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WindowsXP には起動ディスク(FDD)がない。
WindowsXP ブート CD を作る。
 
PC障害時に備えるため、 WindowsXP ブート CD を作る手順は以下のようになる。

(1)ファイルの準備
(2)サービスパックの展開と適用
(3)イメージファイルの作成
(4)ISOイメージを作成
(5)CD−Rへの書込み

(1)、(2)に関しては、No.1027 「WindowsXP のセットアップファイルと SP1a を統合する。」により実現し、
(3)に関しては本ページの1項によりイメージファイルの作成し、
(4)に関しては本ページの2項によりISOイメージを作成し、
(5)に関しては本ページの3項によりCD−Rへの書込み、 WindowsXP ブート CD を作成します。
 
1. WindowsXP の CD-ROM からブートイメージを抽出する。
  ブートイメージの抽出は、シェアウェア「IsoBuster」のフリー機能によって WindowsXP の CD-ROM からブートイメージを抽出する事が出来る。
  (1) Webサイトより「IsoBuster」をダウンロードする。
ファイル名は、「isobuster_all_lang.zip」である。
  (2) 「IsoBuster」解凍する。
解凍後のファイル名は、「IsoBuster 1.5 (All languages) Setup.exe」である。
  (3) 「IsoBuster」をインストールする。
インストールの途中で、以下の選択を行う。
・「Select File associations」画面でイメージファイルタイプ「*.img」を選択する。
・「Registration Will enable IsoBuster PRO functionality」画面では「Free Funct. only」を選択する。
  (4) WindowsXP の CD-ROM からブートイメージを抽出する。
CDドライブに WindowsXP の CD-ROM を装着し、「IsoBuster」を実行する。
メニューバーの「Option」から「Language」をクリックし、「日本語」を選択する。
「IsoBuster」のウインドウの左ペインから「CD」→「Section 1」→「Track 01」→「Bootable CD」を選び、 右ペインの「Microsoft Corporation.img」を右クリックして「展開(E)」を選び、 適当なフォルダに拡張子を「.bin」に変え、ファイル名「Microsoft Corporation.bin」として保存する。
 
2. ISOイメージを作成する。
  シェアウェアの「CDRWIN」によって、ISOイメージを作成する事が出来る。 なお、「CDRWIN」でもCD−Rへの書込みを行えるが試用期間中の書込み速度は等速に制限されているので書込みは別ソフトを使用する。
  (1) Webサイトより「CDRWIN」ダウンロードする。
「CDRWIN」をダウンロードするには、「名前」と「メールアドレス」を入力してダウンロードする。
ファイル名は、「cdr39e-e.exe」である。
  (2) 「CDRWIN」をインストールする。
「cdr39e-e.exe」をダブルクリックしてインストールを開始するが、 インストール先はルートになってしまうので強制的にフォルダを「c:\Program Files」に変更する。
  (3) 「CDRWIN」を実行する。
「CDRWIN」を実行すると下図のようなウインドウが表示される。
Record Disc Backup Disc Extract
Disc/
Tracks/
Sectors
File Backup and Tools Device and Settings Unlock Program
Table of Contents CD-TEXT Editor Sector Viewer Read Online Help Exit Program
  (4) 「File Backup and Tools」を起動する。
上図のボタン「File Backup and Tools」をダブルクリックする。
  (5) 「File Backup and Tools」ウインドウの設定を行う。
    (a) 「Backup or Tool Operation」欄のプルダウンメニューより「Build an ISO9660 / UDF image file」を選択する。
    (b) 「Select Directory」ボタンをクリックして、サービスパックを適用した WindowsXP を格納しているディレクトリ 「D:\winxp」を選択し、「ADD」ボタンをクリックする。
    (c) ディレクトリを表示したウインドウの下にある6つのオプションボタンは、
「Long Filenames」、「Recurse Subdirectories」、「Include Hidden Files」、「Include System Files」をチェックし、
「Preserve Full Pathnames」、「Include Archive Files Only」のチェックを外す。
    (d) 「ISO9660 / UDF Image Options」欄の「Filesystem」は「ISO9660」のままで良い。
    (e) 「ISO9660 / UDF Image Options」欄の「Disable Version Numbers」だけにチェックを入れる。
    (f) 「ISO9660 / UDF Image Options」欄の「Image File」には "D:\sp1\winxp_sp1a.iso" と入力する。
    (g) 「ISO9660 / UDF Image Options」欄の「Advanced Options」ボタンをクリックすると、 新しいウインドウ「ISO9660 / UDF - Advanced Options」が開く。
    「ISO9660 / UDF - Advanced Options」ウインドウの「Volume Desccriptor」タブの設定を行う。
    (a) 「Volume Label」には "WXPOEM_JA" と入力する。
    (b) 「Volume Set Name」には "WXPOEM_JA" と入力する。
    (c) 「Publisher Name」には "MICROSOFT CORPORATION" と入力する。
    (d) 「Preparer Name」には
"MICROSOFT CORPORATION,ONE MICROSOFT WAY,REDMOND WA 98052,(206)882-8080" と入力する。
    (e) 「Use ISO9660 text for JOLIET volume descriptor」にチェックが入っている事を確認する。
    「ISO9660 / UDF - Advanced Options」ウインドウの「Bootable Disc」タブの設定を行う。
    (a) 「Make Bootable Disc」にチェックを入る
    (b) 「Media Emulation Type」にはプルダウンメニューより「Custom」を選択する。
    (c) 「Load Sector Count」には "4" を入力する。
    (d) 「Image File Mame」は、右側のフォルダボタンをクリックして、
ブートイメージファイル「D:\SP1\Microsoft Corporation.bin」を選択する。
    (e) 「Load Segment」には "07C0" と入力されている事を確認する。
    (f) 「Developer Name」には "Microsoft Corporation" と入力する。
    (g) 「OK」ボタンをクリックして、「ISO9660 / UDF - Advanced Options」ウインドウを閉じる。
  (6) ISOイメージを作成する。
「File Backup and Tools」ウインドウの「START」ボタンをクリックすると、 「Directory/File Statistics」ウインドウを表示する。

ディスクスペースを確認し妥当なら、「Continue」をクリックすると「ISO9660 / UDF Progress」ウインドウを表示し、 ISOイメージの作成を開始する。

「Completion Status.」が100%、約5分でISOイメージ作成処理を終了する。
ISOイメージファイルは、ブートイメージファイルと同じディレクトリィ「D:\SP1\」に格納される。

なお、ブートイメージファイルを格納するディレクトリィ「D:\SP1\」に、 ブートイメージファイルが存在すると確認ウインドウが表示される。

オーバーライトして良いなら「はい」をクリックして処理を続行する。 まずければ「いいえ」をクリックしファイル名を変更するか、 現在格納されているファイルを別の場所に移動させ再処理する。
 
3. WindowsXP のイメージファイルを書き込む。
WindowsXP のブータブルCDを作成するには、非エミュレーションモードのブータブルCD作成に対応したライティングソフトが必要になる。
使えるのは、シェアウェアの「CDRWIN」であるが使用期間中は書込みが等速に制限されるので、他のライテングソフトを使用しても良い。
ここでは、「CDRWIN」を使用してイメージファイルを書き込む。
  (1) CD-RW ドライブに生の CD-R をセットする。
  (2) 「File Backup and Tools」ウインドウの設定を行う。
(a)「Backup or Tool Operation」欄のプルダウンメニューより「Record an ISO9660 / UDF image file」を選択する。
(b)「ISO9660 / UDF Image Options」欄の「Image File」には "D:\sp1\winxp_sp1a.iso" と入力されている事を確認する。
  (3) 「START」ボタンをクリックする。
「START」ボタンのクリックにより、「File Backup and Tools - Record」ウインドウが表示される。

  (4) 「Record Disc」ボタンをクリックする。
「Record Disc Progress」ウインドウが表示され、CD-R への書込みを開始する。
1倍速で書き込んでいるのでえらく時間が掛かり、約1時間15分で終了した。

なお、終了直前に「Operation In Progress」ウインドウが表示され、2〜3分終了処理を行い終了ウインドウを表示して書込みを完了する。
 
参考:PC Japan 2003/02 Page50、PC Japan 2003/04 Page129
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