子宮内膜間質肉腫
     
         入 院

      
2001年1月9日月曜日
      朝9時に入院した。昨年の秋以来、3回目の入院で、国立病院の内部は
      殆ど知るようになっていた。

      手術を明日に控えて、様々な検査であわただしい時間を過ごしたが、
      乳がんの手術の時の検査結果も残っており、中には検査を行わないで    
      すむものもあった。

      肺、腎臓の働き、止血時間、心電図、CTスキャン、など受けた。
      主治医から子宮と卵巣を摘出する明日の手術の内容や、危険性など
      話を聞いていると、最悪の場合を想定して話しているとは思ったが、
      予想していたよりはるかに難しいみたいで、心細くなってしまった。

      夫も多少動揺していたみたいだった。
      個室に1人で休んでみたものの、明日のことが気がかりで、
      なかなか寝つけなかった。

        
手 術 
 
      
1月10日
      手術は午前9時の予定だった。浣腸をすませて点滴を受けながら、
      その時間を待った。
      手術立会いの夫が時間になっても来ない、しばらく看護婦さんと夫を待った。

      タイムオーバーとなり、手術着を身につけ、ネームプレートを胸に置き、
      ストレッチャーに乗せられた私は、1階の婦人科病棟から3階の手術室へと、
      運ばれることになった。

      夫の顔を見てから手術室に入りたくて、キョロキョロしていると、
      エレベーターの前でやっと夫がきた。
      夫のパワーを貰うために握手をして手術室の中へと消えた。

      夫にパワーを貰ったはずだったのに、手術室の前に来ると、またこの部屋
      に入るのか・・と思うと、悲しくなり涙が出そうになってしまった。
      泣くと呼吸が乱れそうなので、やっと堪えた。

      手術室、当然ではあるが前回と同じ手術室の風景があった。

      腰の麻酔注射の痛みは強く「痛いーー」と叫んでしまうほどだった。
      2回刺したようだった。感覚がしびれ出して、口にマスクがなされ、私は
      眠ってしまった。

      目が覚めたのは、手術室のベッドの上だった。
      下半身を看護婦さんが、拭いている感覚で目が覚めた。

         

      手術が終わり

      半身麻酔で行われた手術は、全身麻酔と比較すると、麻酔から覚めるのも早く、
      身体のダメージは小さいらしい。

      手術室の看護婦さんから、病棟の看護婦さんへの申し送りを聞きながら、
      無事に手術が終わった実感をした。

      酸素マスクと、血圧計をつけたまま、病室のペットへ移されたのは、
      午前11時頃だったろうか・・。
      約2時間手術室に入っていたようだ。

      手術したお腹の部分は、熱く、少しずつ感覚が戻ってきた。
      しばらくして痛み止めの注射を受けて休んだ。


       
      
術後から退院
 
      2.3日後から重湯、おかゆと食事が出た。
      食欲はあるが、立つ事はしばらくできなかった。

      3日後、やっと尿管が外れて、一人で病室のトイレに行く。
      歩くとフラフラする足取り、そして尿意とともに、下腹部が痛い。ガスが出ない。
      そのガスのために、お腹がぐるぐるし、出るまでがかなりおなかが痛い。
      この痛みは退院してからも続いた。

      トイレで冷汗を流しながら、用をたす苦しみは予想外だった。
      最近の医療ミスが、ちょっと頭にかすめて 
      「患部に何かガーゼでも忘れているのじゃないか・・」と
、看護婦んさに聞いてみた。
      あまり痛がるので、先生がレントゲンをとってくれた。その結果、ガスが溜まっ 
      ているだけど、他には何もないということだった。

      何とか歩けるようになったのは術後1週間後くらいだった。しかし、尿意と便意の前後、
      おならの出るときの痛みは以前としてあり、そのために苦しんだ。

      術後2週間で退院の予定だったが、このような痛みがあっては、無理だろうと思って
      いたが、退院は予定どおり、2週間目だった。
      大丈夫だろうかと、心細く思ったが、家に帰り休んだ方が体力も気力もわくような
      気持だったので、予定どおり退院をした。
      1月24日のことだった。トイレから戻ると、横にならないと痛みが引かない状態だった。

  
      家で療養

      術後3.4週間は家のペットで横になり、静かな生活を過ごした。動く体力はなかった。

      乳がんの手術とはかなりの違いを感じる。
      乳がんの場合は、ガンが出来ている部所は脂肪が殆どで、そこを切り取ったのだけれど、
      今回の手術で子宮と卵巣を摘出し、その子宮の上に膀胱があり、下に直腸があるらしい。
      今まで子宮で占められて部分が空洞になり、徐々に周りの臓器がその空洞の部分埋めて
      いくのらしいが、周りの臓器が落ち着くまでには、やはり時間がかかるようだ。

        術後1ヶ月検診
           
        
まだ歩くスピードはゆっくりだ。月1回の検診がこれからしばらく続く。
    



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