2.ハーデス様矢ガモ事件〜ハーデス様フェラチオ疑惑

でも、ハーデス様は、なんだかんだ言って戦いとかは全然得意じゃないと思う。それを如実にあらわしているのが『ハーデス様・矢ガモ事件』

伝令神ヘルメス「ヒュプノスーっ!タナトスーっ!大変だ!ハーデス様がお怪我をされたぞ…!」 
 
ヒュプノス「何…!?…っハーデス様!その肩のひどい矢傷は一体っ!?」 
 
ハーデス「………案ずるな…、…これは…
みねうちだ。」 
 
ヒュプノス
「つくならもっとマシな嘘ついて下さい。矢が刺さって血がドクドク出てるでしょうが!!」 
 
タナトス「ッうわあああハーデス様ーー!!ハーデス様が死ぬーーッ!!畜生、ヒュプノス!俺はハーデス様の死期を遅らせるため、今から冥界に乗り込む!そして死の神をぶん殴ってくる!!」 
 
ヒュプノス「落ち着け、タナトス。
冥界はここで死の神はお前だ。ハーデス様はこれでも一応は神。神は死なぬ。だが問題は…ヘルメス!一体いずれの者が我が君に弓引いたのか!答えよ、ハーデス様は一体どうなされたのだ!?」 
 
ヘルメス「それが……
ハーデス様は冥界の門の前でボーっとしていたところを、飛んできた流れ矢にたまたま当たってしまったそうです。」 
 
ヒュプ&タナ
捨て身のギャグか何かですか。マジで何やってるんですかあんた!!」 
 
ハーデス「……;;」 
 
マジでなぜハーデス様が射られたのかは神話中の永遠の謎ですが、 
矢を射たのはギリシア一の英雄、ヘラクレスであることが判明。 



         ↑ミノス。
ちょっとハーデス様と奥さんをラブラブさせたかったというのが本音。


ミノス(ハーデスの補佐官1)「ああ忙しい!忙しい…!まさかハーデス様がケガでダウンするなんて…!!クソの役にも立たないヒュプノス様は残念ながら無事だというのに…!!しかもハーデス様はペルセフォネー様たちとパイエオン(神々の医師)のところに行って、当分帰ってこない…!上司が奥さんとラブ・アフェアなのに私たちはデスクワーク…!!ああ、これも皆あの不埒者のヘラクレスのせいだーっ!」 
 
ラダマンテュス(補佐官2)「兄上、ヘラクレスは私の弟子です。悪く言うのはお止めください。」 
 
ミノス「ふん、弟子バカめ!お前はあいつに徳と知とを教えたが、慎みは教えなかったようだな!」 
 
ラダマンテュス「…兄上。それ以上はいくら兄上といえども…」 
 
アイアコス(補佐官3)
「――なあ、俺今からエーゲ海に里帰りしようと思うんだけど、いいか? 
 
ミノス
「寝言は寝て言え、クソ虫がぁーッ!だいたい、私とラダマンテュスの故郷もエーゲ海はクレタ島なのに、なんでお前だけ里帰りだ、ええッ!?」 
 
アイアコス「う…だって俺、お前らと違って亡者の裁判だけでなく、神々のイザコザまで調停してるんだぞ!?もういい加減有給くれても良くないか!?」 
 
ラダマンテュス「だが今は、盆と正月が1000年分一緒に来たような忙しさで…」 
 
ミノス「…よーし、わかった。とりあえず今は三人死ぬ気で働こう。今我々が職務放棄すれば冥界が崩壊する。だがハーデス様たちが帰ってきたその瞬間!
我ら三人まとめてエーゲ海に里帰りだ!ククク、ハーデス様とタナトス様の困り顔が目に浮かぶようだわ!!」 
 
アイアコス「なあ…お前、人格交代してないか?;」
(※ミノスは神話上では二重人格。あるときは賢君、あるときは暴君) 
 
 
ハーデス様と冥界は一心同体の関係なので(ギリシア語では「冥界」を表す単語も「ハーデス」)、ハーデス様が弱りきれば冥界も危うくなっちゃう。ハーデス様の補佐官三人はマジでいい迷惑だろう。 
でも、この補佐官三人も個性的でおもしろいと思う。ラダマンテュスも「正義の士」とか「堅実にして冷静」とか言われてる割にすげー愛妻家だしさ! 
冥界勢みんなかっこよくないか!?強そうだし! 
 

それに引き換えハーデス様ね…なんであんなに弱そうなんだ、って話じゃん! 
 
神具ってありますよね?神が持ってる武器や道具。 
例えば、クロノスが「大鎌」、ゼウスが「雷電」、ポセイドンが「三叉の鉾」、アポロンが「銀の弓」、アテナが「アイギス(神威の盾)」とか……みんなかっこいいじゃん? 
 
なのにハーデス様の神具だけ「隠れん帽」ってどういうこと?! 
 
かぶると姿を消せる神具、
…ってまさか「隠れんぼ」とうまく引っかけたつもりじゃねーだろーな!?認めねぇよ!!馬鹿か!! 
 
まあ、元のギリシア語を日本語に直訳すれば「見えない(ア・イデス)かぶと」で、ギリシア語でも
Α ΙΔΗΣ(見えない)とΑΙΔΗΣ(ハーデス)の綴りをうまく引っかけたシャレになってるっていう… 
 
ギリシャ人よ。つまらないシャレはやめなシャレ。 
 
…このくらい寒いからね!?君らがハーデス様に対してやってることは!! 
でも、日本語で最初に「隠れん帽」って訳をつけた人は神。 
私は「隠れ兜」とか「アイデスの兜」って呼ばしてもらうけどな…。 
とにかく、この神具のせいで、ハーデス様が戦ってるシーンっていうのはほとんどない。 
 
あ、ハーデスがペルセフォネーを拉致する神話で、その時彼女と一緒にいたアテナとアルテミスと戦った、って異説がありますが…ただ…、 
 
『…ペルセフォネーを奪い去ろうとするハーデースに対し、最も武勇に秀でた二人の女神・パラス(アテナ)とアルテミスが武器をもって抵抗した。しかし、ゼウスが雷を投じ、弟君であるハーデースを助けた…』 
 
…これさ、
ゼウスが助けてくれるまではハーデス様、完全タコ殴りにされてたよね? 
 
ハーデス様…!よりにもよって、男の事は便所虫としか思ってないような男嫌いの最強の女神二人に出くわすとは…!
 
燕尾服に蝶ネクタイで「ペルセフォネーと結婚させて下さい!」っつっても、確実に前歯の二、三本と鼻骨を叩き折ってくるような二人
に、正面から突っ込むなんて、迷いも駆け引きもあったもんじゃねえよ!! 
 
 
狩の女神アルテミス「冥王よ!我らが友人を奪い去ってどうなさるおつもりです!まさか慰み者にするつもりではないでしょうね!?」 
 
ハーデス「……っ」 
 
戦の女神アテナ「…恋に狂った男に対しては何も言っても無駄だな。よし、アルテミス。私がアイギス(盾)のカドで一発ブン殴って正気に戻す。 
 
アルテミス「やっちゃって、アテナ!私は弓で退路を塞ぐわ!冥王、覚悟なさい!」 
 
ハーデス「……!;;」 
 
ヒュプノス(ハーデスの付き添い)「…っ覚悟するのはあなた方のほうだ!ハーデス様を丸腰だと思って甘く見ないで頂こう!見るがいい、
ハーデス様108の暗殺拳を!」 
 
ハーデス
「!?!?;;」 
 
ヒュプノス「
(ハーデス様、もちろんそのくらいの技ありますよね?最強の女神二人相手に、無策かつ丸腰で来るわけないですもんね?)ハーデス様最強の技・『冥王・サウザンドヘッドアタック』をお見舞いしてやるわ!!ハーデス様の体が一瞬沈み込んだかと思ったら、そこから1000発の頭突きを食らうことになるぞぉーーっ!!ハーデス様の頭突き食らって生きてる奴いないからなぁーーッ!!」 
 
アテナ「…ほう。面白い。それでは、こちらも全力を出そうではないか。…いくぞ、ハーデス!」 
 
ハーデス
「……ッ!!!」 
 
 
…ニューサの野に、真っ赤なホタルが飛ぶでしょう。 
 
みたいな、ね?(笑) 
 
ていうかそれこそ「隠れん帽」を使えばいいのに…。 
ただ、どんなにボコり倒されても、ペルセフォネーを抱いたまま離さなずに、冥界に連れ去ってきた、っていう…! 
まあ、結局デメテルの再三の脅しと、ペルセフォネーに「お母様のところに返してください…」ってずっと泣かれていたため、彼女を母の元に返すことになったのですが…、その時のハーデス様のセリフね…!


ハーデス「ペルセフォネー、黒衣をまとうた母の元へ帰るがよい。だから、もう泣かないでくれ。…できるなら、どうかその胸に私への優しさを抱いてほしい。私のことを想ってほしい……私では、駄目か?お前の夫にはふさわしくないか?」 
 
う…!こんな謙虚なこと言うギリシアの神…いない…!!やっぱいい男…!ハーデス様!! 
 

神々きってのプレイボーイ、光明の神アポロンなんか、 
本気で嫌がって逃げる女をガーっと追いかけていって、 
 
アポロン
「あははは〜もっとゆっくり走っておくれ、愛しい人〜!そうすれば僕ももっとゆっくり追いかけるからさ〜!あはは、アハハハ…愛しい人よ〜!」 
 
好いた女に便所虫のごとく嫌われる事くらい、彼のレベルじゃ快感なんだよ。 
 
 
それに比べりゃハーデス様。謙虚で紳士だな。 
と思ったその矢先ですよ。上のペルセフォネーへかけた言葉の直後に…、 
 
『だが(自らの手立てが卑劣であると心得ていた)ハーデースは、そっとあたりを見回すと(ヘルメースの目を盗み)、甘い柘榴の実の一粒を、みずからの手で妃に食べさせた。』 
 
っていうシーンが入るんですが、 
…なんていうの…これが
ハーデス様がペルセフォネーにフェラチオを強要したことの暗喩ではないかという議論があって…。伝説の『ハーデス様・ペルセフォネーにフェラチオを強要疑惑』です。 
 
っていうかさ、
「私では、ダメか?」と聞きながら自分のち○こ舐めさすって…それどこのS級ド変態だよ!!? 
 
 
しかも、そればかりか、ペルセフォネーを奪うために咲かせた水仙の花も「この水仙は明らかに男根の象徴だ!」とか言われてて…え、ていうか
どれとどれが男根でどれが男根じゃないの!?全部男根じゃん!!! 
 
…これについては学者の間で色々な議論があるみたいですけど、 なんか、大の大人が「コレち○こだろ!?」「ち○こじゃねえよ!何でもかんでもち○こち○こ言うなよ!!」って大真面目に議論してるしてるところが面白い。ただ、私は水仙や柘榴が性的な象徴として使われてるとは思えないなあ。私、ハーデス様を信じてるぞ…。 
 
 
ハーデスの奥さんに対する愛情はよく語られるところですが、逆にペルセフォネーがハーデスを愛していたのか、ってことは神話上では…読みとることができない。むしろ毛ジラミのごとく嫌われてるイメージが強い。 
 
ただ!…ただね!ハーデス様は、神話上で
「水仙の花冠をつけた姿」で表されます。「男で、しかも冥王なのに花冠かよ!」って思ったけど、きっとそれはペルセフォネーに編んでもらった花冠なんだよね!? 



「決して微笑まぬ者」との異名をもつハーデス様ですが、ペルセフォネーの前では笑って欲しいなあ!!