あとがき（という名の言い訳）


　……めっちゃ長くてｺﾞﾒﾝﾅｻｲ。
　ひとりだけ規格外なことしてｺﾞﾒﾝﾅｻｲ。
　読みにくい構成してｺﾞﾒﾝﾅｻｲ。
　
　参加作者のみなさん、ひとりだけはっちゃけてｺﾞﾒﾝﾅｻｲ。
　碧郎さんより長いの書いてｺﾞﾒﾝﾅｻｲ。
　すなふさんにもｺﾞﾒﾝﾅｻｲ。
　委員長ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ。
　
　いろいろまとめてｺﾞﾒﾝﾅｻｲ。そしてみんなありがとう。
　ここまで読んで頂いただけで、ぼかぁ、幸せです。

　「叱られ」なんて1/100もあるだろうか。1%以下ってのはお題的にどうなんだろうか？
　なんて事を考えつつも、書く手を休められないまま突っ走りました。いや、最初からちゃんと「叱られ」を目指してたんですよ？
　
　……。
　
　その辺りから疑わしげな視線をちくちく感じますけど、この作品を書こうと思った切っ掛けは「叱られ」からのインスピレーションが間違いなくもとになっています。
　
　
　……。
　
　
　――なっているんですってばっ！
　
　
　以下解説（という名の釈明）
　
　委員長からお誘いがあったあと、お題的によさげな場面を考えていたら「いばらの森」で聖が蓉子に向かって「祥子の習い事を全部やめさせたらしいわね」云々という台詞があったのを思い出しました。これは使えるかなー、どうかなーと夢想していたら色々話が出来てきそうだったのでプロット作成へ。
　
　んで、「やめさせた」つーことは蓉子が「やめろ」って言ったって事で、じゃあそれなら祥子は「やめたくないって言った」んだろうな、と妄想が膨らみ、じゃあ、習い事を廻って「言い争い」ぐらいあっただろうから、じゃあ、蓉子的にはたぶん「叱った」んじゃないかな、とまあ、こう想像が完結したわけです。
　
　よし、基本はこれで。
　
　しかし書くにあたって、ただその場面だけを描写してもなにも面白くないということに気付きました。
　お姉さまが「やめろ」と言ったからって祥子が素直に聞くはずもなく、素直に聞かないための「やめられない」理由が必要もなので、その辺の事情も書こうとしたらそれはつまり祥子の「過去」を一部とはいえ書かないといけないと気付いて、でもそうなると祥子と蓉子の「出逢い」も必要になるだろうし「やめろ」と言えるくらいの間柄っていうか信頼があるってことは「姉妹になった理由」あたりを持ってこないと説得力が全然なさそうだなとか、そういうことをつらつら考えたら、まあこれぐらいは必要になってしまったと言うわけです。まる。
　
　最初からこんなに長い話を書くつもりはなかったんですよ。ﾎﾝﾄﾃﾞｽﾖ。
　ただアイデアの一部はずっと考えていた連載用のものであったことは否定しません（特に中等部編は）。そんな作品をお祭りに持ってきた不届き千万な作者をお許し下さい。…ｺﾞﾒﾝﾈ（ﾃﾍ。
　
　しかしですね。いまだに「叱られ」とはなんぞやという疑問が尽きません。
　たぶんそれは愛なのでしょうか。愛。愛しているから「叱り」愛しているから「叱られる」そこには海より深く空より高い信頼関係が欠かせないのでしょう。つまり「叱り」＝「愛」。ああやっと判った気がするよ…。
　
　ということで長くなった言い訳終わり。
　委員長始め、主催者のみなさま、ありがとうございました。
　企画に誘って頂けなかったら、この作品もこの世に生まれたかどうか。
　
　本当にありがとうございました。
　
　
　
　
　2004/01/30　
　
　夏葵　by「たれてる＠ところ」
　Fate/StayNight＠TYPE-MOON、発売日に。
　
　
　P.S.
　　実はパラソル編への伏線バリバリ。

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