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所在地:西宮市高木西町3丁目
最寄駅:阪急「西宮北口」下車、東出口より東北へ約500M |
当山の縁起は、16661年(寛文元年)清誉阿闍梨が甲山神呪寺塔頭常住院の本尊十一面観世音菩薩を当地に迎え、祀ったのが始まりである。
神呪寺の最盛期には70余坊が甍を並べていたが、天正年間(1573〜92年に)織田信長に焼かれ、烏有となった焼け野原に、常住院本尊の十一面観音のみが灰燼の中で遺っていたと伝わる。
当初茅葺であった本堂も、1879年(明治12年)に木造瓦葺に建替えられ、120年余を経たが、先年の阪神淡路大震災で全壊の憂き目に遭った。
西宮市は阪神淡路大震災で神戸市と並んで大変な被害に遭ったが、特にこの法心寺や大日寺がある高木町は大きな被害にあった区域の1つで、約90パーセントの建物が全壊したと言われる。
法心寺も第2次世界大戦で戦災を免れた本堂や庫裡が全壊し、再建に取り掛かり、今から3年前の2003年(平成15年)5月に再建落慶法要が行われ、往時の姿を取り戻している。
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[参考資料] 『摂津国八十八ヶ所霊場案内記』 古寺顕彰会発行 |
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真新しい法心寺山門。
この地区は震災後、土地の再開発が行われ、寺院に面した道も広く取られ、きれいに整備されていた。 |
再建された本堂。
本堂の再建までに3年間、他の建物を入れると再建に要した年月は7年以上かかったとのことである。 |
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行者堂。役行者が祀られている。 |
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門前にある石標には法心寺は第81番(80番門戸、82番今津)とあり、現在の順番とかなり異なる。 |
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摂津八十八ヶ所霊場 |
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[2006年2月18日参拝] |
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