乳がん発見         

































































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2000年8月4日金曜日、

今年の夏の暑さは例年になく、身体にこたえる気がした。
庭の草取りを終えた後、肌にべったりとついた汗を流すにはシャワーが一番と、浴室に私は行った。

首筋から胸にかけて、虫にさされたのか痒みを感じ掻いていると、脇下よりのふくらみに、何か手に抵抗があり、しこりのようなモノがあるのに気がついた。

一瞬「えっ・・これは・・まさか・・ガン」
早々に髪を洗い、シャワーを済ませ、洗面台で両方の胸を鏡に写して見た。変化は見えない。

以前読んだ医学書には、ガンが出来るとその部分がへこんだり、左右対照でなくなると書いてあったように記憶する。

居間でテレビを見ている夫に触ってもらう。「ちょっとおかしいね」夫も言う。胸の鼓動は早鐘のよう…。本だなの家庭の医学書には詳しい記述はなく、不安は大きく膨らむばかりだった。
その夜はなかなか寝つけなかった。

2000年8月5日

土曜日で、国立の病院が休診ということもあり、市の小さな高校生時代に盲腸の手術をした病院の診察を受けた。

触診では水の袋かも・・と言いながら、エコー診断、細胞を注射器で抜き取る検査をした。

1週間の後、細胞検査の結果は、5段階の3の段階でなんとも言えないという結論だった。

「切ったらはっきりしますよ」と、言う院長には、なんとなく不信感を持って病院を後にした。

しかし、はっきり「ガンです」と言われたわけでなく、気分は明るいものがあった。
またもう一度、新たに近くの国立病院で診察してもらったのは、8月の22日だった

乳がん発見