12:ジョン・ミュア・トレイルを思う
(5月29日)


 のんびりと7時起床。深く刻まれたヨセミテ・バレーのテントサイトにやっと日が射し込んできた。空にはたくさんのわた雲。南西の強い風が、その雲を動かしている、ヒツジの群れのように。

 けさは、初めてフリーズドライの食事に挑戦だ。
 これまでも、ずっと持ち歩いていたのだが、ボクはこのフリーズドライがあまり好きにはなれず、食べるチャンスがなかなか訪れなかった。この親子丼も、かなりあちこちボクと旅を繰り返してきて、もう包装がちぎれそうだったので、そろそろ限界!と思い、きょう食べよう、と思いたったのだ。
 まあまあ、いける味だがこれを連日食べるとなると、少々抵抗を感じる。年のせいか、普段の暮らしでもインスタント食品とか、コンビニ弁当など、加工品を遠ざけるようになってきている。
 そんなことから、ジョン・ミュア・トレイルのような長期のトレッキングになると、やはり米中心のメニューが、ボクにはあっているような気がする。

 きょうは、昼間の大部分の時間を、ジョン・ミュア・トレイルのガイドと地図を読んで過ごした。内容にのめり込んでいると、本当に歩いているような錯覚になる。

 5日で40マイルくらいは歩けるかなぁ。

 でも、今回、このヨセミテで1日10マイル以上歩いた日はなく、それでもかなり体力を消耗していた。1日10マイルは難しそうだ。休養日なども入れると、5日で40マイルはギリギリのせんかもしれない。それでも4週間を要することになる。
 トレイルを歩いているうちに、山歩きに体が適応してくることは予想できるが、それがどの程度期待できるのかは未知数である。
 このあたりを、なんとかクリアにできないものか…。

 夕食はインスタントのピラフだ。2ドル弱。これも、ウイルダネスに持っていけるかどうかのテストを兼ねていたのだが、あまりに匂いが強烈だ。クマを惹きつける恐れがある。アメリカ製のこの匂いのきついピラフも、ジョン・ミュア・トレイルの食事には不向きだ。
 やっぱり、米が一番なかぁ。

 というわけで、きょう一日は、ヨセミテ・バレーで、ジョン・ミュア・トレイルの下調べをするだけで終わってしまった。まあ、そこそこ充実した一日だった。


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happy trail