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認知症
高齢者人口の増加している。
65歳以上の10-13人に一人が認知症である。
認知症のTestとしては MMSE or 長谷川式が有名
(Me−CDTも良い)
老化の三大症状: 認知症、歩行障害、尿失禁
認知症の定義
日常生活での障害があり、MMSEの低下があること。
(ただし、前頭側頭型はわからない。FABだけは低下している。)
レビー小体型もわからないことが多い。
*FAB (frontal assessment battery at bedside)スクリーニング検査
参考あり
MCI――日常生活の障害はあまりない状態であるが、もうここから関与していこう。
認知症の種類
アルツハイマー型認知症(約50%)
type1−65歳以下の若年性アルツハイマー。脳の頭頂連合野の委縮が著名。
type2−65歳以上のアルツハイマー。脳萎縮も様々で、混合型であると言われている。
脳血管性認知症(約25%) (隠れ脳梗塞、)正常圧水頭症、進行性核上性麻痺、
前頭側頭葉変性症 (PIC病が有名 性格の変化、)
レビー小体型認知症(約15%)
認知症のステージ
初期
物忘れが、目立ち始める。仕舞ったものを忘れる。(ものとられ妄想)
中期
日常生活に支障が始まる。(トイレの場所を忘れる、頻尿が始まる。)
後期
見守りが必要となる。 (ぼーっとしている。人の顔が分からない。)
認知症の検査。
MRIにて海馬の委縮がある。 マイネルトの基底核(前脳基底部無名質にあるニューロン 群)の変性により、Achの低下をきたす
VSRADでZが2を超えると萎縮とする。(80%の正診率) 早期アルツハイマー型認知症(痴呆症)診断支援システム」のこと。
VSRADは、前駆期を含む早期アルツハイマー型認知症(痴呆)に見られる海馬傍回(かいばぼうかい)の萎縮の程度を読み取るためのMRI画像処理・統計解析ソフトです。
タウ蛋白とアミロイドβ蛋白の蓄積―脳神経の破壊 髄液中のtau/amyloid比増加
レビー小体型認知症は、パーキンソン病の移行型(認知症を伴うPerkinson)と考えられる様になってきた。幻視、震え、強張り、転倒、寝言が初期より見られる。
前頭側頭型―前頭葉は意志。感情。行動のコントロールを司っており、側頭葉は、記憶、判断力を司る。主に人格障害
脳内ホルモンの低下がある。(DOPA)
(ニュウロメラニンMRIをすると少なくなっていることが確認できる。)
DAT-Scan ( DopAmineTransporter) DATの脱落有無を見るSPECT検査
MIBG心筋シンチグラフィーで著名に集積が低下(心臓交感神経の低下)
SPECT−後頭葉を含めた血流低下がみられる。(SPECT 主に脳の血流変化を見る。)
αサイヌクレイン(レビー小体型認知症のバイオマーカー)
レビー小体型認知症で髄液のα―synucleinが低下 脳内に蓄積する。
認知症の予防
適度な運動
高血圧は下げるが、80歳以上の場合は、わからない。
脂質の低下(スタチン系は良い)
糖尿病
インスリン抵抗性と脳内アミロイドβ蓄積(脳内インスリンはむしろ低下する)
久山町研究では、関係ある。
GLP−1 が脳内に存在するので、DPP−4阻害剤は治療薬になるかもしれない。
低血糖を起こすと認知症を起こす。
禁煙
飲酒 (酒は少量)
治療
訓練 言葉で話しかける。Yes but
音楽療法
回想
犬や、猫
APP(アミロイド前駆蛋白)→アミロイドβ(抗体の注射)
認知症薬
主に二つ
1. コリンエステラーゼ阻害剤
ドネペジル
ガランタミン
リバスチグミン
2. メマンチン(グルタミンを抑える。)
NMDA受容体を調べるPETができるようになった。
上乗せができる。
陽性症状が目立つ場合こちらを考える。
施設入所までの期間を5年から、8,5年に伸ばした。
設問 |
質問内容 |
回答 |
得点 (30点満点) |
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1(5点) |
今年は何年ですか? |
年 曜日 月 日 |
0/1 0/1 0/1 0/1 0/1 |
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2(5点) |
この病院の名前は何ですか? |
病院 県 市 階 地方 |
0/1 0/1 0/1 0/1 0/1 |
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3(3点) |
物品名3個(桜、猫、電車) |
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0〜3 |
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4(5点) |
100から順に7を引く(5回まで)。 |
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0〜5 |
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5(3点) |
設問3で提示した物品名を再度復唱させる |
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0〜3 |
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6(2点) |
(時計を見せながら)これは何ですか? |
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0/1 0/1 |
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7(1点) |
次の文章を繰り返す「みんなで、力を合わせて綱を引きます」 |
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0/1 |
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8(3点) |
(3段階の命令) |
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0/1 0/1 0/1 |
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9(1点) |
(次の文章を読んで、その指示に従って下さい)「右手をあげなさい」 |
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0/1 |
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10(1点) |
(何か文章を書いて下さい) |
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0/1 |
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11(1点) |
(次の図形を書いて下さい)
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0/1 |
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前頭葉機能検査(FAB)
: 検 査 日 : 20 年 月 日 施 設 名
:被験者名: ( 男・女 ) 歳 検査者名
〔 〕特記事項:
1.あらかじめこの用紙に被験者の名前を記入しておきます
2.被験者とテスターは、机をはさんで向き合って座ります
3.回答は に記入します。得点は該当点数に○をつけます
注1 所要時間は一人 5 〜 10 分程度。必ずストップウォッチを用意します
注2 “●” 印は、口頭による質問または指示を示しています
注3 検査が不可能な場合は〔 〕にチェック後、プロフィールのみ記入します
得点:18点満点
A検査 1 番
<テスターが被験者の答えた言葉を記録する>
:1質問
:2質問
:3質問
得点 3 問正答 3 点
2 問正答 2 点
1問正答 1 点
正答なし 0 点
【 練 習 】
これから言う2つのものは、どこが似ているか考えて答えてください」●
(「まずは練習してみますね。 『電車』と『バス』 」 (正答:「乗り物」、「交通機関
正答が出た場合は「はい、結構です。次の質問も、同じように答えてください」と言い本番へ・
答えに戸惑ったり、誤答の場合は「電車とバスは両方とも乗り物ですね、次の質問も同じように答えてください。」と言い本番へ
沖縄県の場合は “『電車』と『バス』” を “『船』と『飛行機』” に言い換える・
【 本 番 】
被験者が複数回答した中に正答が含まれていれば可。正答がでなくても、ヒントをあたえず先に進む・
15秒程度何も反応がない場合は次の質問に進む・
(「質問@:「バナナ」と「みかん」は? (正答:「果物」「フルーツ」「食べ物●
(「質問A:「テーブル」と「いす」は? (正答:「家具●
(「質問B:「チューリップ」、「バラ」と「菊」は? (正答:「花」「植物●
( 概念化 )( 2 )
質問:「" かきくけこ " の " か " から始まる言葉をできるだけたくさんあげてください●
「人の名前・地名などはいけません
質問を勘違いされた方(“かき” “きく” “くま” …など)には、「“か” から始まる言葉をできるだけたくさん・
あげてください」と再度伝える
人の名前・地名の例は出さない・
最初の 5 秒間黙っている時は「例えば “かえる”」とヒントをだす・
開始から)10 秒間黙っている時は「“か” から始まる言葉をなんでもよいから言ってみてください」と回答)を促す。その後、無言の状態が続いても声をかけずに(開始から)60秒間は待つ
制限時間は60秒間、時間内に10語言えたら終了。ストップウォッチを使用する・
採点基準…同じ単語のくり返しは 1 語とカウントし、名詞・形容詞・副詞・動詞のいずれも可・
B検査 2 番
テスターが被験者の答えた言葉を記録する> 得点 10 語以上 3 点>
6 語以上 2 点
3 語以上 1 点
2 語以下 0 点
C検査 3 番
「質問:「あなたは右利きですか、左利きですか●
(被験者の利き手を聞き、右利きの場合は、テスターは左手で(被験者とテスターが鏡の状態になるように・
以下(1)〜(3)を行う。下記は被験者が右利きの場合を想定
「指示@:「私がやることをよく見ていてください
テスター自身の右手を、手のひらを上にして机の上に置き・
1)自分の左手をグーにして、自分の右手のひらをたたく)
2)次にその左手をパーにして(手刀で)、自分の右手のひらをたたく)
(3)最後に、左手をパーのままで、手のひら同士を合わせる(拍手)
以上の連続動作を1組とし、それを3回くり返す
指示A:「では、右手を使って同じことをしてみましょう。まず、私と一緒にやります。次●
にひとりでやっていただきますのでよろしくお願いします。それでは一緒にやっ
てみましょう
被験者と一緒に、(1)〜(3)の連続動作を3回くり返す・
指示Aができない場合でも指示Bに進める・
「指示B:「今度はひとりでやってみましょう●
途中でやめた人には「もう少し続けてください」と連続動作をくり返すように促す・
途中で間違えた時点で終了する・
得点 ひとりで連続動作を 6 回以上できたとき 3 点
ひとりで連続動作を 3 回以上できたとき 2 点
一人ではできないが(指示Aで)テスターと一緒なら連続動作を 3 回できたとき 1 点
それ以外 0 点
( 知的柔軟性 )
( 行動プログラム )( 3 )
【 練 習 】
指示@:「次のゲームは2つの約束があります●
1つ目の約束は、私が指で1回ポンとたたいたら、続けて自分の指で2回ポンポンとたた
「?いてください。わかりましたか
被験者が指示を理解したかどうか確認して練習する。テスターが指を動かしてからは教示をくり返さない・
ポン・ポン・ポン(1−1−1)とタップし、1回ごとに被験者に続けて指でタップさせる・
(正解は2−2−2)
指示@ができなかったら指示Aには進まずに0点とする・
指示A:「2つ目の約束は、私が指で2回ポンポンとたたいたら、自分の指で 1 回ポンとたたいてください。わかりましたか
被験者が指示を理解したかどうか確認して練習する。指を動かしてからは教示をくり返さない・
ポンポン・ポンポン・ポンポン(2−2−2)と指でタップし、1 回ごとに被験者に続けて指でタップさせる・
(正解は1−1−1)
本番前に、約束の確認を求められても「思った通りでいいですよ」などと答え、約束の確認をしない・
指示Aができなかったら指示Bには進まずに0点とする・
【 本 番 】
「指示B:「では今の2つの約束を使って、私に続いて、自分の指でたたいてください●
テスターは下記の回数を指でタップし、1 回ごとに被験者に続けて指でタップさせる・
途中で間違えてもやり直させず、最後まで課題を終わらせる・
(1 − 1 − 2 − 1 − 2 − 2 − 2 − 1 − 1 − 2 (計10の連続動作
上記□に被験者のタップ数を記録しながら検査を行うとよい・
(正答:2−2−1−2−1−1−1−2−2−1)
D検査 4 番
得点 失敗なし 3 点
失敗 2 回まで 2 点
失敗 3 回以上 1 点
テスターと同じ回数指でタップしてしまうことが続けて 4 回以上ある 0 点
全くたたかない、全て1回 ( 2回 ) たたく、ただたたいている 0 点
( 反応の選択 )( 4 )
E検査 5 番
【 練 習 】
指示@ 「今度は約束が変わります。1つ目の約束は、私が指で1回ポンとたたいたら同じように自分の指で1回ポンとたたいてください
被験者が指示を理解したかどうか確認して練習する。テスターが指を動かしてからは教示をくり返さないポン・ポン・ポン(1−1−1)とタップし、1回ごとに被験者に続けて指でタップさせる。(正解は1−1−1)
指示@ができなかったら指示Aには進まずに0点とする・
指示A 「2つ目の約束は、私が指で2回ポンポンとたたいたら、あなたはたたかないでください
被験者が指示を理解したかどうか確認して練習する。指を動かしてからは教示をくり返さない・
(ポンポン・ポンポン・ポンポン(2−2−2)と指でタップする。 (正解は0−0−0・
本番前に、約束の確認を求められても「思った通りでいいですよ」などと答え、約束の確認をしない・
指示Aができなかったら指示Bには進まずに0点とする・
【 本 番 】
「指示B 「では、今の2つの約束を使って、私に続いてやってみましょう●
テスターは下記の回数を指でタップし、1 回ごとに被験者に続けて指でタップさせる
途中で間違えてもやり直させず、最後まで課題を終わらせる・
1 − 1 − 2 − 1 − 2 − 2 − 2 − 1 − 1 − 2
上記□に被験者のタップ数を記録しながら検査を行うとよい・
(正答:1−1−0−1−0−0−0−1−1−0)
得点 失敗なし 3 点
失敗 2 回まで 2 点
失敗 3 回以上 1 点
テスターと同じ回数指でタップしてしまうことが続けて 4 回以上ある 0 点
全くたたかない、全て1回 ( 2回 ) たたく、ただたたいている 0 点
F検査 6 番
「指示@:「手のひらを上にして、両手を机の上にのせてください●
「指示A:「私の手を握らないでください●
テスターは、目をあわせず何も言わずに、自分の両手を被験者の手のそばによせ、手のひらを合わせるようにそっとつけ、手を握らないでじっとしていられるか1〜2秒間観察する
もし握ってしまった場合には、「私の手を握らないでください」と、もう一度言ってから、同じ動作をくり返す・
得点 被験者がテスターの手を握らなかった場合 3 点
被験者が躊躇して、どうしたらよいのか聞いた場合 2 点
被験者が躊躇せずにテスターの手を握った場合 1 点
注意されたあとにもテスターの手を握った場合 0点
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