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所在地:八尾市東弓削町1丁目 (志紀駅の北側)
八尾市弓削町1丁目 (志紀駅の南側)
最寄駅:JR大和路線「志紀」下車、 |
八尾市内には弓削神社を名乗る社は2社あり、国道25号線(というよりJR大和路線「志紀駅」の方が分かりやすいが)を挟んで直線距離にして約300mのところにある。「延喜式」神名帳には若江郡22座の項に「弓削神社2座(大社)」が見える。
弓削神社の社名からもともとは弓削氏の氏神であったと思われる。弓削氏は河内国若江郡弓削郷を本貫とする豪族で、その名の通り、武器の製作に携わるグループを率いていた。
また、物部氏との関わりも強く、物部尾興は弓削連祖倭古連の娘阿佐姫と結婚して物部守屋を生んだと言われ、守屋は物部弓削守屋大連と複数姓をとっており、この地を本願としていたと思われる。
各々の神社には、八尾教育委員会の建てた説明碑があったが、孝謙天皇に仕え、その信任を得た弓削道鏡の記載など同じような内容で、この2社の関わりや役割分担などは分からなかった。
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[参考資料] 『現地説明碑』 八尾市教育委員会
『日本歴史地名体系』(大阪府の地名編) 平凡社 |
東弓削に鎮座する弓削神社 |
現在地の東部に小字古宮(ふるみや)があり、ここが往古の鎮座地であったと言う説もある。 |
弓削神社の境内。
当社の祭神は弓削氏の祖神である「天日鷲翔矢命」と物部氏の祖神である「彌加布都神・比古左自布都神」の2座を祀る。
ほかに饒速日命、宇麻志摩治命、品陀和気命、 菅原道真を祀る。
当社は枚岡、恩智につぐ三指に数えられた大社で月次、相嘗、新嘗には奉幣にあずかったというが、現在のたたずまいでは村の鎮守のイメージが強い。
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弓削神社の拝殿(左の写真)と本殿(右の写真)。
本殿の軒下には弓削神社が大社であったことを示す「神名帳」の若江郡の箇所のページが貼られてあった。 |
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弓削町に鎮座する弓削神社 |
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弓削神社正面鳥居。
当社の祭神は物部氏の祖神であるは饒速日命、 宇麻志摩治命を祀り、 併せ天照大神を祀る。
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弓削神社拝殿(左の写真)と本殿(右の写真)。
境内摂社に菅原神社、稻荷猿田彦神社、琴平神社 を祀る。 |
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延命水の井戸。この井戸水を口にすれば長命すると言い伝えられているが、その来歴の説明は見当たらなかった。 |
境内に立てられていたホトトギス同人若林南山の句碑。
「物部の 格式今に 除夜神楽」
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[2007年5月25日参拝] |
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