植芝盛平翁 翁云く 合気道は天地自然と融合し、その法則に従って行う 「和の武道」である。 ○また云く 合気とは敵と闘い、敵を破る術ではない。世界を和合させ、 人類を一家たらしめる道である。 即ち 合気の極意はおのれを、宇宙の動きと調和させ おのれを、宇宙そのものと一致させることにある。 人間は「心」と「肉体」それを結ぶ「気」の三つが完全に一致して しかも宇宙万有の活動と調和しなければいけない。 ○さらに云く 武道を修行する者に大切なことは、宇宙の心象を腹中に 納めることである。 世界の動きをみて、それから何かを悟り、書物を見て自分に技として 受け容れる。 すべての事を無駄に、見過ごさないようにしなければいけない。 山川草木、ひとつとして師とならないものはない。 修行者は この事を日常の鍛錬を通じて悟るべきである。 |
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剣聖 宮本武蔵 ○五輪書の水の巻に云く 兵法は水のあり方を理想として、その境地を目指す。 水は入れ物の形に応じて、丸くもなれば、四角にもなる。 武士は文武二道といひて、ふたつの道をたしなむこと これ道なり。 兵法の道において、心の持ちようは、常の心に変わることなかれ。 一をもって万を知ることが兵法の利である。 ○鍛練とは 千日の稽古を鍛として、万日の稽古を練とする。 ○空を道として、道を空とみる。 ○心、常に道を離れず。 彼の境地は遥かなり。 波騒(なみざい)は世の常である。 波にまかせて、泳ぎ上手に、雑魚(ざこ)は歌い雑魚は踊る。 けれど 誰が知ろう、百尺下の水の心を、水の深さを {政界のあさましき雑魚どもに与うと夢仙人は思うなり} |