前足に力が入らなくなった・・・ |
10月13日(月) 夜中、2半頃、また呼吸が荒くなってきたので、氷を小さく砕いたのを食べさせて、水分を補給した。 おなかをゆっくりさすっていたら、自分のおしりがなんか「冷たい」と感じた。 そういえば、なんかちょっと何か臭うような気もしていた。 電気をつけてみると、おしっこをした布団の上に座ってしまっていた。あわてて掃除・・・^_^; 2、3時間おきに呼吸が乱れるので、安心して寝れない。 朝ご飯はいつものドライフードとりんごのすったものを食べてくれた。 でも、寝てばっかりのせいなのか、今日は、前足にも力が入らなくなっていたので、後ろから抱きかかえてご飯を食べさせた(^^)v その後夕方病院に行くまで、ず〜と気持ちよさそうに寝てくれた。 玄関でおしっこをさせようと思って、下に降ろしたら、そのままごろ〜んと寝てしまった。その後、ふせの姿勢をとったと思ったら、じゃ〜っとおしっこをしてしまった。寝たままおしっこするなんて・・・^^; それから病院に行った。今日は違う先生だったのか、聴診器を当てられている間、りゅうは必死に「ワン、ワン」とかぼそい声で吠えた。目が見えなくなる1週間ほど前から、りゅうは声を出なくなっていたので、声を聞いたのは、本当に久しぶりだった。 何か言いたげで、何かを訴えようとしていると思うと、なんとかしてやりたい、がんばれという気持ちでいっぱいになった。 診察が終わって、外で水を飲ませたとき、りゅうは一生懸命、前足で踏ん張って水を必死で飲んだ。その姿を見ると、元気なときのりゅうを思い出してなんか切なくなった。 この1週間ほどで、急に目が見えなくなり、おびえてガタガタ体を震わせ、ちょっとした段差も怖くて、1歩がなかなか出ない。そのうち歩くのが怖くなって、寝てばっかりになるうちに、足に力が入らなくなり、後ろ足がよろけ、前足まで踏ん張れなくなった。 今、りゅうができることは、ご飯をいっぱい食べて、薬をしっかり飲んで、しっかり寝て、パニック状態から脱して、神経を落ち着かせること。 元気にお散歩に行って、うんちしておしっこして、ごはん食べて、吠えて、目で何かを訴えて・・・ 今まで、あたりまえに出来ていたこと一つ一つが、今となってはすごく大切なことに思える。 今は寝てるだけのりゅうだけど、必ず元気になると信じて頑張っていこう!! |
痙攣がおこる・・・ |
10月14日(火) 夜中3時半ごろ、りゅうに異変があった。口から泡をふいていたのだ。 こんなことは初めてだったので、すごく怖くなった。一緒に寝てあげようと思い、2階のソファーの上で寝かせていたが、3階の部屋へ連れて行った。ベットの上にタオルケットを敷き、その上に寝かせた。(多分、おしっこもそろそろするだろう・・・)呼吸がまた乱れだしたので、氷を口に含ませて、おなかをさすってあげた。「大丈夫だよ〜。そばにいるから安心して〜」耳元でささやきながら、気持ちを落ち着かせた。しばらくすると寝てくれた。 4時半頃、りゅうが体の向きを変えたかったのか、動いた。いつもだったら何とか、体を持ち上げて自分で向きを変えるのに、手に力が入らないのか横に寝たままで体を持ち上げようとした。 私は背中の方にいたんだが、正面にまわり、向きを変えようとしたとき、りゅうはまた、ねたままおしっこをした。体につかないように、持ち上げてやった。りゅうも本当は”そそう”なんかしたくないハズ!! 床に寝かせて、片付けた。ここ毎日このようなパターンが続いている。 その後は朝までぐっすり寝てくれた。ひと安心・・・ でも、安心したのもつかの間だった。ごはんを食べさせようと思い、抱っこしたときだ。頭がまったく支えられず、りゅうの体がくねくね動く。 その後、今まで見たことないような痙攣を起こした。両手、両足をぴーんとのばしたかと思うと、魚がぴちぴち跳ねてるときのような動きになった。もう、起き上がることも、お座りの状態にもなれなくなっていた。 急いで病院に電話をしてすぐ、連れて行った。 すぐに先生が跳んで来てくれて、車の中で心音や脈拍をみた。 診察室に入って、急な痙攣が起きたとき、すぐに鎮静剤が打てるように、左の前足にカテテール(血管の中に小さな容器を埋め込み、そこに注射の針を刺す)をつけた。そして、注射。そのまま血液も採り、血液検査。そしてエコー。先生は 注意深く心臓の位置を確認していた。おとついレントゲンを撮ったときは、確かに心臓の位置は正常だった。でもエコーで確認すると、少し下にあるとのこと。(正常な位置は肘の横あたり)副作用が出てきたせいで、抗がん剤をやめているので、今度はガンの進行がすすみ、りゅうの胸にあるガンが膨らんできているのかもしれない。 多分、そのせいで呼吸が苦しくなるのだろう。神経にもガンが転移してしまっているのだろうか?本当に、悔しい。 一生懸命、治療して戦っているのに、どうしておさまってくれないのか? 副作用で抗がん剤が打てなくっているのだから、せめて、ガンは大きくならずにそのまま留まっていて欲しい!! そういえば、3日間出ていなかったうんちがやっとでた。しかも病院に行く車の中で、寝ながらしていたみたい。病院でりゅうを診察台に乗せたとき、りゅうが入っていた布団のなかに大きなかたいうんちがぽろっとあったのだ。 |
急変・・・そしてりゅうは天使になりました。 |
病院から帰って、りゅうをソファに寝かせた。りゅうはしばらく落ち着いたらしく 寝ていた。そして、また寝たままおしっこをした。タオルケットを取り替えてやり、ず〜と同じ方向を下にして寝ていたので、向きを変えてあげた。 その時だ。今までみたことないような硬直状態になり、舌がへっこんだかと思うと目が飛び出そうになり、一瞬息が止まったようになった。 私はパニックになり、りゅうを抱きかかえて、「りゅう〜、りゅう〜」と必死に叫びながらゆすった。もう一度横に寝かせて、「もう、りゅうしっかりしてよ!」と怒ったように叫んだ。りゅうはそれがわかったのか、舌を出して必死に息をしよとした。目は私の方をしっかり見ている。「ごめん、まだ頑張って、生きるよ。心配させてごめんね。でも苦しい・・・」と訴えかけているようだった。目は見えなくなっているので、目線は合わないはずなのに、その時は見えているようだった。 旦那が会社から帰ってきた。「りゅう、帰ってきたぞ!!」と声をかける。 また、横向きに寝たままおしっこをした。 その後も舌を出して、苦しそうに息をしていた。 舌は時々、ひっこみ、縦になったまま固まりかけていた。 2人でぼんやり、りゅうを眺めていた。少し、りゅうの呼吸が落ち着いたように思えた。私はてっきり、呼吸が楽になったんだと安心していた。 その時だ。旦那が大きな声で「りゅうの息が止まってる!!」と叫んだ。 信じられなかった。さっきまで、確かにドクドク、ハァハァしていたのに・・・ 胸をさわると、あっというまに鼓動が小さく、トクトクトク・・・と消えていった。 鼻から息を吹き込み、心マッサージ、もう必死だった。 車で心肺蘇生をしながら病院へ。先生もできるだけのことはしてくれたが、もう心臓は止まっていて、再び動いてはくれなかった。 今、思うとりゅうは本当に頑張った。 朝から体が硬直してて、ちょっとでも体制を変えられるのが本当に辛かったと思う。でも、旦那が帰ってくるまでは・・・と頑張っていたんだろう。帰ってくるのを待っていたんだと思う。2人が揃ったのを確認して、苦しい息をするのをやめて、口を閉じて、少し上を向いて、気持ちよさそうに目を閉じたのだ。 その夜、りゅうの大好きだったものりゅうの横にをいっぱい並べた。 大好きな散歩の時にいつも着けていた赤いリード、オレンジのレインコート、おもちゃ、バンダナ・・・ そして、りゅうの横で寝た。 その夜は、いつもよりぐっすり眠れたような気がする。 |
ありがとう、りゅう。そして安らかに・・・ |
10月15日(水) 宝塚動物霊園へ。りゅうは本当に幸せそうな顔をして、眠っているようだった。 明日、りゅうは土に返ります。 夜、動物病院の先生に報告に行きました。 最後まであきらめずに治療をしてくださった先生に本当に感謝しています。 りゅうと2年ちょっとしか過ごせなかったこと、りゅうを失ってしまうことは、現実として受け止めたくないし、辛くて辛くてたまらないけど、りゅうに「頑張ったね」と言って、天国に送ってやりたいと思う。 りゅうは、本当に最後までよく頑張ったもの。えらかったよ。 そして、たくさんの思い出をありがとう。 |