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八街市の内科・外科・小児科・リハビリテーション科クリニック。医療法人社団 晃正会 湯沢クリニックです。

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高中性脂肪血症

高中性脂肪血症

脂質異常症は、
1.高LDLコレステロール血症(140mg/dl以上):(新しく120-139を境界域とした。)
2.低HDLコレステロール血症(40mg/dl未満)
3.高トリグリセライド血症(150mg/dl以上)
に分かれています。
高中性脂肪血症と冠動脈疾患発生率には正の相関がありますが、中性脂肪単独ではなく、レムナントリポ蛋白の増加、smalldenseLDLの存在、低HDLコレステロール血症などのマルチプルリスクファクターが絡んでくるので、話が複雑に感じるのだと思います。冠動脈疾患を解析すると血清総コレステロールやHDLコレステロールで調整するとトリグリセライドが独立したリスクにならない場合が多く出てきてしまうのも事実です。しかし重要なファクターであることには変わりはないので、今は、管理目標値とされています。
リポ蛋白をもう一度整理してみましょう。
比重によって分けられており
カイミクロン トリグリセライドが80%を占めています。食事で摂取した脂質を遊離脂肪酸の形で抹消に供給。
VLDL トリグリセライドが50%以上占めています。肝で合成された中性脂肪を運ぶ。
VLDLレムナント(IDL) VLDLとLDLの間にわずかに存在する。(レムナントとは、小型化された中間代謝物のこと。)
LDL コレステロールが40%を占めるようになる。コレステロールを抹消に供給する。
 HDL  アポ蛋白が50%を占めるようになる。抹消から過剰なコレステロールを回収し再分配。

です。
では脂肪代謝経路ですが、

腸管内----------トリアシルグリセロール  胆汁酸や酵素で分解され小腸で吸収される。

リンパ管----------カイミクロン     小腸細胞内でカイミクロンに組み込まれる。

血液中----------カイミクロンとVLDL  カイミクロン表面にアポC-Uなどがあります。

 ↓LPL(リポプロテインリパーゼ)血管壁に存在し、C-Uで活性化されます。注1

遊離脂肪酸------カイミクロン内のトリグリセライドが分解しFFAを放出する。FFAは細胞内でエネルギーとなる。

レムナントまで分解されると肝臓に取り込まれる。
↓           ↓
体脂肪         体熱

注1 LPLについて:LPLについてお話をします。
LPLはインスリンにより動員され血管壁にくっついて存在しています。血液を流れてきたカイミクロン、VLDLなどと接触したとき、VLDLのレセプター(APOCU)にくっついて、分解していくのですが、ヘパリンを静注するとこのLPLがはずれます。これを採血して検査をするのですが、高度の高中性脂肪血症の方で、このLPLを調べると量が少ない場合と活性が低い場合があります。(血清LPL massは正常で200〜400くらい。activityは5〜19くらいとされています。)
最近では、重症高中性脂肪症の方のLPL遺伝子解析が進んでいます。
多彩な異変が発見されていますが、特に最近ApoA Vという遺伝子が注目されています。
マウスの実験や、人での分析などこれから注目されていくものと思っています。


食事によって摂取された、外因性脂肪は、カイミクロンです。肝臓で産生された内因性の脂肪はVLDL(超低比重リポ蛋白)と思ってください。
インスリン抵抗性が改善するとLPL活性が増加しVLDL、smalldenseLDL、レムナントリポ蛋白が減り、HDLが増加します。
治療は、運動・食事指導・アルコール抑制・そして薬物療法です。

薬物療法

♯1.フィブラート系薬剤(ベザフィブラート、フェノフィブラート)

核内受容体PPAR-αに作用して活性化して、
1.脂肪酸のβ酸化亢進----代謝促進
2.肝のTG産生抑制
3.LPL生成増加  活性亢進----TGをFFAに
4.アポC-V生成減少
5.TG分解亢進
6.VLDLからLDLの転化亢進
7.HDL増加(6%上昇すると言われている)
 フェノフィブラートはベザフィブラートより半減期が長いこと、尿酸低下作用を持つ。

♯2.EPA系薬剤

1.肝でのVLDL合成抑制
2.TG値低下

などがあります。


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