■ 暴風と視界ゼロの稜線から、麓のロッジを目指します! ■
July 27, 2005
DAY.110

 清水です。今日7月27日、歩き始めて110日目の夜は、ニューハンプシャー州のホワイトマウンテンズの山中にあるロッジで過ごしています。
 昨日、World's Worst Weather で知られるマウント・ワシントンを通過し、今日はその稜線を下ってきたのですが、昨日の晴天から一転して、今日は評判どおりの猛烈な風と霧に包まれ、私の前を歩いていたハイカーは岩だらけの急斜面で滑って転げ落ち、黒い岩を血で赤く染めてしまうという、恐ろしい光景をまのあたりにしました。
 そんなわけで、半日歩いただけでへとへとになり、昼過ぎには予想していなかったこのロッジにチェックインしたという、なんとも情けないリポートです。
 山の中のロッジなので周辺には何もなく、楽しみはみんなで食べる夕食くらいです。広いダイニングでお客全員で取るのですが、AT スルーハイカーは私くらいしかいなくて、まわりに座った家族連れなどから、『いつ出発した?』とか『食料はどれくらい持って歩く?』といった質問攻めです。
 中に、AT と PCT をスルーハイクした私より一回りほど年上のおばちゃんがいて、『ここだけの話、AT よりPCTのほうがずっと好き!』と私の耳元でささやいてきたので、『me too!』と返してあげました。でも、今歩いている White Mountains はきれいですよ。

 いよいよ旅も大詰めですね!最後まで無事に、踏破してくださいね!
日色@TEA - Monday, August 08, 2005 at 22:03:31 (JST)

 強風と小雨の中、AT のある稜線まで戻り、さらに高度をあげていくと、もう立っているのもやっとなくらいの暴風になりました。濡れた岩場はツルツルだし、視界はゼロ! 不安と恐怖に包まれました。POSTCARD に書いた流血のシーンに遭遇したのも、この時です。
 そんなわけで、写真を撮ったのは、麓の森の中に入って、風が弱くなってから。清流のほとりで、やっとひと息つきました。
 Pinkham Notch にあるロッジの夕食風景です。はなれの食堂から響く大きなドラの音を合図に食事が始まります。スルーハイカーは他に見当たらず、ほとんどが、このロッジに滞在しながら周辺をデイハイクする家族連れでした。同じテーブルには、オランダから来た一家や、音楽家の父子など、バラエティに富んだ顔ぶれが座り、同じ食堂にPOSTCARD に書いた AT & PCT のスルーハイカーのおばちゃんをみつけました。

 彼女が、東西2本の超ロングトレイルをスルーハイクしたスーパーおばちゃん"Curly" です。このトレイルネームは、自分の髪型からつけたものだと教えてくれました。
 ここでかわした会話は、POSTCARD に書いたとおりですが、私の帰国後、彼女から Continental Divide Trail のスルーハイクの写真が届きました。そこに記された「来年も歩くから、よかったら一緒に歩かない?」との誘いに心が大きく揺れ動くのですが…。今度、いつアメリカのロングトレイルを歩けるのかわかりません。

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happy trail