現在のハードディスクのデータ領域の管理方式は、ハードディスク上に用意されているセクタに連番を割り当てて管理する
「LBA(Logical Block Address)」という方式が一般的となっている。
しかし、従来のLBAでは、28ビットのデータで領域管理を行っていたため、最大で2の28乗である268,435,455 個の
セクタしか管理できない。
ハードディスクの1セクタは512バイトのため、268,435,455×512 バイト:137,438,952,960 バイト、つまり約128Gバイト
までしか管理できないことになる。
そのため、従来の28ビットLBAにしか対応しないマザーボードに160Gバイトのハードディスクを接続しても、
約128Gバイトまでしか認識されないのである。
この間題を解決するため、「Big Drive」という、最大48ビットのデータ領域管理が行えるLBAが登場した。
48ビットLBAに対応したマザーボードであれは、128Gバイトを超える容量のハードディスクを接続しても、
全領域か認識されて利用可能となる。
マザーボードによっては、最新のBIOSにアップデートすることで48ビットLBAに対応することもある。
もし128Gバイト以上の容量を持つハードディスクを購入しようと考えているのであれば、
まず現在利用しているマザーボードが48ビットLBAをサポートしているかどうか、
また現状でサポートされていなくても、BIOSをアップデートすることで対応するかどうか確認したうえで購入するようにしよう。
更に、BIOSが対応出来なくても、48ビットLBAに対応したIDE拡張カードを購入すれば問題を解消できる。
IDE拡張カード(ロープロファイル)
メーカー | 品名 | 型番 | 接続 ポート | 実売価格 |
玄人志向 | SerialATA 拡張カード | SERIALATA1.5-PCI | 2 | 2,500円 |
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なお、BIOSが48ビットLBA対応していても、ドライバが対していなければ、128Gバイト以上の領威にアクセスできない。
48ビットLBAをサポートするAPIドライバ
OS | APIドライバ |
Windows2000 | SP4 に含まれている。 |
WindowsXP | SP1 に含まれている。 |
Windows95/98/98SE/Me | 標準で 137GB 以上のHDDを認識するが FDISK が対応していないため、
マイクロソフトのWebサイトから修正モジュールをダウンロードする必要がある。 |
Windows2000 SP4、 WindowsXP SP1 未適用の場合 | Intel 製チップセットなら、
IIA(Intel Application Accelerator)を導入すれば含まれている。 |
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