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所在地:柏原市太平寺2丁目
最寄駅:近鉄大阪線「安堂」下車、東北(山手)の方へ約1KM
遠くから寺院の石垣が見え、目印となる。 |
観音寺は、かってこの地にあった智識寺の法灯を継ぐと伝え、その縁起は後鳥羽院(在位:1183〜
98年)の時、源頼朝が勅を奉じて、2寺を合わせて1ヵ寺としたという。
智識寺は奈良時代の創建で、7堂伽藍を備えた河内6大寺の1つで、聖武天皇や孝謙(称徳)天皇の行幸、礼仏で知られる。聖武天皇は740年(天平元年)に行幸、当時としては日本最大であった丈六の大仏を見た感動から東大寺大仏の造立発願の契機となったいわれる。智識寺は1086年(応徳3年)の落雷のため倒壊、以後再建されることはなかった。
観音寺にはこの智識寺の経机が所蔵されている。経机の制作年代は不明であるが奈良・平安を通し、河内における大寺として知られた智識寺の唯一の遺品ともいえるだけに貴重な物といえる。
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[参考資料] 『現地解説板』 柏原市教育委員会
『日本歴史地名体系』(大阪府の地名編) 平凡社 |
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観音寺は、集落の東側山手にあり、付近にはブドウ畑が広がっている。
階段の手前の道を隔てて
広がるブドウ畑。
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お寺は山の斜面を利用して建てられており、土台となっている石垣は城郭を思わせる。 |
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本堂には十一面観音が本尊として祀られている。 |
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本堂の傍らに建つへちま大師。
中秋の名月の日にはヘチマに願い事を封じ込んで祈願する「ヘチマ祈願法要」が行われる。 |
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観音寺の麓にある石神社の境内に智識寺の東塔の礎石が残されている。この心礎の柱穴の径は約1.2mあり、このことから、塔の高さはおよそ50mはあったと推定されるとのことである。 |
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河内33ヶ所霊場 |
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[2005年6月9日参拝] |
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