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所在地:大阪市此花区伝法3丁目
最寄駅:阪神難波線「伝法」下車、駅前通りを東へ約200m |
当社の創起は、社伝によれば、古代当地は難波八十島の一つで、804年(延暦23年)遣唐使*の一行がこの島に一泊、前途の安泰を祈願するため、島民の合力により、祭壇を造り、住吉大神を奉祀した。これが機縁となり、祭壇跡に小祠を造営し、一行の帰路を迎えるため浜辺に、澪標を立てたのがはじまりという。
当地が伝法口として賑わうとともに、土地の守護神・海上交通安全の神として社殿境内も改まり、今もその面影を留めている。 |
注*: 延暦23年の遣唐使。この年の遣唐使は藤原葛野麻呂を大使、石川道益を副使とし、派遣者の中には最澄、空海、橘逸勢などがいる。本隊は806年(大同元年)の帰国している。 |
[参考資料] 『全国神社名鑑』 全国神社名鑑会刊 |
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澪標住吉神社正面大鳥居。
この鳥居は元は航海を終えた船主が奉謝のため献納した帆柱を材料として建立したが、、1934年(昭和9年)の室戸台風によって倒れ、現在はコンクリート製の鳥居になっている。
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神社入口に建つ澪標。澪標とは広辞苑によると「水脈(みお)の串」の意で、通行する船に通りやすい深い水脈を知らせるために建てた杭。とあったが、現地の案内板には千年以上の昔に難波に初めて建てられたという。1894年(明治27年)の大阪市の市章に決定されている。 |
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澪標住吉神社拝殿(左)。澪標住吉神社本殿(右)。祭神は住吉大神、天照皇大神、八幡大神、神武天皇、神功皇后を祀る。 |
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境内社・事平社。事平大神を祀る。
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境内社・十三社。社殿に掲げてあった奉納額には「船玉神、大國神、春日大神、大海神、釼大連守屋、大直日神、蛭子神、少彦名神、宇賀御魂、菅原道眞、猿田彦神」の十一社書かれていなかった。 |
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境内社・榎木稲荷社。榎木大神・稲荷大神を祀る。
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境内社・大阪えびす社・光石社。前に神勢石(力石)が置かれている。重量40貫(150Kg)もあり、江戸時代の一時期、伝法港は大坂一番の港であり、働く仲仕たちのこの石を持ち上げ、力を競った。 |
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[2014年8月22日参拝] |
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