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先週で会社をやめた。どこまでも自由な時間が続いている。 さっそく、行こう!と思い立ったのが、ニュージーランドだ。もちろん、会社をやめてから思ったわけではなくて、冬の間から航空券の手配やガイドブックを見て、初めての南半球に思いを巡らせていた。 なぜ、ニュージーランドなのか。 これまでボクは、海外旅行といえばアメリカ、それも西部と決まっていた。その旅を繰り返しているうちに、「ジョン・ミュア・トレイル」という山道の存在を知ってしまったのだ。 以前から、このトレイルを歩いてみたいという気持ちはあったのだが、なにせ、そのトレイルの全長は約211マイル。日本ふうにいうと約340キロだ。お盆休みとか有給休暇では実現できそうもないものなのだ。 しかし、退職が決まった今となっては、時間の問題は解決した。 次に心配したのは、長期の海外滞在に耐えられるのか、ということだ。 211マイルを全部歩くとしたら、準備なども含めると、1か月以上はかかることになる。 サラリーマン時代の海外旅行は、せいぜい1週間+α程度の期間でしかなかったが、それでさえ、最後の2日くらいは英語を話すのに疲れ、ちょっとしたホームシックのような気持ちが芽生え始めていた。1か月も大丈夫なのか…と思うのは、自然のなりゆきだったといえる。 さらに、旅での日常が、山の中ので生活。これまで、日本の山登りでも1週間が最長のボクにとっては、未知の世界なのだ。 そこで、 ・約1か月の滞在で、 ・山道を歩けて、 ・4月に雪がなく、 ・できれば英語圏、 という基準でニュージーランドが浮上してきたわけだ。 ニュージーランドでは、トレッキングが国民的スポーツであるということは、以前から雑誌やインターネットなどを通じて、なんとなく知っていた。たまに、写真で目にしてきた風景も、広々として魅力的だ。 こんなふうに、「ジョン・ミュア・トレイルの準備」という位置づけで決まった行き先ではあったが、情報を集めているうちに、風景などはもちろん、トレッキングの制度なども、かなりしっかりしたもので、ニュージーランドそのものが、とても魅力的に思えてきた。 初めての訪問国で、始めのうちは多少の不安はあったが、そんな不安もすぐにしぼんでいった。 |