大いなる存続 生まれ変わったXJR1300
約6年ぶりとなる大幅なモデルチェンジを行った2007新型XJR1300。本来、年々厳しくなる排ガス規制の為に、この様な大排気量の空冷エンジンを搭載するバイクは、他のメーカーではカタログ落ちしてしまう傾向にあります。ヤマハはそれを最新技術で克服しました。このNEW XJR1300はヤマハのこだわりの結晶と言えるでしょう。
今回のモデルチェンジの中で、一番大きな変化とも言えるのが、キャブレターからインジェクションに変わり、どう変わったのかだと思います。特に以前のモデルのユーザーだった方や元XJR1300のオーナーの方にとっても気になるのではないでしょうか?そこで気になる貴方のために私、佐々木がサーキットでの試乗インプレッションをお届けします。
乗りやすさだけでなく、走りにもこだわったXJR
●エンジン
まず、インジェクションだからキャブだからという特性に対する違和感はありませんでした。今回のXJR1300は、インジェクションの採用に合わせて、今までと違ったパワー感を演出する為にエンジンにもかなりの手が加えられているそうです。走るとすぐに分かりますが、どの回転域でもレスポンスが良く中低速でトルクが増したというエンジン特性は良好。キャブ車とは違った爽快感があります。特に街中で通常使う場面の多い低速から中速にかけても、図太いトルクのおかげで快適に走れるんじゃないかな。
●マフラー
ついにEXUPを搭載し1本出しの集合タイプになったエキゾーストマフラーは、当然ですが2本出しのマフラーとは異なり、アイドリング時は、より静かになり、回していくと図太いナイスなサウンドを奏でます。
●サスペンション
リアサスペンションが最新型のオーリンズになった事と、それに伴うフロントサスのセッティング、専用タイヤの恩恵か、足廻りの動きは確実に良くなったと思います。カスタム好きの方には残念だけど、もうサスペンションを変える必要はなくなってしまったかもしれないなぁ。まさにサーキット走行でもへこたれない足となりました。●デザイン・ポジション
パット見て、今までのXJR1300と大きく変わるのは1本出しにマフラーなった事でスリムに感じる事とカラーリング変更といった感じですが、R6風にレーシーになったリアのテールランプもなかなかいかしてます。ポジションは 基本的に今までのキープコンセプトだと思われますが、シート形状の変更等によりハンドルが少し前項に感じます。これは、より走りに集中してもらう為のヤマハの作戦かな?しかし、ポジションが多少変わっても今まで通りの素直なハンドリングは健在。相変わらず運転しやすいのでご安心を。
自宅から目的地まで、どこを走っても快適さと『走り』の楽しさを追求してこのNEW XJR1300を開発したというヤマハ。その言葉に偽りはなく、強力になったエンジンとそれに伴って調教された車体と足廻りによって、街中、高速、峠にて『走り』を楽しんでもらえると思います。
このXJR1300(1200も含む)というバイクは飽きのこないバイクとして、当店でご購入していただいたユーザーの方も長くお乗りになる方が多いバイクです。他のお店でも同様ではないでしょうか?
付き合いが長ければ長いほど愛着が沸いてくる。XJR1300とはそんなバイクなのだと思います。長く深く付き合いたい、気軽に付き合える…、そんなバイクをお探しの方には、迷わず2007 XJR1300をお薦めします。
カラーリング |
ダークパープリッシュ ダークグレーメタリック(ガンメタ) |
2007 XJR1300 スペック | |
全長×全幅×全高 | 2,175mm×765mm×1,115mm |
シート高 | 95mm/125mm |
軸間距離 | 1,500mm |
乾燥重量 | 222kg |
原動機種類 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ |
気筒数配列 | 並列4気筒 |
総排気量 | 1250cm3 |
内径×行程 | 79.0mm×63.8mm |
最大出力 | 74.3kw(100PS)/8.000rpm |
最大トルク | 10.8N・m(11.0kgf・m) / 6,000rpm |
始動方式 | セル式 |
燃料タンク容量 | 21L |
燃料供給 | 電子制御フェルインジェクション |
タイヤサイズ | (前/後)120/70ZR-17M/C(58W) 180/55ZR-17M/C(73W) |
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