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(4月4日)… … … クライストチャーチのホテルに着いた。が、この街は日本語であふれている。 海外旅行でホテルを予約しておくのは今回が初めて。正しくは、航空券に1泊だけついていたホテルなのだが、ボクは知らぬ間に、旗を先頭にゾロゾロと歩く日本のツアーの一員になってしまっていたのだ。 国内線に乗ってきたのに、見渡す限りの日本人。 添乗員のような人は日本人ではないが「ニホンゴ、スコシネ!」と言い、ホテルへ向かうバンの運転手は「オクサン二、シカレテマス」とライフスタイルまで日本寄りだ。海外旅行に出たんだ!という緊張感がなかなか沸いてこないのがちょっと物足りない。 もう、この街に用はない! 近くの大型ショッピングモールで食材を買い込んで、ガソリンスタンド…、じゃなくてペトロール・ステーションで、コンロ用の燃料(無煙ガソリン)を購入。あとは、南へ向かうバスのチケットをゲットするだけだ。が、これも日本語によって、ことはスムーズに運んだ。 ホテルのロビーで、ツアー会社の日本人が「どこに行くんですか」と寄ってくる。マウント・クックへ行きたいことを言うと、どこかに電話をして、あっという間にバスのチケットをとってくれた。 英語があまり話せないボクにとってはありがたいことだが、こうもスムーズにことが運ぶと、本来の目的が達成されないようで、少々不安でもある。 それだけ、ここニュージーランドでは、日本人はいいお客さんで、日本人も他人への依存度が高い、ということなのだろう。 (4月5日)… … … 日本語は、バスの中でものさばっていた。 乗客の大部分が日本人で、日本人用に、日本語が流れてくるヘッドフォンが渡されたのだ。日本で観光バスに乗ってる感覚と同じだ。 車窓の風景の解説や、ニュージーランドの詳しい歴史などのありがたい話がついてNZ$45。 もっと田舎にいけば、聞きたくても日本語は聞けなくなるだろう、と思い、ありがたく日本語を聞いていた。 昼過ぎにマウント・クックのホテルに着くと、ようやく日本語から解放された。同じバスに乗ってきた乗客の大部分は、というより、ボク以外の全員は、豪勢な食事をとるため、ホテルで待ち構えていた日本人に案内されて食堂へ入っていった。ボクはといえば…、ザックを背負って雨の中を歩き始めたのだ。 ちょっと取り残された気分にもなったが、ようやく海外旅行が始まったような気がした。 |