(2)「槇島福祉の園」事業報告

▼ 事業成果

1)就労移行支援

今年も1課作業室を「就労移行支援」の作業班として紙器加工作業と施設外作業を中心とした就労に向けたプログラムを実施した。主な内容は、①身だしなみチェック②作業道具の個人管理③当番制の清掃④セミナーや見学会参加⑤採用面接に向けた面接練習などを個々で取り組んだ。一方で個別の課題に応じた目標を確認して3ヵ月毎にモニタリングの中で本人と振り返りながら課題の確認を行ってきた。その結果今年度上期は1名が就職に繋がった。しかしながら通年を通して定員10名に対して7~8名の利用者数のため、グループでの取組が難しく、個人の達成度に応じた支援が必要であった。下半期は2名が就職に?がった。

 

2)就労継続支援B

 2階の2課のリネン作業・加工作業・施設外実習に加えて、厨房内をB型の作業班として「きっちん・まきしま」の配食事業を行っている。宇治川福祉の園厨房にも作業班が稼働始めた。クリーニング作業では、おしぼり検品を止め、乾きもののタオルたたみ作業に切り替えた。日々の納品量や取り組む姿勢を意識してもらえるよう支援を行った。

一方2課の加工作業では、個々の体調に合わせて作業の取り組み方を工夫し、無理なく作業に取り組

めるよう配慮を要した。さらに、午後の作業休憩の前にストレッチタイムを取り入れ、音楽を聴きながら身体を動かし、リフレッシュできるように努めた。下半期にはB型からも1名が就職した。

 

○「きっちんまきしま」配食事業

  昨年からの槇島の給食、弁当に加えて、宇治川福祉の園の昼食作り、ショートステイの夕食を開始。飛躍的に取扱い食数が増加し、全体的な工賃向上に繋がった。配食事業に多くの方が関わりを持ってもらうために、お弁当配達に関連した作業として「はし袋作成」や「お弁当パックへのシール貼り」など作業を広げることで、利用者の関われることが広がった。配達や販売用にユニフォームを新調した。

 

○各事業共通して

1)      企業実習の継続

  堀川食品㈱については、男性利用者の参加が可能になったことで、参加利用者数も増えて、広く企業での作業を体験でき作業意識の向上につながった。

  東宇治地域福祉センター・㈱中徳木材自社ビルの清掃作業を受託し、利用者数名と職員で担当し「清掃技術の習得と社会的マナーを身につける場」として利用者の意識の向上に繋がった。

2)      作業外活動

①サークル活動(1回木曜日)

スポーツ・・・地域交流室や屋外(槇島公園・太陽が丘)にてのバレー・バトミントン・サッカーなどを楽しんだ。また、ボーリングも1回取り入れた。

文化・・・社会見学、指導者を招いて手芸(紙粘土、折紙)や、お菓子作りに取り組んだ。

書道絵画・・・高井先生の指導の下、静かに取り組める環境で自分の書きたい字を選んで、作品作りに取り組んだ。わくわくまつりでは共同作品「ありがとう」を展示して、大変好評を得た。とっておきの芸術祭にも出展した。

 

②自治会行事

バーベキュー大会(7月27日) 場所:アクトパル宇治 OB参加あり。

クリスマス会(12月23日)、日帰りレクレーション(3月15日)の京都水族館、ホテルランチビュフェを施設行事とも協調して実施した。

③土曜日課(支援日として原則月1回土曜日を開設)

   わいわいカーニバル (4月20日) 15名参加

ボーリング(5月18日) 15名参加

障害者スポーツ大会(6月29日)(現役13名、OB10名)

バーベキュー大会(7月27日)(現役16名、OB13名参加、自治会行事と兼ねる)

作業(8月13~14日)夏季休業を返上して作業取り組む

カラオケ(9月14日) 19名参加

宿泊旅行(10月5日) 23名参加(旅行2日目を土曜日に掛ける)

障害者啓発活動「宇治田楽を学ぶ」とクリスマス会(12月23日)(現役21名、OB8名)

青少年科学センター見学(1月18日)19名参加

2月は雪のため中止(源氏ミュージアム見学と宇治市街散策の予定でした)

日帰りレク 京都水族館、ホテルランチビュフェ(3月15日)21名参加

 

   職員の配置状況

 共通

職 種

正規職員

嘱託職員

備 考

施設長

副施設長

事務長

サービス管理責任者

嘱託医

1名

1名

1名

1名

0

0

0

0

0

1名

 

 

就労移行支援

職 種

正規職員

嘱託職員

備 考

生活支援員

職業指導員

看護師・訓練指導員

1名

0

1名

0

2名

0

 

 

就労継続支援B型

職 種

正規職員

嘱託職員

備 考

生活支援員

職業指導員

5名

1

0

1

 

 ▼ 利用者の状況

1)異動状況 

就労移行支援

性 別

前年度末

在籍者数

入所者数

退所者数

本年度末

在籍者数

備 考

男 性

5名

4名

4名

5名

 

女 性

2名

1

1名

2名

 

小 計

7名

5

5名

7名

 

 

就労継続支援B型

性 別

前年度末在籍者数

入所者数

退所者数

本年度末在籍者数

備 考

男 性

13名

2名

2名

13名

 

女 性

8名

1名

0名

9名

 

小 計

21名

3名

2名

22名

 

 

合計

28名

8名

7名

29名

 

 

2)性別・年齢

性 別

最高年齢

最低年齢

平均年齢

備 考

男 性

60歳

18歳

33.6歳

 

女 性

48歳

25歳

33.5歳

 

合 計

 

 

33.6歳

 

 

3)障害の状況

性別

療育手帳判定

身障手帳取得者

精障手帳取得者

手帳無

備 考

A

B

男 性

2名

14名

2名

2名

 

女 性

7名

3名

2名

0名

 

合 計

9名

17名

4名

2名

 

 

就労移行支援

性別

障害程度区分

区分1

区分2

区分3

区分4

区分5

区分6

未決定

備 考

男 性

1名

4名

 

女 性

2名

 

小 計

1名

6名

 

 

就労継続支援B型

性別

障害程度区分

区分1

区分2

区分3

区分4

区分5

区分6

未決定

備 考

男 性

4名

3名

4名

 

女 性

3名

4名

2名

1名

 

小 計

7名

7名

2名

5名

 

 

合 計

1名

7名

7名

2名

11名

 

4)就職状況

就職先

職 種

就職年月日

就職者数(名)

備考

宇治市役所

京都フォーライフ

富士産業

事務補助 

リネン

紙器加工

 調理補助

6月27日

10月7日

11月1日

11月1日

 

5)実習状況

実習先

職 種

対象者数

備 考

堀川食品株式会社

㈱中徳木材

アミスタビル

東宇治地域福祉センター

京都フォーライフ

青果物パッケージ

清掃業務

清掃業務

清掃業務

清掃業務

リネン業

紙器加工

  5名

  2名

  3名

  7名

  1名

  1名

 1名  

月~金 午前中

週2回交替制

4月1日~7月末(実習終了)

週2回交替制

7月11日~18日

9月9日~12日

10月7日~18日

   就労支援事業収入

 

作業種目・受託先等

売上額(円)

備 考

自主作業

昼食・弁当等(きっちん)

14,609,010

 

クリーニング作業

リースキンマキシマ

853,574

 

加工作業

RY商店

1,037,661

 

G&A

370,195

奥村製罐

1,298,993

その他

798,644

小 計

3,505,493

受託作業

堀川食品

1,458,900

 

東宇治地域福祉センター

455,490

中徳木材

192,875

アミスタビル

45,600

小 計

2,152,865

販売

アルミ缶・段ボール等(七海)

91,550

 

合  計

21,212,492

 

消費税納付額

410,100

工賃支払総額

7,530,190

 

   工賃の状況

事業名

月払工賃(円)

特別工賃(円)

平均額/

平均額/1

就労移行支援

1,042,560

12,561

581,740

32,319

就労継続B

3,386,530

13,025

2,519,360

38,759

合計

4,429,090

12,913

3,101,100

37,363

   補助金等の状況

府・市等

事 業 名

金 額

京都府

運営・人材確保基盤強化支援事業

1,050,000円

 

   利用料の状況

・訓練等給付費              44,758,752 円

・利用者負担金               1,682,880 円

 

   寄附金

 

氏 名・団 体 名

金  額

備   考

寄附金

(株)中徳木材

(株)中徳木材

槇島・宇治川福祉の園後援会

槇島福祉の園保護者会

槇島福祉の園保護者会

槇島福祉の園保護者会

150,000円

160,000円

200,000円

100,000円

100,000円

352,900円

合計1,062,900円

利用者のために

利用者のために

利用者のために

利用者のために(宿泊旅行)

利用者のために(日帰り旅行)

利用者のために(車両購入及び多目的)

 

 

   施設整備事業

事業名

目的

総事業費

財源・助成団体

自動車整備

老朽化による更改

1,237,100円

新振興補助金

 ▼ その他の活動

1)作業外・施設外活動

《施設主催行事》

宿泊旅行(10月4~5日)リニア鉄道館、オレンジパーク、焼津温泉、大井川鉄道

わくわくまつり(11月17日)

  障害者週間啓発活動(12月23日)宇治田楽を学ぶ

《宇治市主催行事と紹介行事》

宇治市障害者スポーツ大会(6月29日)

宇治福祉まつり(11月3日)

さつま芋掘り(10月6日)

 

2)実習生受入状況

相手先

月 日

人数

備 考

個人

南山城支援学校

個人

京都八幡高等学校

宇治支援学校

南山城支援学校

宇治支援学校

宇治中学校

西小倉中学校

個人

宇治支援学校

京都八幡高等学校

京都教育大付属支援学校

宇治支援学校

宇治支援学校

宇治支援学校

南山城支援学校

佛教大学

宇治支援学校(中等部)

個人

南山城支援学校(高等部)

宇治支援学校(高等部)

宇治支援学校(高等部)

南山城支援学校(高等部)

4月15日~26日

5月14日~17日

5月20日~31日

5月22日~30日

5月27日~6月7日

5月27日~31日

6月10日~14日

6月13日

  6月18日

  7月 1日~ 5日

  7月 8日~12日

  7月22日~26日

  7月29日~8月2日

9月30日~10月11日

10月21日~  25日

10月28日~11月8日

10月28日~  31日

11月11日~  15日

12月18日

 1月15日~17日

 1月20日

 1月27日~2月7日

 2月 3日~5日

 2月17日~18日

2名

1名

1名

2名

1名

1名

1名

4名

3名

4名

1名

2名

 1名

1名

   2名

1名

  2名

2名

4名

1名

3名

1名

2名

4名

施設利用前実習

校外実習

施設利用前実習

介護実習

校外学習

校外実習

校外学習

介護体験学習

介護体験学習

介護等体験実習

校外実習

介護実習

校外実習

校外実習

校外実習

校外学習

校外実習

介護等体験実習

校外学習

体験実習

校外学習

校外学習

校外学習

校外学習

 3)施設見学受入状況

団体名等

年月日

人数

備考

障害者就労・支援センターはぴねす(個人)

南山城支援学校(保護者)

障害者就労・支援センターはぴねす(個人)

宇治支援学校(保護者)

南山城支援学校(教職員)

南山城支援学校(保護者)

八幡支援学校(保護者)

京都教育大付属支援学校(保護者)

宇治支援学校(保護者)

南山城支援学校(保護者)

障害者就労・支援センターはぴねす(個人)

南山城支援学校(中等部)

槇島小学校5年生3クラス

上記以外にも随時、来客者や就職希望者など多数の見学者を受け入れています。

25年 4月 4日

    5月21日

    5月28日

    7月 3日

   8月 7日

    9月24日

   10月 7日

   10月30日

   11月 7日

11月19日

   12月11日

    1月20日

    1月30日

2名

9名

2名

13名

19名

8名

3名

14名

7名

2名

1名

15名

100名

 

今年度より、支援学校の中等部から見学や実習の依頼が入る様になり、受
け入れています。

 

4)関係団体の活動及び連携の状況

  保護者会

月1回の役員会と定例保護者会

研修会(施設見学)

職員との懇親会

わくわくまつり・福祉まつり模擬店販売協力

利用者活動助成(宿泊旅行・日帰りレクリェーション)

今年度は別途多目的として追加助成

  

後援会

槇島地域の各団体が構成メンバーとなり、槇島・宇治川両園への支援。

広報誌「わくわくだより」を年間4回発行。地域住民への施設の活動紹介や障害者の理解に繋がった。

わくわくまつり実行委員会(1117日開催)を組織して開催。

研修会開催

施設と保護者会、支援団体への助成

  

地域団体

・アルミ缶回収に槇島女性の会はじめ、地域の方々からご協力あり。

・わくわくまつりへの協力

 

  ボランティア(団体・個人)

  ・書道サークルに、高井ゆり先生のご指導。

コーラスサークル「なないろ」に西田かおり先生のご指導。

わくわくまつりに個人ボランティアの協力あり。

 

5)地域交流事業

 ・わくわくまつりは、好天に恵まれ盛況で、地域のお祭りとして定着してきた。

 

6)その他

 ・OBの保護者の集まりである「ひまわりの会」との相互協力。

平成25年度のバス路線の廃止に伴い、利用者の交通手段確保のために「槇島地域生活交通試行実験」に協力する。

府営槇島団地に開設されるグループホームの事業者として同団地意見交換会に毎月出席。