|
所在地:奈良県御所市茅原
最寄駅:JR和歌山線「玉手」駅下車、北へ約300M
|
吉祥草寺は修験道の開祖、役行者が飛鳥時代の634年(舒明天皇6年)に生誕した寺として知られる。寺伝によれば、本山は舒明天皇の発願により創建され、その後、南北朝時代の1349年(貞和5年)高師直の兵火にかかり焼失した。
本堂とそれとつながる祖師堂(行者堂)は応永年間(1394〜1428年)に再建されている。この本堂は老朽化が進み、建て替えが計画され、取り壊されており、現在はその姿を見ることが出来ない。
吉祥草寺最大の祭りは「大とんど(左義長)法要」で、1978年(昭和53年)国の無形民族文化財に指定されている。この祭りは、役行者が冤罪により伊豆に流され、701年(大宝元年)に無事帰還した折、茅原の里人がこれを喜び、大きな松明を焚いて祝ったのが始まりとされ、古い行事を今に伝えている。
|
[参考資料] 『現地説明板』 御所市教育委員会、御所ライオンズクラブ |
|
吉祥草寺の山門。正面に本堂があるが、建て替えのため取りはらわれている。現在は、更にその奥の仮本堂が見える。 |
|
|
本堂建て替えに先立ち、御所市教育委員会が発掘調査を行った(左の写真)。現在は基壇と礎石のみになっている。本尊の五大明王は仮本堂(右の写真)に安置されている。 |
|
|
本堂の右手にある祖師堂(行者堂)と役行者像(室町時代の作)。1445年(文安2年)の再建。その後大破し、1717年(享保2年)に再建したと伝わる。祖師堂と本堂は渡り廊下でつながれていた。 |
|
|
境内にある役行者の産湯の井戸(左の写真)と役行者の腰掛石(右の写真)。 |
|
|
|
役行者霊蹟札所 |
役行者誕生所 |
|
|
|
|
[2005年5月10日参拝] |
[2005年5月10日参拝] |
|