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所在地:西宮市大社町
最寄駅:阪神本線「西宮」下車、循環バス西宮山手線で「広田神社前」下車 |
廣田神社は旧官幣大社で日本書紀に『201年(神功皇后摂政元年)神功皇后が三韓出兵の帰還の途上、天照大御神荒御魂(あまてらすおおみかみあらみたま)の御神誨により武庫の地、広田に創建された。』とあり、同時に生田神社(神戸市中央区)、長田神社(神戸市長田区)、住吉大社(大阪市住吉区)を鎮座せしめたので皇后は無事航海ができたといわれ、兵庫県で最も古いとされる神社の一つである。
平安中頃より、廣田神社が別称として「西宮」と言われるようになるが、その由来は明らかでない。いずれにしても神社の呼び名が時代の経過と共に、その地域名として使われるようになったのは、廣田神社の神格の重さと歴史の古さが感じられる。
歴史が古いだけに、神社の建物は火災や風水害による被害を度々受け、その都度再建がなされているが、本殿も移動しており、現在の場所へは第2次大戦の空襲で全焼した後の再建による。1981年(昭和56年)にも社殿が焼失、1995年(平成7年)の阪神淡路大震災では祭舎の倒壊、儀式殿全壊、表参道の石鳥居が破壊されるなどの大きな被害を受けている。
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[参考資料] 『廣田神社の歴史と西宮(廣田神社略記)』 廣田神社パンフレット
『日本歴史地名体系』(兵庫県の地名編) 平凡社 |
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参道入口からは松林が一直線で延びている。
手前の解説碑には「中世の頃の面影をとどめている」と紹介している。 |
境内に建つ標柱。この神社はいわゆる鳥居と呼ばれる形状の柱は数えるほどしかない。
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廣田神社の拝殿(左側)と拝殿からみた本殿(右側)。本殿の左右に脇殿が2社ずつ祀られている。
廣田神社は、阪神タイガースが毎年恒例として、優勝祈願のため参拝しているので、TVでおなじみの神社である。
この神社が霊験あらかたなのは、タイガースの躍進振りを見ても分かる通りであるが、時としてご機嫌を悪くし、そっぽを向かれる時があり、その時のタイガースの低迷振りは目を覆いたくなる。当分の間はご機嫌宜しくお願いしたい。 |
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境内摂社の伊和志豆(いわしず)神社。
延喜式では官幣小社に列せられている。 |
境内末社の松尾神社(左側の独立した社)と5社(八坂神社・子安神社・春日神社・地神社・稲荷神社) |
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広田神社がある広田山公園にはコバノミツバツツジが10数ヵ所群生しており、約2万株あるといわれる。古いものでは樹齢が150年以上と推定される大株もあり、兵庫県の天然記念物に指定されている。廣田神社ではコバノミツバツツジの記念植樹の奉賛を受け付けており、参道の両側には奉賛者の名札がついたコバノミツバツツジが多く植えられている。 |
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[2006年2月25日参拝] |
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