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中山寺から十八丁(約2km)の山道を登った所にある奥の院は、元中山寺と呼ばれ、約1400年前に
聖徳太子によって創建されたと伝えられている。
現地の解説板によれば奥之院縁起として「聖徳太子は大仲姫のお告げにより、この山を開き、悲運の忍熊皇子の鎮魂供養のため、逆臣物部守屋の障りを除く為に当寺を建立された。」とあり、中山寺が元はこの地にあったことを伝えている。
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[参考資料] 『現地説明板』 奥之院振興誠心会 |
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奥之院の鳥居。
中山寺から山道を約50分、途中かなり急な山道もあり、今までの摂津八十八ヶ所の中では最も難行な道のりであった。 |
奥之院本堂。
本尊の厄神明王はわが国最初の厄神明王といわれる。 |
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本堂の脇に大岩・白鳥石(写真では木の陰になっており、見難くなっている)があり、この下から大悲水(白鳥石の水)が湧き出ている。
「生水で飲用は不可」との立札があるが、ペットボトルにこの水を入れているハイカーを多く見かけた。 |
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山登りの途中にあった「厄神明王聖徳太子御修行場」。
かっては深山幽谷の険しい修行の場だったかも知れないが、現在ではよく見かけることの出来るただの岩場である。 |
これは宇多天皇が自ら彫ったと伝わる「天神像」。
判別が容易ではないが衣冠束帯姿の天神像が線画で彫られている。
宇多天皇が菅原道真を重用した事は周知の事実であるが、何故ここにこのようなものがあるのかは、現地には説明するものが、何も無かった。 |
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摂津八十八ヶ所霊場 |
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[2006年1月24日参拝] |
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