10:イースターの町へ
(2003年4月19日〜20日)


(4月19日)… … …

 ミルフォード・トラックのサンドフライ・ポイントで乗った船は、まるで大都市のバスターミナルのような船着場に、ボクらバックパッカーを降ろした。
 バスもさることながら、ミルフォード・サウンドへ向かう大型遊覧船が、ズラ〜っと岸に横づされている光景は、4日間、山の中を歩いてきた目には、あまりに強烈なインパクトだ。文明がミルフォード・サウンドを圧倒している。

 そして、目立つのは、なんといっても日本人。サンドフライ・ポイントまでは、ひとりのガイドを除いて、日本人の気配すらなかったのに…。国境を越えたような気分とは、こんなものなのだろうか。

 日が沈みかけた頃にやってきたバンに乗せられて、ティ・アナウの町につく頃には、空には夕闇がせまっていた。しかし、イースターの週末ということもあって、町は色とりどりのネオンや行きかう車の光で、ミルフォードに旅立つ前の町とは、見違えるほどの大賑わいだ。
 湖畔沿いの道路わきのモーテルなどの宿泊施設は、すべて「no vacancy」!
 恐るべしイースター。金曜と月曜が祝日になっていて、日本のゴールデン・ウイークのようなものか。

 モーターパークも、隙間がないほどキャンピング・カーがひしめき合っていたが、ボクは喧騒から離れて、ちょっと寂しい雰囲気の漂う牧場のような草の上にテントを張った。
 真っ暗闇の中、電池がなくなりかけた頼りないヘッドランプを頼りに食事を済ませる。大量のソーセージをトマト&オニオン・スープで煮込んだもの。いける。かなり、いける!

(4月20日)… … …

 日曜の朝、あたりは、露でべっとりだ。霧が深い。
 明るくなる前から起きて、洗濯機をまわし、シャワーを思い切り浴びた。混みだしたら大変だ。

 DOCで、ケプラー・トラックの予約をする。今回は、テントサイトがあるので、簡単に予約がとれた。テントがあると、行き当たりばったりの旅がとてもスムーズだ。
 天気の掲示を見ると、あすは晴れ、あさってもおおむね晴れ、そして、その次の日はくもりのち雨。
 ケプラー・トラックは、ニュージーランドでは珍しく、山の稜線を中心に歩くコースなのだ。展望を楽しむためにも、できることなら晴れて欲しい…。
 出発は、きょうの午後だ。

 今回は、テントを背負って行くことになるので、必要なさそうな余計な荷物を、モーター・パークのフロントに預け、できるだけ身軽になった。
 モーター・パークをチェック・アウトし、メイン・ストリートのマーケットで食材をしこたま買い込み、これで準備は完璧だ!


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happy trail