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所在地:京都市左京区聖護院中町
最寄駅:京阪電車「丸太町」下車、東へ約600M |
聖護院といえば「聖護院八橋」や「聖護院大根」を思い浮かべるが、この名の元の聖護院は 天台宗5代座主、智證大師円珍(814〜891年)の草創になる門跡寺院で、本山修験派(山伏)の総本山でもある。
寺伝によれば、円珍の没後も法脈は継承され、増誉の代の1090年(寛治4年)に一寺を創したのが聖護院の創始と伝える。
増誉は1090年(寛治4年)白河上皇の熊野詣に先達として案内し、その功により、熊野三山検校職に任ぜられ、その法務を営むため、現在の地に白川院を創したのが当院の直接の起こりとなった。聖護院の名は3世覚忠の時に号したという。
次いで、4世門主に後白河天皇の皇子静恵法親王が入って宮門跡となり、7世尊円法親王以降は代々法親王が門主として入室し、明治維新までの37代のうち皇室より25代、摂家より12代が門跡となっている。1788年(安政8年)には門跡であった祐宮は光格天皇となっている。
1468年(応仁2年)兵乱により焼失、愛宕郡岩倉村長谷の地に移るも、1487年(文明19年)には盗賊の放火に遭い焼失した。その後、院地は豊臣秀吉により上京の烏丸上立売御所八幡町に移されたが、ここでも1620年(元和6年)の大火に見舞われた。一度は再建されたが、1675年(延宝3年)再び火災に類焼し、ついに翌年に市中より現在の地に移された。
その後、1788年(天明8年)の大火の時は光格天皇の、1854年(嘉永7年)の御所よりの大火の際には孝明天皇のそれぞれの仮御所となっている。
明治に入り、門跡郷が廃止されたが、1885年(明治18年)に復活、1871年(明治4年)には寺領は返納させられたが、由緒寺院たるをもって、、禄高596石1斗が、1876年(同9年)には石代1千208円50銭3厘が下賜された。
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[参考資料] 『聖護院門跡とは』 聖護院パンフレット
『日本歴史地名体系(京都市編)』 平凡社 |
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聖護院山門。 |
聖護院玄関車寄せ。
現在の寺観は1733年(享保18年)に建立された庫裏を除き1676年(延宝4年)後水尾天皇の皇子道寛法親王の時に再建復興されたものであるが、役行者1300年御遠忌を記念し、数年をかけ修復工事を行い、2000年(平成12年)に完成を見ている。
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聖護院からは大文字山の大の字が良く見える。
五山送り火では1番最初に点火される。 |
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近畿三十六不動尊霊場 |
役行者霊蹟札所 |
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[2007年9月8日参拝] |
[2007年9月8日参拝] |
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