■ 最大の難関をクリアしたあとは、エンジェルからピザのごほうびです! ■
July 31, 2005
DAY.114

 順調にATをトレース中の清水さんから7月31日付けのレポートが届きました。ご無事で何よりですネ。

 残暑お見舞い申し上げます! AT 北上中の Mr.Beer こと清水の7月31日(114日目)のレポートです!
 メイン州に入って2日目の今日は、アパラチアン・トレイル全長2170マイル余りの中で「最も困難な1マイル」とガイドブックで紹介されているマフーザックノッチ ( Marhoosuc Noch ) を通りました。昨日出会った地元のハイカーが「ここを通り過ぎれば、あとは easy ヨ!」と云っていたマフーザックノッチがどういう所かというと、両側からほぼ垂直の絶壁が迫る細い谷で、絶壁から崩れ落ちてきた巨大な岩が積み重なっていて、トレイルと云うよりは、障害物競走のように、手を使ってよじ登ったり、時には、ザックを置いて細いトンネルのような隙間をくぐり抜け、その後ザックを引き寄せると云う、何とも過酷な所です。岩の積み重なった遥か下に水の流れる音が聞こえたり、時には隙間に雪が残っていて、そこだけ、季節に取り残されたように冷たい空気につつまれ、春の花が咲いていたりする。1回だけ、滑って転げ落ちたものの大事に至らず、その後も up-down の続くトレイルを北上しました。

飯星 岩槻区西町 - Monday, August 08, 2005 at 14:04:46 (JST)

 歩き始めるとすぐに見晴らしのいい South Peak の頂上に出ました。低い雲が垂れ込めていましたが、見通しは抜群で、遠くの山並の稜線もくっきりと見えます。層積雲の隙間からは、数えきれないほどの「天使のはしご」が、メインの森に通じていました。

 とうとうやってきました、これが最難関Mahoosac Notch です。ガイドブックには「7月まで残雪がある」とあるわりに標高は1000メートルもありません。どんなところか、想像すらできなかったのですが、氷は大きな岩が積み重なるトレイルの隙間の所々に見られました。  氷や残雪の周辺は驚くほど冷たい空気がたまっていて、風も時間も止まったように完全に周辺の真夏からは取り残されたような不思議な空間でした。図鑑には5-6月に咲くと記述のある bunchberry は、まさに花盛りでした!

 POSTCARD に書いたとおり、前進は困難をきわめました! 20キロを越える荷物を背負いながらの障害物競争は、足を滑らせてバランスを崩したり、岩から転落したりしたら、致命的な事故につながりかねません。きょうは、この1マイルを通過することだけに全神経を集中して「ゆっくり、ゆっくり」と自分に言い聞かせながら前進しました。

 約1時間かけて Mahoozac Notch を通過したあと、Mahoosac Arm まで一気に駆け上がりました。ちょうど真ん中に見えている谷Mahoozac Notch です。右側の平らな稜線の向こう側から手前の谷に下りてきました。  Mahoosac Arm のてっぺんでひとやすみです。稜線を抜ける風が、汗を連れ去ってくれますが、汗の臭いは強烈です! 相変わらず雲は低く、澄んだ青空は雲の隙間からわずかに見える程度です。

 昼すぎ、ME.HWY.26 号線が通る Grafton Notch の手前までやってきました。すると、木の根元にこんな段ボールの箱があるではないですか! もう、わかりますね! 箱にも "Thru-Hikers Only" って書いてあります!  あけてみると…。エンジェルから、私たちハイカーへの贈り物です! コークにビール、チョコレートまではいつも通りですが、なんと温かいピザまで入っていました。二カケ頂きました。

 腹ごしらえをしたあとは、再び高度をあげていきます。Baldpate Mountain の頂上へ近づくと、高い木はほとんどなくなり、雲が厚くなってきて、なんとも不気味な雰囲気に変わってきました。そんなわけで、せっせと登っています!  Baldpate MountainEast Peak です。もう夕方6時が近づいています。きょうのお宿は2マイル先の Frye Notch Lean-to です。写真を撮って、先を急ぎます!

 とはいうものの、シェルターへ続く下り坂はとても急で、慎重に下ります。午前中に通った Mahoosac Notcht では、花盛りだった bunchberry が、ここでは赤い実をつけていたので、休憩がてら、写真を撮りました。

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happy trail