5.平成26年度事業計画

(1)「法人本部」事業計画

当法人は、主に知的障害者を対象とした障害者福祉サービス事業所を経営する社会福祉法人であり、今年で設立22年を迎える。この間、3施設を中心にこの障害を持った利用者の生活介護と就労支援事業を通して一人でも多くの利用者が自立し、地域で仲間と一緒に心豊かに生活していけるよう支援を続けてきた。しかし、ここ数年、支援学校卒業生の当法人施設への入所者が激減しており、宇治市内の知的障害者通所施設の通所枠も大きく増加していることなどから厳しい経営環境にある。幸い、当法人は、就労に実績がある槇島福祉の園、縫製、木工、陶器及び蚕を就労支援事業とする志津川福祉の園、そして、重度の利用者の支援に高い評価を得ている宇治川福祉の園の3施設の特色と法人21年の礎を生かし、利用者とともに11年を着実にしっかりと歩んでいくこととする。

ところで、今年は、4月から消費税増税や年金、医療、介護、子育て支援を中心とする社会保障と税の一体改革が進んでくる。障害者福祉については、直接議論の対象にはなっていないが、社会保障の根幹が問われる中にあって、例外であるはずがないと思われるので、利用者本位という原点に立ち返って経営の在り方や方向性について検討を加え、そして、法人の経営基盤をさらに強固にしていかねばならない。そのため、次の取組みを積極的に推進する。

 

1)「グループホームまきしま」の開設について

府営住宅槇島大川原団地に併設の「グループホームまきしま」も外構工事を残してほぼ完成に近づいている。当初予定から約一月工事が遅れたことにより5月に入居となる。すでに6名の入居者も1月末の選考委員会を経て決定しており、職員体制も整えている。

府営住宅の竣工に合わせて開所式を行い、いよいよ2番目のグループホームの運営スタートであるのでバクアップ施設だけでなく法人全体でしっかりと運営をしていくこととする。

 

2)保有財産の有効利用と第3、第4のグループホームの設置について

平成225月に笠取地域に入居者10名の「グループホームかさとり」を開設して今年で4年目を迎え、この5月には市から実施法人として決定いただいた「グループホームまきしま」を開設する。

こうした中で3園の保護者有志によって組織されている「地域生活を考える会」が、グループホーム建設に向けて積極的に情報交換や協議等もなされている。法人としても保護者の主体的な動きや取組みを汲みながらグループホームの設置を事業柱としていくこととしている。

その一つが、平成229月に取得し、この間日中一時支援事業の「にじいろグループ」の拠点施設としていた旧渡辺製袋建物と土地の活用である。国の補助金を得ることを条件に3階建てに建て替え、グループホームを10室、菓子工房、相談支援事業所、居宅介護事業所等からなる支援拠点施設の設置を検討している。

二つに「ケアホームかさとり」に隣接の4筆、合わせて3,315u(1,004坪)の土地を取得しており、社会福祉事業に活用することを考えている。「グループホームかさとり」を拠点施設とした全体の活用計画をたてる必要があるが、グループホームや作業所、農園など利用者の将来に係る活用方法を検討していくこととしている。

 

3)職員体制の強化について

 平成263月末で法人の職員数は、正規職員が27名、常勤の嘱託職員
33名、非常勤の嘱託職員が12名、臨時職員が3名の75名体制である。
今年度は、「グループホームまきしま」の開設と多少の新陳代謝による退
職者と新規雇用者があるものの職員数の大きな変化はない。

当法人にとって、職員全体のレベルアップを図っていくことが、緊急の
課題となっており、先ずは、若手職員の育成を図るために「福祉人材育成
宣言」を行うとともにその認証を受けることとし、又、次のリーダーと目
される人材と重度の障害のある利用者を適切に支援できる職員を育成する
ために研修等を積極的に活用するとともに経験を積ませていくこととする。
 又、嘱託職員から正規職員への登用を進めるとともに処遇の格差是正に
も努めるなどメリハリのある人事管理を行い、勤務成績に応じた給与体系
も検討していくこととする。

 法人事務局が設置されて3年目を迎え、3施設との連携と情報の共有化、
事務の効率化、法人運営の基盤確立等に向けた取り組みを一歩一歩進めて
いるが、一層の推進を図ることとする。  

 

4)法人、施設、事業等の情報開示、PRについて

 新しい経理規程によると事業報告とその決算資料については、これまで
以上に積極的に開示していくことが求められている。又、法人や施設の運
営方針や就労支援産品のPR、職員募集情報など各種メディアを活用して
活発に発信していく必要がある。その一歩としてホームページの作成など
を進めてきたが、ここ数年でインターネットの利用環境が劇的に増加して
おり、より見やすいものに作り変えたり、就労支援産品の包装デザインや
ロゴ、新しいパンフなど目で訴えるものの作成などより充実したものを検
討していくこととする。

 

5)地域との連携について

法人の「理念」に「障害者の地域理解を得るため、地域に開かれ、地域
に根差し、地域とともに歩むよう努める。」と記されている。

この「理念」に沿って園と地域を繋ぐ催しとして、この間、槇島と宇治
川福祉の園の後援会が主体になっていただいて実行委員会形式で地域挙げ
て開催いただいている「わくわくまつり」が21回を迎える。又、志津川
福祉の園では、後援会を主体とする実行委員会形式で開催いただいている
「わいわいカーニバル」や「夏まつり」、「陶器まつり」が開園以来賑や
かに開催されている。「ケアホームかさとり」では、お寺と隣接している
ことから、お寺の催しを共催することで地域との連携を図ってきている。
これらをさらに充実発展させていくこととする。

又、槇島地域では、京阪宇治バスの路線廃止という交通問題が生じ、地
域では地域生活交通活性化協議会を立ち上げて新しい交通手段の協議検討
を進めており、当法人も地域の一員として参画している。又、「グループ
ホームまきしま」の事業法人としても地域との関わりを推進していく必要
がある。

 

6)施設等のメンテナンスについて

槇島福祉の園の空調機器については、昨年度に一定の整備を進めたが、
志津川福祉の園及び宇治川福祉の園の施設備品等が整備を施す状況が出て
きている。今後のために施設全体の修繕費を積み立てるなど対策をたてる
必要がある。

7)事務及び管理運営の改善について

 事務及び施設等の管理運営を効率的に進めるため取組及び検討を加える
こととする。

(ア)起案の徹底

  (イ)法令等の重視

  (ウ)車両の効率使用

  (エ)受益者負担の在り方

  (オ)職員の節電意識の醸成

  (カ)GH及びSS食事のメニュー化と食材の共同仕入れ等



(2)「槇島福祉の園」事業計画

 

<運営基本方針>

 社会福祉法人山城福祉会の理念とビジョンに沿い、槇島福祉の園の基本理念
である“地域で働き地域で暮らす”〜ゴールは地域へ〜を基本とする。法人の
平成26年度事業計画に基づいて、利用者の社会就労への移行と施設内作業・
活動の充実、地域と連携した自立生活の促進を図る。

@   利用者のニーズを適切にとらえ、本人を中心とした総合的な生活支援
計画の作成を進め、それに添った支援を行う。

A   利用者の働くことへの喜びや意欲を高め、社会人として地域社会参加
の向上や生活の幅を広げて豊な生活につなげることをめざす。

B   職員は「職員の心構え」を念頭に、利用者の人権を尊重し、高い倫理
観と努力を惜しまない。また積極的に研修参加して自己研鑽するとともに、
会議にて復命することで、全体として専門性の高い支援が行えるよう努力
する。

C   職員間の「報告・連絡・相談」を心がけ、常にチームとして連携した
支援を意識する。

 

<事業運営計画>

1)就労移行支援

@   利用者の基本的生活習慣を見直して社会人としての自立をはかるこ
とで、就労習慣を身につけるとともに、社会人としての精神的な自立に
繋げる。

A   利用者とのアセスメント・目標設定・モニタリングを丁寧に行い、
言葉や態度から個別のニーズを汲み取り、職員が共通理解をもって統一
した支援を行う。新卒の利用者については、暫定期間にモニタリングを
行い、就労に繋げるための課題を探り、その実現のためにより適切なサ
ービスに繋げる。

B   作業種目として主に、紙器加工と施設外実習(施設外就労)を行うこ
とで、企業内で働くことへのイメージをもち、その基本姿勢を身につけ
て就労意欲の向上を図る。

C   社会人として必要な基礎的な力をつけるための座学や就職活動に必
要な支援については、個人の段階に応じて適切な時期に個別に行う。

D   利用者がそれぞれの能力や適性に応じた就労ができるようハローワ
ーク、障害者職業センター等と連携して求人情報の確保に努めるととも
に、就労後も職場定着のため約半年をめどに継続的な支援とジョブコー
チ支援との連携をはかる。

E   特別支援学校、障害者就業・生活支援センター、関係機関との情報
交換を行いながら、就労移行支援の重要性を伝えるとともに、利用者の
確保に努めて増員をはかる。

 

2)就労継続支援B

利用者が働くことへの喜びや意欲を感じられるよう魅力ある作業として「
きっちんまきしま」のお弁当配達部門を拡大させ、より多くの利用者に関わ
ってもらえることで作業工賃の向上を目指す。

《作業種目》

@「きっちん・まきしま」のお弁当配達事業を拡大する。

槇島福祉の園・宇治川福祉の園利用者の昼食及びショートステイ宇治川福
祉の園に加えてグループホームまきしまの利用者への食事提供を始める。

また近隣地域に対してのお弁当配達をルート化して定着させることで、
利用者の関わる作業を拡大させる。そのためには、職員の創意・工夫と経
営感覚、さらには細かな連携と協力が必要となるが、魅力的な作業で工
賃向上に繋げるという目標に向って、職員は一丸となって支援を行う。

利用者・職員への徹底した衛生指導と衛生管理を心がけ、食品を扱う事へ
の責任感と重要性を園全体で認識できるよう支援する。

A利用者の体力や年齢・適性に応じて、たたみを中心としたリネン作業、
石鹸・野菜パック加工の下請け作業を取り入れる。

B堀川食品鰍ナの青果物出荷に伴う準備作業をグループで担当する。午前
3
時間の企業実習(施設外就労)と位置づけて職員が送迎・引率し、担当者
と連携して作業を遂行する。

C利用者それぞれの働きに合わせた工賃になるように、評価基準をどのよ
うに取り入れるか、見通しを持って検討する。

 

3)日課について

@ 社会人として挨拶・身だしなみ・健康管理・衛生管理を毎朝確認
し、日課にストレッチの時間を取り入れることで、生き生き働き続け
るための体と心の安定をはかれるよう支援する。

A サークル活動を定例化して利用者の興味・関心の持てる文化的な
活動を組み込むことで、余暇のきっかけを作り、生活の幅を広げられ
るよう支援する。

B その人が持てる力を精一杯発揮して働けるように、障害や精神面
・加齢などに配慮して、作業環境や作業時間を個別に配慮する。


C 月1回土曜日を出勤日として位置づけ、余暇活動の機会を増やし
さまざまな社会経験を積み重ねられるよう計画的に支援する。

D 利用者間の親睦を図るための活動や余暇活動を自主的に企画・運
営できることを目標に、自治会活動を支援する。利用者に役割分担を
してもらい、一つ一つの活動において選択肢を増やし、自ら考えて決
めていく体験を積み重ねられるよう計画的にすすめる。

 E コーラスサークル「なないろ」の活動を継続支援する。

 

4)生活・環境整備について

@  医療・保健・衛生については、利用者が安全な生活を送る為、医療
ファイルで管理する。

   年2回嘱託医による健康診断、血液検査・予防接種(希望者の
み実費)の実施。

   地域療育支援センター「うぃる」による歯科チェック(希望者
年1回)と栄養指導

   年1回の身長計測と毎月の体重測定の実施。

   看護職員による手洗い指導、衛生指導の実施。

   感染予防のための建物内消毒、トイレエチケットの支援、服薬
管理が難しい利用者への支援などを行い、利用者の健康状況・保
健衛生面を支援する。

   家庭において、健康管理意識向上のための情報提供を行ってい
く。

A   安全で安心して生活できる施設環境・作業環境の整備に努める。

B   京阪宇治バス路線の廃止に伴い、再開するまでの期間に限り、送迎 車を配置して確実に利用者の通所を支援する。

  

5)行事について

@宇治市障害者スポーツ大会(6/28)、わくわくまつり(11/16)、
宇治福祉まつり(11/2)障害者啓発事業などは施設利用日と位置づけ、
利用者の積極的な参加を促す。

A各種福祉団体等主催行事は、紹介行事として利用者に広く情報提供を行う。

6)ボランティアの受入について

利用者の地域生活と余暇活動の充実を目的にボランティアの協力を要請する。

受入については、サークル活動及び土曜日の取り組み・施設行事での受け
入れとし、利用者との良好な関係づくりとボランティアの主体的な活動を
促す。

 

7)防災について

年2回の防災訓練、年1回の設備点検を実施する。

 

8)地域生活移行支援について

@ 平成26年5月開設の府営住宅槇島大川原団地に併設されるグル
ープホームのバックアップ施設と しての支援体制を確立させる。入
居〜定着までの支援については、家庭と連携して重点的に行う。

A グループホームでの生活がイメージできるよう「グループホーム
まきしま」の見学会などを行い、利用者へ情報提供することで、自分
の将来を見つめる機会を増やす。

 

9)その他

@   会議
<調整会議>
管理職員により施設の計画的、組織的な運営を目的に定期的に開催し
て事業内容を検討する。
<職員会議>
施設運営の計画的、組織的な提供を目的に事業運営と予算に対する執
行状況を職員にも周知するとともに、月予定の調整などを行う。原則
として、毎月最終水曜日に開催する。
<支援部会議>
利用者支援とサービスの計画的、組織的な提供を目的に支援計画や行
事等を検討する。原則として、第1・3水曜日に開催する。
<ケース会議>
個別支援計画におけるケース検討を行う。原則として第2水曜日に開
催する。
<給食委員会>
当月の献立案をもとに、栄養バランスや利用者の嗜好等が適切かどう
かを検討する。

宇治川・宇治川ショート・槇島の担当者にグルーホーム担当者を加えて、
   食事提供における調整を図
る。嗜好調査やカロリー計算を元に、利用  
  者の健康と豊かな食生活の実現を目指す。

 

A   研修
行政関係諸団体及び民間諸団体が実施する研修会への参加等について、
職員の資質向上、情報の収集、資格取得等を目的に積極的、計画的に
実施する。研修内容は、復命と支援部会にてフィードバックする。

 

B   実習・見学者の受入

地域の小・中学校、大学、専門学校、各種団体からの実習や見学につ
いて、その目的に応じて検討し、受入については利用者の負担や日課
の妨げにならないよう配慮の上、計画的に受け入れる。

支援学校高等部の1年生から3年生に至るまでの実習生については、
各学年の目的に応じた受け入れ評価につなげるとともに、社会体験の
場や進路の選択肢として位置づけ、支援学校との連携をはかる。

C   「保護者会」
本園の支援内容や取り組みを報告して理解を求める。同時に福祉行政
の変動をわかりやすく保護者に伝え、正確な情報を発信することで、
保護者の不安を軽減し、お互いの情報交換をを密にする。また保護者
会活動に対しては、園として積極的に協力する。

 

D   「後援会」
槇島福祉の園ジョブサポートセンターマキシマ及び宇治川福祉の園の両施設を支援
する組織として、また、槇島地域の様々な福祉団体の支えの中で施設
と地域社会をつなぐ接点として連携していく。

 

E   「マキシマひまわりの会」
社会就労後も保護者同士が継続的に交流・情報交換できる機会として
のひまわりの会に積極的に協力する。OB本人に対しては、わくわく
まつりや宇治市主催行事・自治会の取り組みなどの情報提供を行い、
参加を呼びかける。

  

(3)「志津川福祉の園」事業計画

 

1)平成26年度重点目標

  社会福祉法人山城福祉会の「理念」に基づき、施設の重点目標を次の通りとする。

@施設の基本理念である「働く喜びを感じる施設」づくりを徹底すると共に、
利用者の個性を尊重し、明るく活き活きと過ごす楽しさと生き甲斐を感じら
れる支援をする。就労継続支援B型事業に於いては作業を通し、知識や能力
向上のために必要な訓練を効果的に行い「働く」ことの意識が高められるよ
うに努める。また、生活介護事業に於いては日々の充実感が味わえる


 日中活動を提供し、工芸的活動を通して共に喜びが得られる支援を行う。

A養蚕事業は、以前より研究開発してきた品種『小石丸』の飼育・収繭・収
卵の技術の習得が確認されたので、今年度より本格的に生産を開始し、事業
拡張をめざす。

B目標工賃達成に向け、利用者・保護者等の意見を充分に反映させた収益増
を期待できる商品開発や新たな販売方法、消費税増税に伴う商品値段の見直
し等の実施を図る。

 C利用者の動向を常に把握し、危機管理マニュアルに基づき迅速に対応する。

D利用者の思いや訴え等の把握に努める。また、苦情等の問題提起について
は苦情受付担当者が公正に対処し、苦情解決責任者は速やかに解決に努める。

E専門知識や支援技術、虐待の防止、豊かな人間性を備えた職員となるため、
研修会等に進んで参加し、自らの資質向上を図ると共に資格取得の奨励を行う。

F職員が一丸となって利用者支援を実現できうる活力ある職場を形成する為、
コミュニケーションの場を設けると共に、報告・連絡・相談を基本としたチ
ームワーク強化を図る。

 G学校等からの体験実習を積極的に受け入れると共に地域との交流にも努める。

H生活をより豊かなものにする事を目的とした余暇的活動プログラムを計画
し、実施すると共に地域資源の利用や、ボランティア協力者との連携も図り
ながら活動の充実を目指す。

I共同生活援助事業所「グループホームかさとり」「グループホームまきし
ま」との連携を図り、共通した認識の下、個々の支援サービスの展開が図れ
るように努める。

 

2)「就労継続支援B型事業」の計画について

 地域社会とのつながりを得て「働く」ことの経験を積み重ねることで一人一
人の特性に合った就労の場の提供を行う。その生産活動を通じ、知識や能力向
上のために必要な訓練を効果的に行うと共に利用者本人の考えを大切にし、自
助・共助の精神を育む。障害特性に配慮し、画一的に陥る事なく適正に照らし
た作業内容を創意工夫する。また将来、本人の希望による就労移行支援サービ
スを目指し、より豊かな生活を実現する支援を行う。

@受託事業活動

 福祉会館・散策路・公園等の清掃業務など、受託契約に即した作業契約内
容の履行・遵守し、安全に留意して実施する。また、環境美化の作業を通じ
て、地域の方々との繋がりや、触れあい、交流を図り美しいまちづくりに寄
与する。

A作業(生産)事業活動

 自主製品の企画・製作・販売を柱に個々の持ち味を活かした利用者主体の
製品作りや収益増を図れる商品開発と生産、及び利用者販売の推進を行う。
作業工賃・作業時間については、別に定める作業工賃規定により示し、支払
う。生産(陶芸・縫製織物・養蚕)については、安定した工賃支給が図れる様
にする為、利用者の力で出来る作業工程の工夫を行い、増産体制を図る。ま
た、技術の向上、企業や諸団体への営業活動にも力をいれる。作業で使用す
る機械類は充分に熟知した上で、細心の注意をはらい安全に取り扱うと共に、
作業機械、作業工具の整備点検を日々実施し、常に良好な状態で使用出来る
様にする。

Bその他事業活動

 模擬店の計画的な出店及び取扱商品の管理や整理を行い、販売時の収益増
を目指すと共に、既存常設店舗についても定期的訪問を実施し、季節にあっ
た商品販売や売れ筋商品の把握に努める。また、販売実習は一人一人の特性
をふまえ、十分に力を発揮しうる支援体制を組む。

 

3)「生活介護事業」の計画について

 自立した日常生活又は社会生活を営むことができるよう利用者本人の障害特
性やADL(日常生活動作)に配慮した日中活動の提供を行い、日常的な生活能
力の維持や身体能力の向上を目指す。また、一人ひとりの特性にあった支援に
努めると共に、社会の一員としての自覚も得られるよう工芸的活動を通じて活
き活きと働く事への喜びを感じ、日々の充実感が味わえるような支援を行う。


@工芸事業活動

 手先や身体を使った動きの訓練を通して、形ある物を作り上げる喜びを体
感し、生きがいを見つけられる工芸製品の製作を楽しむと共に、社会参加の
一助として生産的な活動支援にも触れる。

A戸外事業活動

 敷地内自然農園における土や植物との関わりや、地域の奉仕清掃活動、広
報配布活動により、身体能力の維持向上を図ると共に、地域社会の一員とし
ての自覚も育む。

 

4)会議について

   @管理職会議   月1回

   A職員会議    月1回

   B支援員会議   月1回(生産検討会議を含む)

   Cケース会議   月2回

   D給食会議    月1回(第3水曜日給食委員による)

   E事業別会議   月1回

 

5)生活支援について

 挨拶、身だしなみ、手洗い、食事、歯磨き等の支援をする。また、月1回の
美容カットボランティア
協力を活用し支援する。

 

6)日課・週程及び月間計画について

 @1日の日課を9時〜16時の7時間とし、この間に「朝礼・休息・昼食・ 
 清掃・終礼」を組み込む。作業時間は9時半〜15時半「昼食休憩」1 
 時間を除く5時間とする。

 A年間の主たる行事等を実施するにあたっては事前の周知徹底を図り安 
 全かつ楽しく全員が揃って参加できるように支援する。

 B自治会活動を通じて、社会生活を自主的に営むための学習の機会をも 
 つことで力を育めるように支援をする。月1回(第2金曜日)実施する。

 Cクラブ活動は年間行事との関連も踏まえた上で、利用者個々の趣味や 
 関心の幅が広げられるよう月1回(第4金曜日)の計画を実施し取り組 
 む。

  また、広報活動の一環でもある和太鼓演奏の取り組みをクラブ活動と 
 しての位置づけをし、地域の方々との繋がり、触れあい交流の観点から

 発表の場としての出演依頼にも引き続き取り組む。

 

7)健康管理について

 年2回の定期健康診断を実施すると共に、体重測定を毎月実施する。また、
 地域療育支援センターうぃる

の専門家による栄養相談、歯科チェック、体脂肪測定等のアドバイスを受け、
 園医、看護師、保護者との連
携を図り利用者の健康状態の把握に努める。

 

8)余暇活動について

 地域行事等の情報提供を行うことで、社会参加の機会に繋がる支援をする。 
 また、あらゆる機会を通じて余暇活動の企画を積極的に行い、取り組む事と 
 する。

 

9)給食について

 @献立については年3回の嗜好調査により利用者の声を反映させ、委託 
 業者()花萬の担当者を含めた給食会議に於いて検討する。それを基に
 
 献立表を作成し、利用者に知らせる。

   A四季折々の食材を取り入れた季節感が味わえるような栄養バランスを   
   考慮した食事提供を行う。

   B生活訓練も併せ、セルフ方式の配膳方法とする。

   C利用者よりの申し出による体質的な課題(アレルギー、肥満、嚥下等)   
   については協議し、適宜対応する。

   D食を通してのコミュニケーションを大切にしながら食事マナーを守っ   
   て、美味しく食事する。

 

10)その他

 @安全対策として火災・地震等に対する避難訓練、及び消火訓練を年2回実 
 施する。

 A利用者の交通安全対策についても必要に応じて交通安全教室等を行う。

 

11)通所バス等の運行について

 施設の立地条件に鑑み単独での通所が困難な施設利用者に対しては、利用者
本人のADL(日常生活動作)に即した停留所の設定(基本は公共バス停留所付近
または主要駅ターミナル方式[近鉄・京阪・JR])で送迎サービスをする。
自立訓練の立場から、できる限り公共交通機関を利用し自力通所(徒歩・自転
)を今後も奨励する。

 

12)年間の主たる行事予定について

   ※出勤日として全員で参加をする行事

     4月 わいわいカーニバル        【4月19日()

     6月 宇治市障害者スポーツ大会        【6月28日()

     8月 志津川福祉の園夏まつり      【8月30日()

     11月 宇治福祉まつり          【11月2日()

   ※希望者参加行事

     9月 京都てんとう虫マラソン大会参加   【9月14日()

         宿泊旅行               【9月25日()〜26日()

       12月 志津川陶器まつり     【12月6日()・7日()

  

(4)「宇治川福祉の園」事業計画

 

《 運営基本方針 》

社会福祉法人山城福祉会平成26年度事業計画に基づき運営する。


「宇治川福祉園の園」の理念を「じぶんらしくくらす じぶんらし

くいきる」とする。職員一人ひとりが「利用者の課題に徹底的に向

き合う」姿勢を基本とし、利用者個々の実態に添った支援及び相談

を行い、利用者が安心し自立(律)的に穏やかに園生活を送れるよ

う福祉サービスに努める。利用者の重度化・高齢化、親亡き後も見

据えつつ地域における生活の支援に寄与する。

 

《 重点課題 》

一、職員は、専門性の高い支援を行うために実践を積み重ねた成果のまと

めを行い、自らの資質の向上を目指す。また、職員個々の課題意識に基づ

き研修計画を立て、意欲的参加をする。職員会議・支援部会議等で研修参

加者が復命し、職員全体で研鑽する。

一、職員は、対人援助に携わる者として、「障害者虐待防止法」・障害者

差別解消法」を確認し合い、誠意をもって利用者支援にあたる。

一、利用者と家族のニードを適切に捉え、本人を中心とした総合的な生活

支援計画の作成を進め、それに基づいた支援を行う。月2回土曜日を開所

日とし、仲間との余暇活動を充実させる

一、仲間と共に楽しむ「生活活動的」な日課の充実を図り、自己表現の機

会や身体能力・生活能力の維持向上につなげ、自分らしい生活のありかた

を創り上げる。

一、特色ある「生産的活動」を行い、一人ひとりが生き生きと働くことの

喜びを感じ、社会的なつながりの中で価値のある「働き」をつくりあげて

ゆくことを目指す。

一、地域住民との交流を深める機会を通じ、理解と協力を得ながら地域福

祉向上の拠点となることを目指す。

 

《 生活介護事業 》:利用者数 36名 配置基準 職員1:1.

 

○ 宇治支援学校卒業生を含め2名が入所する。障害程度区分5・6の重度
障害者が75%を占めており、行動グループを少人数編成に徹底することで、
パニックの連鎖反応を回避し、穏やかな環境作りを目指す。

○ 利用者の関係性により起こるパニック状態を物理的工夫する。作業班の
活動グループの少数化、利用者個人を見つめる姿勢、その人に合った支援を
実施していく

○ 利用者の自立(律)や発達の促進を目指した一人ひとりの「働き」・達
成感を大切にし、仲間や家族からの評価に結びつき、自信となるように支援
する。

1.生産的活動 

『 畑作業 』

農作業「ボランティアグループ・ハッピーメイト」支援の基に、共同作業を
通じた「安心・安全・おいしい」をコンセプトにした野菜づくりに価値の向上
を目指す。利用者も扱える安全な農業機械の導入により作業の幅を広げること
で、植え付けから収穫までのプロセスが実感できるようにする。収穫した野菜
を利用者たちが販売できる場所を確保し、顔の見える距離で食の大切さを体験
できるように持って行きたい。

『 園芸作業 』

障害の重い方々の「働き」を保障し、一人ひとりの利用者像に合わせた活動
を見出し、作業を通じて充実感が得られるよう、土の再生・種から花苗を育て
る・花壇作り等プロセスに興味を持ち、その日・その時・その人の状態に合わ
せた環境作りを徹底する。リラックスしてのびのびと働く楽しさが感じてもら
える工夫をする。

槇島コミュニティセンター花壇整備で、園外に出かける機会を持ち、地域の
方々との交流に繋げる。生ゴミの堆肥化と肥料として有効な「EMボカシ」は
需要が伸びており、引き続き作業を利用者の手のひらや指先を通じ、実感が得
られるよう形作って行く。

『 ビーズ加工 』

「ほっとはあとセンター」「宇治市」等団体からの受注に今年も積極的に
挑戦し、実演的なイベント参加も継続して行っていく。バリエーションを持
たすためにビーズの種類に巾を持たし、仕上げ方法を工夫することで違った
味わいの製品を作りだす

『 下請け作業 』

シール貼り・ネジの袋詰めなど発達に照らした自助具を工夫することで、効
率性の良い作業方法を見出し、又、収益性に捕らわれることなく、利用者のや
りがいや経験に広がりを持たせる。仲間との交流を主な目的として柔軟な活動
グループ編成を行って、新たな働きの形作りを進める。

 

《 就労継続支援B型 》利用者数11名  配置基準 1:6

 

○「目標工賃達成指導員配置加算」により嘱託職員を導入し、生産性の向
上と支援の充実に繋げる。

  個人の興味や適正に合わせた就労的環境を整える。

  社会的なつながりの中で、収益性の向上を目指しながら生活全般の豊
かさにつなげる支援を行う。自助具を工夫することにより利用者の技術的
な向上を緩やかに目指す。

  作業種を増やすことにより変化を持たせ、自信を深め「働き」に充実
性を持たせる。

 

『 製菓作業 』

  6年目を迎える「菓子工房うじがわ」。引き続き衛生面管理の徹底、更に 
 安心・安全を重視する。大量の注文や希望に沿える菓子作りを行う。季節の

 素材を使ったパウンドケーキや新製品の開発も積極的に行う。消費税が上が

 るため小麦粉や砂糖の原材料費の高騰により単価の見直しをしたい。原材料

 に安売り情報にアンテナを張りコストダウンに繋げたい。

『 受託作業 』

 西小倉地域福祉センター・槇島地域福祉センターの清掃を通じ地域の方達
との関係性を深めることで、あいさつや言葉づかいなど社会性の向上を目指
した作業に取り組む。

『 下請け作業 』

 ダンボール加工、箱折り、シール貼付、米袋リサイクル、ネジの袋詰めな
ど、一人ひとりに合った自助具を考慮し完成形を見通しやすくし、正確性を
常とした作業を継続して行う。協力企業との連携を図り継続的に取り組んで
行きたい。

2.生活活動支援

作業時の編制とは異なるグループ別支援の活動を設定する。

  土曜日活動職員:職員は出勤日とし順次代休を取る。

月2回実施することで収入増に繋がり、運営面にも貢献できる。京都文教
大学「まりもサークル」の学生と協働し季節感が味わえる企画や又、外部の
講師を招いて内容の充実を図り園外・室内での余暇活動を楽しむ。

 

☆下記活動日は基本、金曜日の午後を充てる

音楽活動(第1金曜日・年間10回実施)

国際音楽療法センターの音楽療法士(セラピスト・ピアニスト)の指導によ
り、音楽を仲間と楽しむことを通し、

利用者一人ひとりが自分の気持ちを表現する力を育む。

サークル活動

活動種類を複数設定し利用者が好みを選択できるように配慮する

ふらいでー活動

フロア毎に外出活動やスポーツ、外食(喫茶)、室内レクリエーションな
ど、「スペシャル」なお楽しみ日課を実施する。

自治会活動

  園内での役割活動や人前で発言する機会を多く持ち、充実した園生活づく
りにつなげる

3,社会参加活動

 園外での社会体験や経験を深めてゆくことを積み重ね、地域団体との交流
活動やレクリエーションなどを通した活動を充実させる。

 

4,地域生活への移行に関わる支援

 法人内での連携を行い地域生活移行、グループホーム入居希望家庭への情
報提供ならびに支援を行う。

5,主な行事予定

施設主催行事

  宿泊旅行 9月末と10月初めの金曜・土曜を充てる。2班体制
で実施する。2日目の土曜日は開所日・出勤日とする。

  第21回わくわくまつり 前日準備 11月15日(土) 利用者
・職員出勤日

当 日  11月16日(日)利用者・職員出勤日

    上記は開所日とし、翌月曜日・火曜日を振替休日(閉所日)とする。

第38回宇治市障害者スポーツ大会

  6月28日(土)開所日(利用者・職員出勤日) 

  2014年宇治福祉まつり 
 11月2日(日)開所日 振り替え休日無し。

  ☆ボランティア交流会(2月)ボランティアを招き、ビデオで年間
活動の振り返り、利用者の特技などを披露しながら茶菓で交流し感謝
の気持ちを伝える機会とする。 

 6,園生活全般 

職員、利用者共に社会人としてあいさつの励行、地域の一員であることの 
 自覚を持つ

@   通所支援
積極的に通所する気持ちを育て、自主的通所に準ずる登園方法を支援する。

マイクロバス1台。10人乗りワゴン車2台。軽自動車1台を配車し送  
   迎サービスを行う、

シートベルトの着用を励行し車内での安全に努める。

A   給食

・管理栄養士の下、月1回の嗜好調査を実施、利用者の希望を基に、カ
ロリーの考慮・季節を感じられるバランスの良い献立で健康(肥満)に
配慮、楽しく美味しい食事提供が行えるよう努める。

・手洗い・消毒を徹底し、明るい雰囲気の中で食事することを心がける

B   保健医療・健康管理

・日常の健康状態を家庭と連携(連絡帳や口頭)把握し、健康的な生活を  
   送れるよう配慮する。

急な体調不良の訴えや怪我に対しては、看護職員の指示を受け、園医・
保護者に連絡する。法人の緊急対応マニュアルに沿って速やかに対応す
る。

・定期健康診断を年2回実施する。又、希望者には、実費にて血液検査・インフルエンザ予防接種のを実施をする。

・定期的に身長・体重・体脂肪測定を実施する。変異については、園医
の健康診断問診表に記載し指示を受ける。

・服薬が必要な利用者には、徹底した支援を行う。必要に応じて関係医
療機関との情報交換を行う。

・療育センターういるによる歯科チェック・栄養相談を実施する。

7,防災

 安全対策として、火災・地震に対する避難訓練及び消火訓練を年2回実施する。

8,定例会議

《 調整会議 》 週1回(施設長・副施設長・主任)

業務・事業の課題・問題点を抽出し・正常な形の施設運営が行えるよう実施。

《 職員会議 》月末(常勤職員)

福祉の情勢について、次月の運営内容・方針の周知確認を行う。対人援助
職としての問題意識の向上を目的とし、OJT研修や総合的な検討と意見
交換の場とする。

《 支援部会議・ケース検討会議 》 月3回(支援部職員)  

  個別支援計画に基づいた利用者支援とサービス提供全般に関わる事項に関 
 する協議。

なお、困難事例については、ケースカンファレンス開き、より具体的な支
援方法と統一した内容を検討する。時には外部の発達心理の専門家を招き
勉強する。

職員が発言の機会を増やすことを意識し、小グループに分けて議論の場を
設定する。

《 給食会議 》月1回(給食担当者・調理提供者)

  嗜好調査を反映した献立(案)を元に、給食の提供状況についての協議を行う

9,ボランティアの受け入れ

積極的にボランティア受け入れを行い、共同の活動に取り組む中で利用者
の人間関係や生活の幅を広げることにつなげる。又、第三者的であるボラン
テイア等に対し、職員が姿勢を正し、支援内容を振り返る機会とする。

10,その他

@実習生・見学者の受け入れ

支援学校、地域の小・中高等学校、大学、専門学校、各種団体からの実
習や見学を目的に応じて検討、計画的に受け入れる。利用者にも事前に周
知徹底する。

A保護者会

保護者会の活動を積極的に支援する。役員会・定例会には施設長、担当
職員が出席し、事業内容や行事の報告、福祉制度等の変革・保護者の思い、
問題意識を共有し相互に連携を図ってゆく。

B後援会

「わくわくだより」の編集に関わり、「障害者への理解」をシリーズで
掲載、会員に障害者への理解・啓発につなげる。わくわくまつりを通じて
後援会会員とのつながりも深められ、広く地域の方々に施設を知ってもら
う機会を得る。

  

(5)「ショートステイにじいろ」事業計画

 

1)短期入所事業「とまる」定員8床

《基本方針》

知的な障害を持つ方々家族の病気・身心の休養などの理由に照らし、昼夜
間の暮らしを一時的に支援することにより介護軽減を図る。

一、      宇治市以外の支援センターとの連携を図り利用者の増員を図る。

一、      開所日を週7日間とするためにスタッフを増員し稼働率の向上を図る。
  又泊明けは昼食後までの支援とすることで収入増を図る。

一、      職員・スタッフが統一した支援を目指し、QOLを高めるため  
  にマニュアルの見直しを行い、更なる安心・安全・清潔を担保する。

一、      家庭との連絡を密にし、個々の状況にあわせた服薬管理の徹底・
  健康面での適切なサービスを行う。

一、      食事の提供については、管理栄養士の基、給食委員会で季節を  
  感じるメニューなどを取り入れ、食事のマナーも含め、楽しい家

  庭的な雰囲気の中で提供する。

 一、入浴は安全面を重視し、個々の状態に合わせてリフト浴・個浴(  
  檜風呂)・大浴槽で身心ともにリラックスできる環境を整え提供する。

 

2)日中一時支援事業「でい」定員15名

《基本方針》

在宅における障害者の介護及び、様々な理由で毎日の通所が困難な方々が、
 利用できる活動場所を確保することで、本人の生き甲斐作りと家族の就労 
 支援・一時的な休息を図る。イブニング枠の稼働率が上がり短時間のスタ 
 ッフを強化したい。

 

【日中枠】9:00〜16:00

生活介護事業(宇治川福祉の園)と連携を取りながら、仲間と共に余暇の
活動に取り組み経験の幅を広げながら、楽しめるよう日中活動の充実を図る。

 

【イブニング枠】16:00〜21:00まで

「入浴」「食事」「余暇」「自宅への送迎」を行う。作業から離れた場所
で仲間との繋がり、共同生活のマナーなどを自然に身に付けられるよう支援
をしていく。自宅までの送迎を基本とする。

 

 (6)「グループホームかさとり」事業計画

 

1)平成26年度重点目標

  社会福祉法人山城福祉会の「理念」に基づき、グループホームかさとりの重
点目標を次の通りとする。

 

@利用者個々の個性を尊重し、明るく活き活きした共同生活が送れるよう楽
しさと生きがいを感じられる日常生活を提供する。

 A利用者の障害特性状況や健康状態を常に把握するように努める。

B利用者の思いや訴えの把握に努め、苦情等については苦情受付担当者が公
正に対処し、苦情解決責任者は速やかに解決に努める。

C専門的な知識習得や虐待の防止、豊かな人間性を備えた職員となるため、
研修会に積極的に参加し、自らの資質向上を図ることを奨励する。

Dより良いサービスを提供する上で、ホームと施設の連携を密にし、共に活
力ある職場形成を行うために、報告・連絡・相談を基本とした連携の強化を
図る。

E夕食前後の過ごし方への助言を行う。また、休日等個々の希望に即した余
暇活動のサービス提供を行うと共に、1年間を通じたホーム利用に対応する
支援体制を整える。

 F地域住民との連携・交流を重視し、絆が深められる行事等の企画や地域行 
 事への参加をすすめる。

G利用者家族と連携し、定期的に交流・懇談を図り、利用者支援向上を図る
上で、関係職員と家族との情報交換の場を設け実施する。(毎月 1回)

H管理者を含む関係職員が一堂に会し、利用者支援状況やホーム運営につい
て協議する会議を実施する。(毎月 1回)

 

2)生活面について

 @食事、整容(整髪・洗顔・入浴・髭剃り・歯磨き・化粧)、服薬、挨拶等の支援 
 をする。


 A栄養バランス及び摂取カロリーを考慮した食事提供を行うと共に季節の食 
 材を取り入れ、四季が味わえるように心掛ける。

 Bコミュニケーションを大切にしながらも食事マナーを守って、楽しく食事 
 する。


 C火の元取り扱いに留意し、火災及び地震時に対する避難方法の周知徹底を 
 図ると共に安全・安心な日常生活が送れるようにする。(年2回 避難訓練

(春・秋に実施))

 D各個室の衛生面を保持するため、清掃・換気・洗濯・衣類管理・整理整頓の 
 支援を行う。

 

3)年間の主たる行事予定について

     4月 春の花見会【4月29日()】…共催(ホーム開設記念)

     7月 地域交流納涼の会

     12月 大掃除

 

 (7)「居宅介護わくわく」事業計画

 

《基本方針》

 居宅において日常生活又は、社会生活を営むことができるよう利用者の状況
及びそのおかれている環境に応じて、入浴・排泄・食事の介護及び調理、洗濯,
掃除等の家事、通院や余暇の外出など含めて生活全般にわたる相談と支援を行
うものとし、以下の事項に留意する。

@   利用者の基本的人権を尊重して、常に利用者の意思を尊重し、利用者
の立場に立ったサービスの提供に努める。

A   利用者一人ひとりの持てる力を適切に評価して経験とできることを増
やし、コミュニケーションを図りながら自分で行えるよう支援する。

B   利用者にサービス提供を行う関係事業所との連携をはかり、生活全般
の中での居宅サービスの役割や重要性を認識し、利用者支援にあたる。

C 住み慣れた地域での生活を長く続けていくために、どのような支援が
必要なのかを本人及び保護者と一緒に考え、サービス計画を作成する。

 

《事業運営計画》

  相談支援事業所による利用者のサービス等利用計画作成にあたり、本
人と保護者の同意の上で情報交換を行い、共通理解に立ったサービス提供
を行えるようにする。

  行動援護・移動支援の利用が土曜日に偏る傾向があるため、登録スタ
ッフの増員をはかる。そのためのガイドヘルパー養成講座などの情報提供
も進んで行う。

  居宅支援職員はじめ登録スタッフの意識向上をはかる。

  利用者の共通理解を深め、統一した支援を行うために、引継ぎや
支援方法の確認を行っていく。

  スタッフの専門知識習得のために、研修情報の提供と積極的な参
加を促す。

  保護者にも情報提供や外出先の提案を行いながら、利用者の余暇
の広がりを目指し、本人が楽しめる外出になるよう支援する。

グループホーム利用者へのサービス利用を提案するとともに、法人外利用者へのサービス利用を広げていく。

 

 (8)「相談支援まきしまてくてく」事業計画

 

宇治市障害福祉計画第3期」において、相談支援体制の充実及び市民理解・交流の促進が掲げられている。障がいを持つ本人や家族の要望をもとにその人が住み慣れた地域で自立した生活を送ることができるよう相談支援体勢の充実を図る。障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現するために、障害のある人ない人の相互理解を深め、交流促進を図る。また障害者総合支援法(2541日施行)の改正内容に沿って、障害のある人の地域生活への移行を促進するために、「地域移行支援」「地域定着支援」を活用した支援を行って行く。

 

   計画相談支援

26年度中にサービスを利用する方全員に福祉サービス等の利用計画作成を実
施しなければならない。福祉、保健、医療、教育を初めとした様々な関係機関や
地域ネットワークを構築し、「相談支援専門員」は、適切なサービス利用に向け
てきめ細かいケアーマネージメントが求められている。

山城福祉会の対象者(約110名)に対し日中活動における「個別支援計画」
との整合性に配慮して当事業所等と順次契約締結を進めている。(現在契約済み
者は9名)計画相談に携われる職員は、相談支援専門員の有資格者(法人3施設
内では8名のみ)。「てくてく事業所」には「生活介護」との兼務職員が1名。
専従職員を配置する事は、現状では厳しい。

現況の中「サービス利用計画」の作成(個別の施設サービス以外の利用状況調
査を行い把握・整理)は、非常に時間を要する作業であり、別途対応職員の増強
が求められる。その為に各施設に居る専門職員が自施設利用者のアセスメントを
実施し、作成したものを「てくてく事業所」で集約し、契約する流れとすること
が望ましい。計画後のモニタリングが必要不可欠であり、専用のパソコンソフト
の導入も視野に入れながら、今年度は60件を目標としたい。