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 何がしたいの?ものつくり

■ その4 : 物語を前公開

週末にウサギを一体作りました。
それの作成過程を公開しようかと思いましたが、
今回は物語を発表します。
普通は作品となってから物語が発表されるものなんだと思うんですけどね。
人形作りばかりでは飽きちゃうかな?とか思ったりして。


雨 −母のケーキー

  登場人物
  ミア:女 30歳 主婦
  メロ:男 32歳 ミアの夫 サラリーマン
  小さい頃のミア
  母の手


  1 喫茶店の外

  空は厚い雲が広がり、今にも雨が降りそう。


  2 喫茶店 昼 曇り

  喫茶店の窓際でくつろいでいるミアとメロ。
  メロ「ミアのお母さんが亡くなって二年経つのか・・・」
  ミア「うん。早いね。でも、今でも昨日の事の様に感じるんよ。」


  3 墓場 昼 曇り (1時間前)

  墓参りをしている二人。
  ミアは墓石の前に座り、拝んでいる。
  メロはミアの背後で彼女を見守っている。
  ミアは顔を上げて、
  ミア「お母さん、元気?
    いつも見守ってくれているから分かっているだろうけど、
    私たちは元気で暮らしているよ。
    お母さんのおかげ、ありがとう。
    もう二年が過ぎて・・・」


  4 喫茶店 

  ミアが窓の外を見る。
  ミア「あ、雨だ。」


  5 喫茶店の外

  厚い雲から雨が降り出してくる。
  外を見ている二人。
  メロ「降ってきちゃったね。」


  6 喫茶店

  外を見ている二人。
  二人「・・・」
  ミア「雨で思い出しちゃった。」
  向き合う二人。
  ミア「小さい頃、お母さんが私の誕生日にケーキを買ってくれたんだ。」


  7 暗闇 ミアの脳裏

  小さい頃のミアに薄くスポットライトが当たる。
  小さい頃のミア「私の誕生日にケーキ買って!」


  8 喫茶店

  ミア「どうしても欲しかった。ケーキにロウソクを刺して
    それを消すのがあの時の夢。」


  9 暗闇 ミアの脳裏

  ケーキにロウソクが刺さっている。
  ロウソクがキラキラきらめく。


  10 喫茶店 

  ミア「あの頃は女手一つで家族を養うのは大変で・・・
    ケーキなんて・・・、
    なのにワガママ言うなんてさ。」
  メロ「子供の時はそんなものさ。」
  メロの前にあるコーヒーに反射して写るライト。


  11 どこかの道 回想

  小さい頃のミアがケーキの入った箱を抱えて喜ぶ。
  ミアナレーション(ナレ)「無理して買ってもらったんだ。」
  メロナレ「良かったじゃないか。」
  ミアナレ「うん。・・・でも、」
  雨が降ってくる。
  小さい頃のミア「あ!」と雨に気づき、空を見上げる。
  小さい頃のミアはケーキを深く抱えて、走り出す。
  ミアナレ「私、大事なケーキが濡れない様に
      ケーキを抱えて走ったの。」
  走る小さい頃のミア。
  そして転び、ケーキを放り出してしまう。
  箱から飛び出して、泥水につかってしまっている。
  小さい頃のミアはケーキを見つめ、しばらく絶句する。


  12 喫茶店

  ミア「お母さんは”何やってるの”とちょっと怒鳴った。
    私は”もう一つ買って”て、ねだったんだけど・・・駄目で。」


  13 どこかの道 回想

  小さい頃のミアが駄々こねて、泣きじゃくる。
  ミアナレ「ダダこねちゃって。」
  差し出す母の手を強く振り払う小さい頃のミア。


  14 喫茶店
  ミア「家に帰ってもその調子でね、ふてくされて部屋の角で閉じこもっていたんよ。」
  メロ「ふーん。」
  ミア「でも、いつの間にか寝ちゃって。」


  15 小さい頃のミアの家 回想

  目を覚ます小さい頃のミア。
  小さい頃のミア「あ!」
  ミアナレ「甘いにおいがしたの。」

  テーブルにケーキがある。
  ミアナレ「お母さんがケーキを作ってくれたの。」
  ホットケーキに生クリームを塗ったもの。
  ミアナレ「一口食べて、ホットケーキだったのが分かって・・・がっかりしたの。」
  小さい頃のミア「こんなのケーキじゃない!」
  フォークがテーブルに投げつけられる。


  16 どこかの道 回想

  学校帰りの小さい頃のミア。
  ミアナレ「悪いこと言ったなと思って・・・ね。
      学校の帰り途中、まだあのケーキがあればいいなと思ったの。」


  17 小さい頃のミアの家 回想

  何もないテーブルを見る小さい頃のミア。


  18 喫茶店

  ミア「・・・なかった。きっとお母さんが食べちゃったんだね。
    私ね、今でもあんな事言わなければ良かったと思ってる。
    そうでなかったら、あのケーキをもっと食べられたのに。
    でも・・・。
    お母さんが作ってくれたケーキ、もう食べられないんだよね。」
  メロ「・・・」


  19 喫茶店の外

  雨が降りづづく。


  18 喫茶店

  メロナレ「帰ったら、ケーキを作ろう。」
  ミアナレ「うん。」


  終わり


こんな感じの物語をあのパペットらが演じます。
出来るんだろうか?と自分でも不安だけど、
気軽に簡単な作品と言う事なんだから、いいか。

ちなみにウサギはこんな感じのものが出来ています。


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