■ いきなりトレイル・エンジェルの出現です! ■
April 09, 2005
DAY.001

 4月9日、やっと始まりました AT。ダラス経由のフライトで、へろへろに疲れきり、アトランタのホステルでは、郵便局に荷物を送りに行った以外は2日間寝たきりでした。さらにトレイルヘッドに向かう地下鉄の駅では、黒人に囲まれちょっとだけお金を取られてしまい、お先真っ暗だったのですが、早くもエンジェルの登場です。
 加藤さんからの情報で、地元に住むジョー&サユリさん夫妻が私の存在とスケジュールを知り、とびきり極上のもてなしで迎えてくれたのです。
 納豆味噌汁の朝食、そして彼らの3人の子供たちにWelcomeされ、それまでの疲れが吹っ飛びました。
 が、半年振りの重いザックでトレイルに出ると、あっという間に足取りが重くなり、今日はアプローチの8.8マイルとアパラチアントレイル2.5マイルの合計11.3マイルでギブアップです。森は日本の雑木林の春とまるっきり同じ風景で、懐かしさを覚えます。

 きれいな Georgia Waterfalls のはがきで届きました。がんばれ Mr.beer
MASA+TOMO - April 21, 2005 at 16:40:59 (JST) -

 やってきました、アメリカです!
 トレイル・エンジェルのJoe & Sayuriさんとの出会いは、浅草で受け取った e-mail が、その始まりでした。「お〜い!」で始まる文面は、そのあとの全てが英文で、一見しただけでは、いたずらのよう…。しかし!
 良〜く読んでみると、差出人は、ひとあし先にアパラチアン・トレイルを歩き始めた加藤さんの友人で、私の web-site からメールアドレスを知り、連絡をくれたということがわかりました。
 私の乗った飛行機がつくアトランタから、アパラチアン・トレイルの出発点を結ぶ公共交通機関がないので、出迎えを申し出てくれたJoe & Sayuriさんは、私にとって、まさにエンジェルです!
 アパラチアン・トレイルなどのアメリカのロングトレイルでは、こういった予期しないところに現われ、我々のスルーハイクのサポートをしてくれる人たちを「トレイル・エンジェル」と呼んでいます。幸先のいいスタートです!
 写真は、Joe & Sayuriさんの家から車ですぐの所にある Amicalola Falls State Park で撮ったもの。ここから、後ろに見えている滝を経由して8.8マイルの山道を歩くと、アパラチアン・トレイルの南の出発点である Springer Mountain にたどりつきます。
 一緒に写っているのはSarahちゃん。三人きょうだいの一番上のお姉さんです。

 State Parkのビジターセンターで、Joeさんと3人の子供達と記念撮影です。トレイルをちょっとだけ一緒に歩き、別れました。いよいよ旅の始まりです!  冬枯れの森、アップダウンを繰り返すだけで、単調な景色が続きます。そんな時、鮮やかなチョウを見つけました。冬枯れの森に春を実感した一瞬です!

 トレイルヘッドを発ち、30分ほどでAmicalola Fallsの上までやってきました。滝の落差はなんと200メートル余り。ミシシッピー川より東では最も高いそうです。そんなわけで、このState Parkはジョージアでも屈指の人気を誇っています。ちなみに「アミカローラ」は、先住民であるチェロキー族の言葉が語源で「滑り落ちる水」といった意味があるそうです。

 まわりの風景はというと…。ごらんのように、森の木々はようやく芽吹き始めたばかり。Joeさん夫妻によると、この付近の山では、先週末がサクラの見ごろで、数日前の雨で花が散ったあと、一気に木々が芽吹き始めたとのこと。また、数日前の雨は、この日、私がめざす Springer Mountain では雪になったそうです。季節のうつろいは日本そっくりですね。
 そんなせいもあってか、久しぶりの運動で玉のような汗をかいた肌に、日陰の風がよても心地よく感じられました。

 5時間近くかかって Springer Mountain の頂上にやってきました。ここが、このさき半年近く続くアパラチアン・トレイルの本当の出発点です。
 後ろに見えている大きな岩の陰には、「Register」と呼ばれる記帳簿が入っていて、ハイカーは、それに固い決意を記し、スタートします。といっても、落書き帳のようなノートなんですけど。
 左の写真の私の足元の岩に埋め込まれているのは、このレリーフです。そして、左上に見えている白いペンキ、これは「White Blaze」という道標です。ある資料によると全長2174.9マイルの道中、この道標が82,366個もあり、これをたどれば地図を持たなくても、道に迷う心配はまずありません!

 出発していきなりこんな話題もなんですが、人間である以上、さけては通れないのがトイレです。そんなわけで、アパラチアン・トレイルのトイレ事情です。
 外観はこんな感じ(→)です。まわりを被う壁は必要最小限で、日本の山で見られるトイレとの大きな違いは、モノを溜めておくために深い穴が掘られていないこと。トイレそのものは、高床式で、床のすぐ下に出したモノが堆積しています。

 中に入ってみると、こんな感じです。周辺の壁が最小限なだけに結構明るい印象です。風通しがいいせいか、鼻をつくような臭いもあまりありません。それでも、この便座に腰掛けるとなると、へんな虫はいないかとか、何がへんなモノで汚れていないかとか、顔を近づけ見てしまうのは私だけではないはず。が、大勢の人が使うせいか、座るのをためらってしまうような不潔さはありませんでした。たまに、ポケットティッシュのような携帯用便座クリーナーを持っている人をみかけましたが、それはかなり少数派です。
 そして、すみに見えている灰色のプラスチックのケース。これがミソです。

 この中に入っているのは材木を削った時にできる屑です。用をたしたあとに、これをひと握り便器の中に投入するように注意書きが張られています。こうすることで排泄物の分解が進み、周辺の環境へのインパクトも最小限に抑えられ、さらには視覚的にも不快感を軽減することが可能です。
 こういったトイレは、トレイル沿いのシェルターやキャンプサイトに備え付けられていて、ここジョージア州のトイレはかなり清潔な部類に入ります。

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happy trail