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所在地:寝屋川市高宮
最寄駅:京阪本線「寝屋川市」駅下車、京阪バスで「太秦住宅」行で
「高宮」下車、河内街道(旧170号線)を南へ、約300m |
当社は元河内国讃良郡18ヶ村の総社で、『延喜式』神名帳にのる「高宮神社大、月次新嘗」とされ、讃良郡唯一の大社であり、江戸時代には「一の宮」と呼ばれていた。
寝屋川市内には「延喜式内社」は3社あるがそのうちの1社大杜御祖神社(おおもりみおやじんじゃ)が同じ高宮地区にあり、両社は親子関係にあるという、このような類例は稀有のものとのことであり、大杜御祖神社が「奥宮」と呼ばれるに対し、高宮神社は「子宮」とも呼ばれる。
現在の寺域は周りは住宅に囲まれており、境内も狭く、参道らしきものはない。そのたたずまいから大社であるということは想像も出来ないが、『新抄格勅符抄』によれば、806年(大同元年)の牒に、「高宮神
一戸 河内国同年奉レ充」とあり、文書の前後から同年は「神護景雲4年(770年)」に充てられ、その起源は奈良時代の中葉まで、さかのぼることが出来る。
『三代実録』には859年(貞観元年)従5位下から従5位上に進階していることが記されいる。
また、この高宮神社と大杜御祖神社の神宮寺として玉松寺があったが、明治初年に廃寺となっている。
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[参考資料] 『現地案内板』 寝屋川市
『日本歴史地名体系』(大阪府の地名編) 平凡社 |
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拝殿の前に建つ鳥居。
神社の前の道は車が1台通るのが精一杯で、道路から直接拝殿への階段がある。 |
高宮神社拝殿。
祭神は「天剛風命(あめのこかぜのみこと)」で、この神は、平安時代に著された「先代旧事本紀」*には高宮神主たちの祖先として大杜御祖神社の祭神「天萬魂命(あめのよろずたまのみこと)」の児として見える。
もとは若宮神社とも言われていたのは、祭神が「天萬魂命」の子であったところから呼び名による。
*「先代旧事本紀」には天萬魂命の児として「天剛川命 高宮神主等祖」とあり、川は風の誤りとされている。 |
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境内に置かれてあった「高宮廃寺 柱の礎石」。
高宮廃寺は大杜御祖神社の場所に在ったされる寺院で、この礎石もそこから持ち込まれたものか。
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[2008年5月12日参拝] |
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