に裁かれるがいい

 (戦闘:改造された女)

 アタシ…アタシノ…脳…カエシテ
 アタシ…アタシノ…目…カエシテ
 アタシ…アタシノ…足…カエシテ

 (戦闘終了)

 ヴィ・ラザフォード…
 私と私の恋人を殺した
 悪魔のような奴…
 神様…神様…お願い…
 あいつを殺して…

アルーア
 彼女、死を与えた私を
 神だと錯覚して死んで
 いったわ。

 彼女にとって安らかな
 死は福音にも似たもの
 だったのだ。

 私は神ではないが、
 あなたの願いはきっと
 神の下に聞き届けられたに
 違いない。

改造された女
 (※2回目以降)

 「…エモノ…エモノドコ…ツレテイク…」

アルーア
 この扉の向こうに
 ジョー・ギブスが連れ込まれ
 たのはたしかだわ。

 そしてヴィ・ラザフォードも
 そこにいることも。

 彼女の心を砕こうにも
 限りなく希薄な心に
 こちらからダイブすれば

 チャニのようにこっちの
 心を持っていかれてしまう。

 一瞬でも彼女の心を
 目覚めさせる方法が
 あればいいんだけど…。

アルーア
 (※思い出のリング入手前)

 とりあえずそれを探すことが
 先決のようね。

アルーア
 (※思い出のリング入手後)

 (既に持っていた場合と同じ)



《CHAPTER1−07》



或る記録の残滓