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所在地:堺市南区岩室
最寄駅:南海高野線「金剛」下車、南海バス「泉ケ丘駅」行きで
「岩室」下車、ローソンの角南に入るすぐ |
当山の縁起は天平の昔、行基菩薩の開基と伝わり、阿弥陀菩薩を本尊とし厳室山極楽寺と号した。その後、弘仁年間(810〜24年)弘法大師が留錫の折り、十一面観音を彫り当山に安置し、寺号を現在の岩室山観音院と改めたいわれる。
極楽寺は平安時代は七堂伽藍を完備、塔頭寺院を擁した大寺院であったが、現地に建てられていた堺市の解説板では観音院は極楽寺の多くあった塔頭の1つであったが、本尊の十一面観音が諸仏の中で最も大事にされたため、観音院の名で全体を呼んだとしている。
戦国の兵乱や大阪の陣などで兵火に遭い焼失、灰燼に帰したが、阿弥陀如来や十一面観音はその度に難を逃れ、堂塔は江戸時代初期の1650年(慶長3年)に再建され、現在に至っている。
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[参考資料] 『現地解説板』 堺市
『泉州 和泉西国三十三所めぐり 観音さま』 和泉西国会発行 |
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観音院の山門。奥には新しい本堂が見える。 |
1995年(平成7年)に新しく落慶がなった本堂。
江戸・慶長3年に建立された本堂は老朽が激しく、維持が困難となったため、3年の歳月をかけて建替えられた。 |
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阿弥陀堂も本堂と同じくして、新しく建替えられた。
安置されている阿弥陀如来(重要文化財)は創建当初の本尊。 |
鐘楼の釣鐘は1777年(安永7年)の銘があり、富田林の鋳物師田中記右衛門より制作された。
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お堂は聖霊殿。
境内の植木類は見事に手入れされている。 |
境内、阿弥陀堂の横に大きな高野槇の木が聳えていた。高さは13mあり、堺市指定の保護樹木である。 |
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和泉三十三ヶ所観音霊場 |
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[2006年12月20日参拝] |
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