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所在地:富田林市大字彼方
最寄駅:近鉄長野線[滝谷不動]下車、旧170号線を越え東へ
約1Km |
当山は821年(弘仁12年)弘法大師の開基とされ、「日本三大不動」の一つといわれている。本尊の不動明王は大師一刀三礼の御霊像で、この本尊不動明王と二童子像はともに国の重要文化財に指定されている。
元は現在の地から約1Km南にある嶽山の中腹にあったが、1360年(正平15年)足利勢の金胎寺城攻撃の際、兵火のために本堂伽藍等のすべてが炎上したとき、裏山の谷の間に清水がわき出して滝となり、不動明王と二童子の身に注いで難を免れたという故事から、この地を滝谷と呼ぶようになったという。
このとき、一人の盲僧が現れ、本尊の霊験を説き、人々にすすめて小堂を建て、日夜礼拝していたがたちまち青眼となり、いずくともなく立ち去った。それ以後、本尊は眼病平癒の不動尊として信仰されるようになった云われる。
その後、1463年(寛正4年)畠山政長・義就の嶽山合戦に再び兵火にかかり荒廃したが、今の地に移り、慶長年間(1596〜1615年)に本堂が出来、その後次第に復興し、現在のような形に整ってきた。 |
ちなみに「3大不動尊」とはどこをさすのか。インターネットで調べてみると、なんと10以上のお寺が「3大不動尊」の1つと主張している。「滝谷不動尊」以外には
「千葉県成田不動尊」、「東京都目黒不動尊」、「長野県(須坂)米子不動尊」、「新潟県(新発田)菅谷不動尊」、
「三重県(志摩)爪切不動尊」、「福島県(飯坂)中野不動尊」、「熊本県(富合)木原不動尊」、「群馬県(中之条)大岩不動尊」、「石川県(津幡)倶利迦羅不動尊」、「佐賀県(北方)杉岳山不動尊」などが名乗りを上げている。
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[参考資料] 『滝谷不動尊』 明王寺パンフレット |
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朝早く参拝したので、山門は朝日に映え眩しい。 |
本殿は1897年(明治30年)の建立。1928年(昭和3年)奥殿を増築し、現在に至る。1999年(平成11年)には耐火構造に改修し、内陣の荘厳は一新されている。 |
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右側の建物は本堂。左側は法楽殿といい、交通安全の祈願殿。1964年(昭和39年)の建立。不動明王、厄除け日輪観大師、役の行者を祀る。
山の上に見える多宝塔は1984年(昭和59年)の建立。 |
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近畿三十六不動尊 |
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[2003年11月23日参拝] |
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