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八街市の内科・外科・小児科・リハビリテーション科クリニック。医療法人社団 晃正会 湯沢クリニックです。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.043-443-0989

〒289-1115 千葉県八街市八街ほ227-1

認知症

認知症

高齢者人口の増加している。

65歳以上の10-13人に一人が認知症である。

認知症のTestとしては MMSE  or  長谷川式が有名

  (Me−CDTも良い)

 

老化の三大症状:  認知症、歩行障害、尿失禁

認知症の定義

日常生活での障害があり、MMSEの低下があること。

(ただし、前頭側頭型はわからない。FABだけは低下している。)

レビー小体型もわからないことが多い。

*FAB (frontal assessment battery at bedside)スクリーニング検査

      参考あり

MCI――日常生活の障害はあまりない状態であるが、もうここから関与していこう。

認知症の種類

アルツハイマー型認知症(約50%

 type1−65歳以下の若年性アルツハイマー。脳の頭頂連合野の委縮が著名。

 type265歳以上のアルツハイマー。脳萎縮も様々で、混合型であると言われている。

脳血管性認知症(約25%)  (隠れ脳梗塞、)正常圧水頭症、進行性核上性麻痺、

前頭側頭葉変性症 (PIC病が有名 性格の変化、)

レビー小体型認知症(約15%)

 

認知症のステージ

初期

物忘れが、目立ち始める。仕舞ったものを忘れる。(ものとられ妄想)

中期

日常生活に支障が始まる。(トイレの場所を忘れる、頻尿が始まる。)

後期

見守りが必要となる。 (ぼーっとしている。人の顔が分からない。)

認知症の検査。

MRIにて海馬の委縮がある。 マイネルトの基底核(前脳基底部無名質にあるニューロン 群)の変性により、Achの低下をきたす  

  VSRADでZが2を超えると萎縮とする。(80%の正診率)  早期アルツハイマー型認知症(痴呆症)診断支援システム」のこと。

VSRADは、前駆期を含む早期アルツハイマー型認知症(痴呆)に見られる海馬傍回(かいばぼうかい)の萎縮の程度を読み取るためのMRI画像処理・統計解析ソフトです。

タウ蛋白とアミロイドβ蛋白の蓄積―脳神経の破壊  髄液中のtau/amyloid比増加

レビー小体型認知症は、パーキンソン病の移行型(認知症を伴うPerkinson)と考えられる様になってきた。幻視、震え、強張り、転倒、寝言が初期より見られる。

前頭側頭型―前頭葉は意志。感情。行動のコントロールを司っており、側頭葉は、記憶、判断力を司る。主に人格障害

脳内ホルモンの低下がある。(DOPA

(ニュウロメラニンMRIをすると少なくなっていることが確認できる。)

DAT-Scan ( DopAmineTransporter) DATの脱落有無を見るSPECT検査

MIBG心筋シンチグラフィーで著名に集積が低下(心臓交感神経の低下)

SPECT−後頭葉を含めた血流低下がみられる。(SPECT 主に脳の血流変化を見る。)

αサイヌクレイン(レビー小体型認知症のバイオマーカー)

レビー小体型認知症で髄液のα―synucleinが低下  脳内に蓄積する。

認知症の予防

適度な運動

高血圧は下げるが、80歳以上の場合は、わからない。

脂質の低下(スタチン系は良い)

糖尿病

インスリン抵抗性と脳内アミロイドβ蓄積(脳内インスリンはむしろ低下する)

    久山町研究では、関係ある。

GLP−1 が脳内に存在するので、DPP−4阻害剤は治療薬になるかもしれない。

低血糖を起こすと認知症を起こす。

禁煙

飲酒 (酒は少量)

 

治療

訓練  言葉で話しかける。Yes but

音楽療法

回想

犬や、猫 

 

APP(アミロイド前駆蛋白)→アミロイドβ(抗体の注射)

認知症薬

主に二つ

1.              コリンエステラーゼ阻害剤

ドネペジル

ガランタミン

リバスチグミン

2.              メマンチン(グルタミンを抑える。)

NMDA受容体を調べるPETができるようになった。

上乗せができる。

陽性症状が目立つ場合こちらを考える。

 

施設入所までの期間を5年から、85年に伸ばした。 

 

 

http://kaigo.moo.jp/img422.gif

 

設問

質問内容

回答

得点

(30点満点)

1(5)

今年は何年ですか?
今の季節は何ですか?
今日は何曜日ですか?
今日は何月何日ですか?

 

曜日

0/1

0/1

0/1

0/1

0/1

2(5)

この病院の名前は何ですか?
ここは何県ですか
ここは何市ですか
ここは何階ですか
ここは何地方ですか?

病院

地方

0/1

0/1

0/1

0/1

0/1

3(3)

物品名3個(桜、猫、電車)

 

03

4(5)

100から順に7を引く(5回まで)。

 

05

5(3)

設問3で提示した物品名を再度復唱させる

 

03

6(2)

(時計を見せながら)これは何ですか?
(鉛筆を見せながら)これは何ですか?

 

0/1

0/1

7(1)

次の文章を繰り返す「みんなで、力を合わせて綱を引きます」

 

0/1

8(3)

3段階の命令)
「右手にこの紙を持ってください」
「それを半分に折りたたんで下さい」
「それを私に渡してください」

 

0/1

0/1

0/1

9(1)

(次の文章を読んで、その指示に従って下さい)「右手をあげなさい」

 

0/1

10(1)

(何か文章を書いて下さい)

 

0/1

11(1)

(次の図形を書いて下さい)

http://kaigo.moo.jp/img324.gif

 

0/1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前頭葉機能検査(FAB)

: : 20  年  月  日  施

:被験者名:            ( 男・女 )    歳 検査者名

   〕特記事項:                            

1.あらかじめこの用紙に被験者の名前を記入しておきます

2.被験者とテスターは、机をはさんで向き合って座ります

3.回答は に記入します。得点は該当点数に○をつけます

注1 所要時間は一人 5 10 分程度。必ずストップウォッチを用意します

注2 “●” 印は、口頭による質問または指示を示しています

注3 検査が不可能な場合は〔 〕にチェック後、プロフィールのみ記入します

得点:18点満点

A検査 1 番

<テスターが被験者の答えた言葉を記録する>

:1質問

:2質問

:3質問

得点 3 問正答  3

2 問正答  2

1問正答  1

正答なし  0

練 習

これから言う2つのものは、どこが似ているか考えて答えてください」●

(「まずは練習してみますね。 『電車』と『バス』 」 (正答:「乗り物」、「交通機関 

正答が出た場合は「はい、結構です。次の質問も、同じように答えてください」と言い本番へ・

答えに戸惑ったり、誤答の場合は「電車とバスは両方とも乗り物ですね、次の質問も同じように答えてください。」と言い本番へ

沖縄県の場合は “『電車』と『バス』” “『船』と『飛行機』” に言い換える・

本 番

被験者が複数回答した中に正答が含まれていれば可。正答がでなくても、ヒントをあたえず先に進む・

15秒程度何も反応がない場合は次の質問に進む・

(「質問@:「バナナ」と「みかん」は? (正答:「果物」「フルーツ」「食べ物●

(「質問A:「テーブル」と「いす」は? (正答:「家具●

(「質問B:「チューリップ」、「バラ」と「菊」は? (正答:「花」「植物●

( 概念化 )( 2 )

質問:「" かきくけこ " " " から始まる言葉をできるだけたくさんあげてください●

「人の名前・地名などはいけません

質問を勘違いされた方(“かき” “きく” “くま” …など)には、「“か” から始まる言葉をできるだけたくさん・

あげてください」と再度伝える

人の名前・地名の例は出さない・

最初の 5 秒間黙っている時は「例えば “かえる”」とヒントをだす・

開始から)10 秒間黙っている時は「“か” から始まる言葉をなんでもよいから言ってみてください」と回答)を促す。その後、無言の状態が続いても声をかけずに(開始から)60秒間は待つ

制限時間は60秒間、時間内に10語言えたら終了。ストップウォッチを使用する・

採点基準…同じ単語のくり返しは 1 語とカウントし、名詞・形容詞・副詞・動詞のいずれも可・

B検査 2 番

テスターが被験者の答えた言葉を記録する> 得点 10 語以上 3 >

6 語以上 2

3 語以上 1

2 語以下 0

C検査 3 番

「質問:「あなたは右利きですか、左利きですか●

(被験者の利き手を聞き、右利きの場合は、テスターは左手で(被験者とテスターが鏡の状態になるように・

以下(1)〜(3)を行う。下記は被験者が右利きの場合を想定

「指示@:「私がやることをよく見ていてください

テスター自身の右手を、手のひらを上にして机の上に置き・

1)自分の左手をグーにして、自分の右手のひらをたたく)

2)次にその左手をパーにして(手刀で)、自分の右手のひらをたたく)

(3)最後に、左手をパーのままで、手のひら同士を合わせる(拍手)

以上の連続動作を1組とし、それを3回くり返す

指示A:「では、右手を使って同じことをしてみましょう。まず、私と一緒にやります。次●

にひとりでやっていただきますのでよろしくお願いします。それでは一緒にやっ

てみましょう

被験者と一緒に、(1)〜(3)の連続動作を3回くり返す・

指示Aができない場合でも指示Bに進める・

「指示B:「今度はひとりでやってみましょう●

途中でやめた人には「もう少し続けてください」と連続動作をくり返すように促す・

途中で間違えた時点で終了する・

得点 ひとりで連続動作を 6 回以上できたとき  3

ひとりで連続動作を 3 回以上できたとき  2

一人ではできないが(指示Aで)テスターと一緒なら連続動作を 3 回できたとき 1

それ以外  0

( 知的柔軟性 )

( 行動プログラム )( 3 )

練 習

指示@:「次のゲームは2つの約束があります●

1つ目の約束は、私が指で1回ポンとたたいたら、続けて自分の指で2回ポンポンとたた

?いてください。わかりましたか

被験者が指示を理解したかどうか確認して練習する。テスターが指を動かしてからは教示をくり返さない・

ポン・ポン・ポン(1−1−1)とタップし、1回ごとに被験者に続けて指でタップさせる・

(正解は2−2−2)

指示@ができなかったら指示Aには進まずに0点とする・

指示A:「2つ目の約束は、私が指で2回ポンポンとたたいたら、自分の指で 1 回ポンとたたいてください。わかりましたか

被験者が指示を理解したかどうか確認して練習する。指を動かしてからは教示をくり返さない・

ポンポン・ポンポン・ポンポン(2−2−2)と指でタップし、1 回ごとに被験者に続けて指でタップさせる・

(正解は1−1−1)

本番前に、約束の確認を求められても「思った通りでいいですよ」などと答え、約束の確認をしない・

指示Aができなかったら指示Bには進まずに0点とする・

本 番

「指示B:「では今の2つの約束を使って、私に続いて、自分の指でたたいてください●

テスターは下記の回数を指でタップし、1 回ごとに被験者に続けて指でタップさせる・

途中で間違えてもやり直させず、最後まで課題を終わらせる・

( (計10の連続動作

上記□に被験者のタップ数を記録しながら検査を行うとよい・

(正答:2−2−1−2−1−1−1−2−2−1)

D検査 4 番

得点 失敗なし  3

失敗 2 回まで  2

失敗 3 回以上 1

テスターと同じ回数指でタップしてしまうことが続けて 4 回以上ある  0

全くたたかない、全て1回 ( 2回 ) たたく、ただたたいている 0

( 反応の選択 )( 4 )

E検査 5 番

練 習

指示@ 「今度は約束が変わります。1つ目の約束は、私が指で1回ポンとたたいたら同じように自分の指で1回ポンとたたいてください

被験者が指示を理解したかどうか確認して練習する。テスターが指を動かしてからは教示をくり返さないポン・ポン・ポン(1−1−1)とタップし、1回ごとに被験者に続けて指でタップさせる。(正解は1−1−1)

指示@ができなかったら指示Aには進まずに0点とする・

指示A 「2つ目の約束は、私が指で2回ポンポンとたたいたら、あなたはたたかないでください

被験者が指示を理解したかどうか確認して練習する。指を動かしてからは教示をくり返さない・

(ポンポン・ポンポン・ポンポン(2−2−2)と指でタップする。 (正解は0−0−0・

本番前に、約束の確認を求められても「思った通りでいいですよ」などと答え、約束の確認をしない・

指示Aができなかったら指示Bには進まずに0点とする・

本 番

「指示B 「では、今の2つの約束を使って、私に続いてやってみましょう●

テスターは下記の回数を指でタップし、1 回ごとに被験者に続けて指でタップさせる

途中で間違えてもやり直させず、最後まで課題を終わらせる・

上記□に被験者のタップ数を記録しながら検査を行うとよい・

(正答:1−1−0−1−0−0−0−1−1−0)

得点 失敗なし  3

失敗 2 回まで  2

失敗 3 回以上 1

テスターと同じ回数指でタップしてしまうことが続けて 4 回以上ある  0

全くたたかない、全て1回 ( 2回 ) たたく、ただたたいている 0

F検査 6 番

「指示@:「手のひらを上にして、両手を机の上にのせてください●

「指示A:「私の手を握らないでください●

テスターは、目をあわせず何も言わずに、自分の両手を被験者の手のそばによせ、手のひらを合わせるようにそっとつけ、手を握らないでじっとしていられるか1〜2秒間観察する

もし握ってしまった場合には、「私の手を握らないでください」と、もう一度言ってから、同じ動作をくり返す・

得点 被験者がテスターの手を握らなかった場合  3

被験者が躊躇して、どうしたらよいのか聞いた場合  2

被験者が躊躇せずにテスターの手を握った場合 1

注意されたあとにもテスターの手を握った場合 0

Yuzawa Clinic医療法人社団 晃正会 湯沢クリニック

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