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カイミクロン | トリグリセライドが80%を占めています。食事で摂取した脂質を遊離脂肪酸の形で抹消に供給。 |
VLDL | トリグリセライドが50%以上占めています。肝で合成された中性脂肪を運ぶ。 |
VLDLレムナント(IDL) | VLDLとLDLの間にわずかに存在する。(レムナントとは、小型化された中間代謝物のこと。) |
LDL | コレステロールが40%を占めるようになる。コレステロールを抹消に供給する。 |
HDL | アポ蛋白が50%を占めるようになる。抹消から過剰なコレステロールを回収し再分配。 |
です。
では脂肪代謝経路ですが、
腸管内----------トリアシルグリセロール 胆汁酸や酵素で分解され小腸で吸収される。
↓
リンパ管----------カイミクロン 小腸細胞内でカイミクロンに組み込まれる。
↓
血液中----------カイミクロンとVLDL カイミクロン表面にアポC-Uなどがあります。
↓
↓LPL(リポプロテインリパーゼ)血管壁に存在し、C-Uで活性化されます。注1
↓
遊離脂肪酸------カイミクロン内のトリグリセライドが分解しFFAを放出する。FFAは細胞内でエネルギーとなる。
↓
レムナントまで分解されると肝臓に取り込まれる。
↓ ↓
体脂肪 体熱
注1 LPLについて:LPLについてお話をします。
LPLはインスリンにより動員され血管壁にくっついて存在しています。血液を流れてきたカイミクロン、VLDLなどと接触したとき、VLDLのレセプター(APOCU)にくっついて、分解していくのですが、ヘパリンを静注するとこのLPLがはずれます。これを採血して検査をするのですが、高度の高中性脂肪血症の方で、このLPLを調べると量が少ない場合と活性が低い場合があります。(血清LPL
massは正常で200〜400くらい。activityは5〜19くらいとされています。)
最近では、重症高中性脂肪症の方のLPL遺伝子解析が進んでいます。
多彩な異変が発見されていますが、特に最近ApoA Vという遺伝子が注目されています。
マウスの実験や、人での分析などこれから注目されていくものと思っています。
食事によって摂取された、外因性脂肪は、カイミクロンです。肝臓で産生された内因性の脂肪はVLDL(超低比重リポ蛋白)と思ってください。
インスリン抵抗性が改善するとLPL活性が増加しVLDL、smalldenseLDL、レムナントリポ蛋白が減り、HDLが増加します。
治療は、運動・食事指導・アルコール抑制・そして薬物療法です。
核内受容体PPAR-αに作用して活性化して、
1.脂肪酸のβ酸化亢進----代謝促進
2.肝のTG産生抑制
3.LPL生成増加 活性亢進----TGをFFAに
4.アポC-V生成減少
5.TG分解亢進
6.VLDLからLDLの転化亢進
7.HDL増加(6%上昇すると言われている)
フェノフィブラートはベザフィブラートより半減期が長いこと、尿酸低下作用を持つ。
1.肝でのVLDL合成抑制
2.TG値低下
などがあります。
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