眠れない夜もあった






楽しいときも

悲しいときも

前に進むときも

立ち止るときも




あった




そして






どんなときも

お姉さまがいてくれた

笑いかけてくれた

なんだってできる

そう思えた











「じゃあ空を飛んでみせてくれない？」












がしっ


「お姉さまと一緒ならっ！」

「うふふ、冗談よ──って、冗談よ？　え？　手をお離しなさい
──ちょっとひっぱるのおやめなさいっ」

「お姉さまと一緒だったら空だって飛べる気がしますっ！」

「気のせいだからそれっ、だからひっぱるのやめてっ！」

「愛があればなんだってできます！」

「ここ三階だからっ、三階っ！　愛は二階までなのよっ！」

「だいじょうぶですっ！　わたしたちの愛はっ！！」

「どなたかっ、どなたかこの子をとめてっ！
あなたなんでこんなに力強いのっ！？」

「愛の力ですっ！」

「マリア様──嗚呼マリア様っ！
私たちをいつでも見守っていてくださるのならっ！」

「そこの方っ、窓を開けてくださらない！？」

「みてないでたすけてくださいーっ！！
──って開けんなーッ！！」








そんな姉妹愛。

感想掲示板　交流用

感想掲示板　個別

直リンク至上主義

とぷぺじ