山の側枠を取付けます。これらは板の反り(板の片側を塗装すると反りが発生します)を考慮し反り防止として縦柱を取付けています。取付けには両面テープ・釘・木工ボンドを使用し、しっかり固定します。この時、隣のモジュールとの干渉を防ぐため、モジュール連結面の側枠の取付け位置は、連結面より少し内側に取付けた方が良いようです。(隣のモジュールも同じように連結面に側枠を取付けた場合、板の反りによっては干渉する場合があります。不器用な私だけかもしれませんが)
橋脚を取付けます。橋脚は鉄橋下に隠れてしまうので塗装及びウェザリングを施しておきます。橋脚取付け位置は敷設線路を仮組みし、パネルにあてがって正確に割り出しましょう。位置を調節するにはパネルを削る場合もあります。また、高さも調節します。線路を仮敷設し鉄橋も取付けて水平を確認します。高めの時は橋脚自信をサンドペーパーで削ったり、低い時はプラバン等を使用し高さを補充します。取付けにはボンド及び針金を使用し頑丈に取付けています。次にパネル側面と山の側枠を塗装します。塗料は木材用水性塗料を使用しています。またパネル上面で完成後にパネルの表面が見える部分と見える可能性のある部分は茶色(アースカラー)を塗っています。
渓流部分の製作です。水の表現にはリキテックスのグロスポリマーメディウムを使用していますが、川底はアクリル系水性塗料で下塗りをしておきます。水深の変化を着けるため、深い部分は濃い色で表現します。ベースの塗装は筆塗りですが、水深変化の表現はエアーブラシを使用しています。川岸は発泡スチロールで作成します。
プラスターで地形の製作にとりかかりますが、その前に林道のトンネルを作成し、トンネルで隠れる道路部分は地表の塗装をしておきます。プラスターはKATOのプラスタークロスを使用しています。プラスターで汚したくない部分は勿論マスキングをしておきます。プラスタークロスの使用方法は簡単で、貼り付ける部分に合わせてはさみでカットした後、水に浸して貼るだけです。私は貼り付けた後に指先で表面をこすってプラスタークロスの表面穴を消すようにしています。また、貼り合わせの部分は筆でこすり、違和感をなくすようにしています。いずれにしろ地形として表面に現れる部分以外はそんなに神経質になる必要はありません。
プラスターが乾いたら地表の下塗りをします。渓流左岸はKATOのアンダーコートアースを使用しています。いずれ雪に隠れてしまうので大まかに塗ります。渓流右岸は岩肌として表面を見せるのでウッドランドシーニクスのアースカラー(グレー・茶色・緑色・黄色系)を使用して塗装してゆきます。アースカラーは薄めで何回か重ね塗りをした方が良い色になるようです。
渓流に小石を配置し岩を表現をします。水の表現としてグロスポリマーメディウムを流します。グロスポリマーメディウムは最初は乳白色ですが、硬化すると無色透明になります。アクリル系顔料を混ぜ色をつけても良いようです。硬化には流し込む量によりますが1〜3日かかります。少し硬化しはじめたら、刷毛を使い表面を叩くようにして水面の波を表現します。暫く様子を見て元に戻ってしまうようなら少し時間を置いて再び作業します。うまくいったらラップ等でふさいでホコリが表面に着かないようにしましょう。写真では未だ波の表現はしていません。林道にはガードレールを取り付けています。グロスポリマーメディウムは画材屋さんに行けば手に入ります。
メディウムが硬化するまでの間に右側の山を作成します。山の作成は後で左側の着脱式の山の作成で紹介します。メディウムが硬化したら白い塗料を使用し波の表現をを強調します。次にフォーリッジクラスタやコースターフ等で草の表現をします。これらの取り付けには木工ボンドを使用しています。
製作過程
第二回は渓流製作編。鉄橋を取り付けてからでは製作しずらい部分なので、先に製作にとりかかります。川の製作は初めてという方も肩の力を抜いていざチャレンジ。