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WindowsXP にしたら共有フォルダが見えなくなった。
WindowsXP マシンに Windows98/Me で使用しているアカウントを作る。

WindowsXP の共有フォルダにアクセスする場合、ログオン時のユーザー名とパスワードが利用される。 クライアントのユーザー名やパスワードが異なる場合、Windows2000/XP なら、 ユーザー名とパスワードを入力するダイアログか表示されるので、 許可されているユーザー名とパスワードを入力すれぱプクセスできる。 しかし、Windows98/Me では、ユーザー名の部分が「IPC$」に固定されてしまい、いくら正しいパスワードを入力してもアクセスできない。
こんなときには WindowsXP マシンのユーザーアカウントに、Windows98/Me でログオンしている名前のアカウント名を作れば良い。

手順は次の通り。
(1) クライアントの Windows98/Me で MS-DOS プロンプトを起動し、netconfig コマンドでユーザー名を確認する。
(2) WindowsXP マシンのコントロールパネルからユーザーアカウント開き、新しいアカウントを作成する。

WindowsXP 同士で共有フォルダを利用する場合も、互いのユーザー名を登録しよう。
それでもアクセスできない場合は、共有フォルダ名をチェックする。
Windows2000/XP では長い共有名でも間題が発生しないが、Windows98/Me では 12 バイトを超える共有名を認識できない。
そのため、Windows2000/XP と Windows98/Me が混在する環境では共有フォルダの名称は12バイト以下にしておこう。 日本語のフォルダ名も間題が起こることがあるので、できる限り英数名か望ましい。 また、セキュリティを高めるために、簡易ファイルの共有を解除してしまうと、パスワードを持たないユーザーからのアクセスができなくなる。 パスワードの入力も求められずに、原因不明のエラーが表示されるようになる。 簡易ファイルの共有の状態は「フォルダオプション」でチェックできる。 「表示」タブにある「簡易ファイルの共有を使用する(推奨)」にチェックがあれぱパスワードを設定していなくても共有フォルダにはアクセス可能だ。 簡易ファイルの共有を解除した状態でアクセスするには、クライアントのアカウントにパスワードを設定すればよい。 どうしてもパスワードなしで接続する必要がある場合、WindowsXP Professional では以下の設定でアクセスできるようになる。

手順は次の通り。
(1) 「ファイル名を指定して実行」に「secpol.msc」と入力し、「OK」をクリックすると「ローカルセキュリティ設定」画面が開く。
(2) ローカルセキュリティ設定画面の、左側の「ローカルポリシー」の「セキュリティオプション」をクリックするすると、 右側の欄にセキュリティポリシーが表示される。
(3) 右側のセキュリティポリシーより、 「アカウント:ローカルアカウントの空のパスワードの使用をコンソールログオンのみに制限する」を ダブルクリックすると「ファイルの種類の編集」画面が表示される。
(4) 「アカウント:ローカルアカウントの空のパスワードの使用をコンソールログオンのみに制限する」画面の 「無効」を選択し、「OK」をクリックする。
(5) Windows を再起動する。再起動後には、共有フォルダにアクセスできるようになる。
ただし、セキュリティレベルは下がるので、利用には注意しよう。

WindowsXP に SP1 を適用すると、そのあとに作成した共有フォルダで書き込みができないといった間題が起こることがある。
これは SP1 以降では、新規に作成した共有の標準アクセス権が「Every one 読み取り」になっているため、書き込みができなくなるのだ。 SP1 の適用以前の WindowsXP では、新規に作成した共有の標準アクセス権が「Every one フルコントロール」だった。 セキュリティを考えての変更であるが、知っていないととまどうことがあるかもしれない。 WindowsXP に SP1 の適用したあとに共有フ才ルダを作った場合は、必ずアクセス権を設定するようにしよう。

参考:PC Japan 2003/09 Page67
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