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大阪の行事
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どやどや 所在地:大阪市天王寺区四天王寺1丁目
最寄駅:地下鉄谷町線「四天王寺前」下車、南へ約200m
 四天王寺の数多くある行事の1つである「どやどや」は、元旦から始まる修正会(しゅしょうえ)の14日の結願日に行われる行事で、最も盛り上がる魔よけの護符(牛王宝印)を奪い合うという風習の起源は明確ではないとのことだが、1796〜98年(寛政8〜10年)に著された『摂津名所図会』には「修正会 正月元旦より十四日まで六時堂にて行はる」とあり、また「正月十四日の夜、堂前にて篝火をてらし参詣の人、牛王の札を争ひうくるなり」とも記載されており、法要が終わると内陣から僧が柳の枝に護符をつけて出し、参拝者が争って奪い合う姿が描かれている。
 農家ではこの護符を田畑に立てると害虫の被害に遭わないといわれており、魔よけの護符を奪い合う風習は江戸時代中期には定着化していたと思われる。
 現在のタイムスケジュールは午後2時半頃から4時頃まで行われるが、昔は酉の刻(午後6時前後)から法要が始まって、護符が投じられるのは戌の刻(午後8時前後)頃であったと言われており、参加者も時間も大きく変わって来ている。
 「どやどや」の名の由来は、結願日に近郷の農家が魔よけの護符をもらおうと、境内に「どやどや」と集まったのが起源とされる。このように、もともとは地元の人が参加する行事だったが、参加者の減少に伴い、現在は幼稚園児や中学校、高校の生徒が主役となり、その数1000名を超えており、参加校は学園の年間行事に組み入れられ、固定化さているようだ。
 この四天王寺の「どやどや」は日本三大奇祭の1つとのことで、あちこちのホームページでそのことを取り上げているが、四天王寺や天王寺区のホームページにはそのことは触れられておらず、出典は不明である。ネットで検索してみると、3大奇祭の1つと呼ばれる祭りが10以上もあり、日本三大祭(祇園祭、天神祭、神田祭)のように、万人が認知している訳ではないようだ。祭りの内容を見る限り、奇祭というにはオーソドックスな祭りのように思われた。
 
[訪問日] 2012年1月14日
[参考資料] 「四天王寺ホームページ」、「天王寺区ホームページ
四天王寺西門 四天王寺六時堂
 当日2時半開始ということで、2時間前に会場に行ったが、六時堂の前は人影が殆ど見られず、行くのが早すぎた感があったため、1時間ほど辺りをぶらついて、再び会場に行ったところ、見物に良い場所には多くの人が陣取りを行なっており、結局のところ後方で、前列に陣取った人の隙間から見物する羽目になってしまった。
 六時堂の階段横からの見物であったため、肝心の天井から降ってくる護符の奪い合いは全く見えなかった。横から見る限りにおいては、水掛け祭りの様相で、祭りを一番楽しんでいるのは生徒に水を掛けている先生のようであった。また行く機会があればもう少し良いアングルで写真を取るようにしたい。
当日のスナップ写真
どやどや どやどや
どやどや どやどや
どやどや 幼稚園児 どやどや 幼稚園児 
どやどや どやどや
どやどや どやどや
どやどや どやどや
どやどや どやどや
どやどや どやどや

行事-010/TTL-746

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