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所在地:大阪市旭区大宮3丁目
最寄駅:地下鉄谷町線「千林大宮」下車、大宮商店街を西へ400m |
当社は大阪では数少ない源義経にまつわる伝承を持つ神社で、その創建は1185年(文治元年)、義経が平家追討の下向の折、この地に立ち寄り、宇佐八幡神の霊夢を見て目覚めたところ、一樹の梅の古木に霊鏡が掛けられていた。義経は我に神の助けありと勇気百倍になり、その鏡を報じて平家を討ち滅ぼし、このことを後鳥羽天皇に奏上し、神社建立を許され、この地に社を建て「大宮八幡宮」と称したと伝える。
時代が下がって、1583年(天正11年)豊臣秀吉が大坂城築城にあたって、当社を「鬼門守護神」と崇め、社殿・末社の建立や神域の整備を手がけたと伝わる。当時の社殿は広壮で境内は3ヘクタール(3万㎡)を有していたという。
徳川時代にも大阪城の鬼門守護神としての信仰は厚く、大阪城代の交替時には当社に参拝し、毎年正月には初穂料を、年中行事の折には大幣を献納して祈願したと伝えられるが、社殿等は年を追って衰微していった。
江戸後期、天明・寛政の頃(1781~1801年)、祠官廣渕肥後守善直が社殿、境内の復旧に務め、明治に入り、1907年(明治40年)に産土神社他6社を合祀、1912年(明治45年)大宮八幡宮を改めて大宮神社と称し、現在に至っている。
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[参考資料] 『大宮神社参拝のしおり』 大宮神社 |
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通りに面した正面鳥居。
神社前の通り(大宮商店街)を東に国道1号線を越えて、更にいけば、あの有名な(?)千林商店街がある。 |
大宮神社拝殿。
祭神は応神天皇・神功皇后・姫大神・大国主神・事代主神・素盞鳴神・菅原道真など多くの神々が祀られている。
相殿に鬼門守護大神・菅原道真・天御中主神を祀る。 |
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境内社の「疣(いぼ)大神社」。
昔から里人たちが拝殿の前の大きなモチの老木をイボ神様と崇め、木肌と自身の肌を交互に撫でて祈願すると、
疣はもとより吹き出物や内臓の病も霊験あらたかで、必ず治ると言い伝えられてきたという。 |
境内摂社の「高良社」。武内宿禰を祀る。 |
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境内摂社の「稲荷社」。宇迦之御魂神を祀る。 |
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この完全に朽ちた古木は、その昔源義経がこの木にかかっていた霊鏡を見つけたと伝わるご神木・影向梅(ようごううめ)のなれの果て姿で、現在は社殿の前に保存されている。 |
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[2009年9月5日参拝] |
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