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今宮戎神社
所在地:大阪市浪速区恵美須西1丁目
最寄駅:南海本線「今宮戎」下車東へ、すぐ |
十日戎の風習はいつ頃から始まったのだろうか?鎌倉中期に著された「住吉大神諸神事次第」には、江比須社の前で行わる9日から10日にかけての神事が載っているとのことある。
江戸・元禄年間に発行された「摂陽群談」には『9日に蛭児尊が西宮から広田神社に臨幸されるので、村民は門戸を閉ざし、門松を逆さに立てて忌籠(きごもり)し、10日の早朝に参社するのを世俗に「十日恵比須」という』とある。
ここ今宮戎神社の「十日戎」も大阪の町の発展とともに定着し、1675年(延宝3年)の現存する最も古い大阪案内の図「葦分舟」にも十日戎の状景が描かれているとのことである。十日戎のイベントの1つである「宝恵籠」も元禄期(1688〜1704年)には登場し、宝暦(1751〜64年)の頃には現在に見られる形に整ったといわれる。 |
「摂陽群談」:17巻17冊からなる摂津全域の最も早い地誌。1701年(元禄14年)発刊。
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[訪問日] 2004年1月10日 |
[参考資料] 『日本風俗事典』日本風俗学会編 弘文堂
『今宮戎神社ホームページ』 |
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十日戎は当神社の最大のイベントであり、その飾りつけも盛大に行われる。
戎神社に向かう参道は道の両
側に露店が並び、人の流れは
一方通行になる
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境内は参拝の人で立錐の余地もない。「商売繁盛、笹もって来い!」の掛け声がマイクで流され、いっそう盛り上がりを見せる。
今年も1月9〜11日の3日間で110万人を超す参拝者があったそうである。 |
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今年も3000名を越す応募者の中から選らばれた「福娘」達(36名)が、参拝者が差し出す笹に色々な飾り物「吉兆」(きっきょう)を取り付けてくれる。 |
各種団体(組合)の吉兆売りも参拝者以上に「商売繁盛」である。 |
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神社の周辺の沿道には「えべっさん」の縁起物を売る店が数多く並び、参拝者に威勢の良い掛け声がかかる。 |
普段は境内に置かれている植木鉢は神社の近くの専用置場(?)に引っ越していた。 |
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