アザラシ三神+αの紹介

アザラシ三神(さんじん)とは

その由来は遠く神代へとさかのぼる。
酒飲み妖怪の山岡が飲んだくれて夢の世界をさまよい、やっとのことで現世(うつしよ)に戻ったとき、夢の世界での眠気を払うために海で禊払いをしたところ海の中で生まれたのがアザラシ三神である。
その名を「表海豹命(うわあざらしのみこと)」「中海豹命(なかあざらしのみこと)」「底海豹命(そこあざらしのみこと)」という。
三神の和魂(にぎみたま)は心地よい眠りへと誘う安眠の神さまである一方、その荒魂(あらみたま)は大変気性が荒く丁重にお祀りしないと所かまわず眠気に襲われ、時と場合によっては(車の運転中とか)命も奪われかねない大変恐ろしい祟り神の一面も持っている。(日本書紀より)←うそ

個々の紹介

  表海豹命(うわあざらしのみこと)

  通称:ごまらしくん

三神の中ではひとりだけ独自路線を確立している。得意技はふわふわ攻撃。寝入りっぱなや春先の眠気は彼の担当。
また三神の中では一番の高級品。その純白でなめらかな毛皮の肌触りは触れた者をたちまち虜にする。
自称、北極生まれのゴマフアザラシの子供。らしいが体長120センチもある彼が子供であるはずがない上に、タグには「MADE IN CHINA」と書かれているので三神たちのあいだでは出生地詐称疑惑が囁かれている。
普段はつぶらな瞳が大変愛くるしいが怒ると怖い顔になる。

←マウスカーソルを合わせると怒った顔になります。
  中海豹命(なかあざらしのみこと)

  通称:イガラシくん

  フルネーム:五十嵐 久蔵(いがらし きゅうぞう)

第2次クローンアザラシ計画により生まれたアザラシくんの御複製2号。リアルアザラシくんより鼻の下が長くなったのでずいぶんといいひと顔になった。
しかし、百戦錬磨のアザラシくんに「惚れた」と言わしめた彼の実力はかなりなもの。
常にアザラシくんのそば近くに控え忠実に任務を遂行する。
三神中一番スリムなボディは女性に人気。
  底海豹命(そこあざらしのみこと)

  通称:アザラシくん

三神の最古参で最強の手錬れ。眠いと思う間もなく気が付いたら5分経っていた。などという職場での記憶喪失などは間違いなく彼の仕業である。
すっかり色が飛んでごまらしくんに近づいているが元々はイガラシくんと同じような色をしていた。彼は洗濯されるのが嫌いで「洗う」と言うと雨を降らせる神通力を持っている。その力は2005年夏の西日本の渇水から3日降り続いた雨によって人々を救ったと言う伝説を生んだ。
また、「あざらしい」という新語の生みの親でもある。
「あざらしい」とは本来「眠い」という意味だが、他にも色々な意味として応用できる。
「あざらしい空模様」というと「雨が降りそうな空模様」と言う意味。
日が傾きかけた薄暗い夕刻にアザラシくんに襲われやすいことから「薄暗い」ことも「あざらしい」という。
現在彼は抱き枕としての任務を後継者のイガラシくんに託し、アザラシ労働組合を設立。仲間アザラシの労働条件の向上に努めている。

仲間からの呼び名は「先生」、「師匠」、「ご隠居」
  +α

  通称:モスラシくん

  フルネーム:淡路島・ナポレオンフィッシュ・エルメス・おにぎり・雷おこし・草加煎餅・カツシロウ・(八尺瓊の)勾玉・出目金・モスラシ

第1次クローンアザラシ計画により生まれたアザラシくんの御複製1号。塩基配列のどこがどう違ったらこうなるのかリアルアザラシくんとは似ても似付かぬこの容姿。
一説によるとクローニングの際に染色体の一部がロバートソン型転座を起こし、リアルアザラシくんより染色体数が2本少ない遺伝子的にはアザラシくんとは全く別の生き物になってしまっているらしい。ある意味「進化したアザラシくん」と言えなくもない。
まずは横から見た姿がアザラシというよりはモスラだねということでモスラシと命名。その後何かに似ているというたびミドルネームが増えていった。
彼は元々中海豹命としてアザラシ三神の一翼を担っていたがイガラシくんの誕生によってその任を解かれた。
追い払っても追い払ってもやってくる頑固な眠気は彼の仕業。