2010年の近況集20

  • 2010年11月10日

     先の日曜日、11月07日は雨ではなかったものの、イマイチの天気だった為、何処へもお出掛けしておりません。
     従って日曜日のネタはないのですが、11月03日のことを未だ書いてなかったので、今日はこの日の事を書いておきましょう。

     11月03日(祝)、前日の天気予報では気象庁自信満々の晴れ。そして実際にも晴れて、少々風は冷たかったものの、 気温も20℃ぐらいまで上がり、加えて日差しもあるので、この時期まで残っている蝶は皆元気に活動しておりました。
     海岸ではサツマシジミがオシロイバナで吸蜜し、耕作地周辺ではイチモンジセセリ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、 ヤマトシジミなんかが飛んでいます。

     そして、線的にけっこう広範囲に、なおかつ高密度で生えた
    ←このミヤコグサ群落の上を、 シルビアシジミが飛んでおれば良かったのですが、そんな事も無く、ここでは去年に引き続いての連敗です。

     あっ、そうそう、何処へ行ったか書いてませんでしたね。行って来たのは和歌山県でございました。

     そう、和歌山県といえば「さんま寿司」ですが、普通は切った姿寿司をパックに入れて販売されています。 ところが今回、上の画像のような「さんま寿司」を地元の食品スーパーで発見! この形態は明らかに珍品であることから、速攻でネットならぬカゴにinして購入、350円でした。
     これ、分類上は「さんまの握り寿司」ということになるのでしょう。
     生か?と思ったサンマの上身は軽く酢でシメてあり、シャリの量も適度、上部に散らされた針生姜と刻み葱を一緒に お口へ放り込むと…、
    「まったりとして、うんぬん…」などという味に対する表現力がないので、 アッサリと書かせていただきます。
     ハイ、美味しゅうございました。

     

  • 2010年11月13日

     11月も中旬、いよいよ今シーズンも終了間近です。

     ギリギリ明日の日曜日は、シルビアシジミ探し(ステージを成虫に限定せず)ができるかな?と思っておったのですが、 イマイチの天気予報。気温が低くてもスッキリ晴れていれば、この時期でもフィールドに蝶は飛んでいるので、 けっこう楽しいのですが、曇りではねぇ〜。
     なので、明日はフィールドに出ず、データの整理でもする事にしましょう。

     唐突に↑の画像、京都府南部の木津川へと合流する支流の堤防です。
     11月11日、奈良市の現場でドアークローザーを取り付けた後、ウロウロしてきました。
     もちろん対象種はシルビアシジミ。

     耕作地内を流れる細いラインも含めて、この支流流域を調べてみたのですが、どこも草地の状態が悪い…。 クズやセイタカアワダチソウ等の侵入でワサワサ状態か、短く刈り込まれ過ぎてツルツル状態かといった状況で、 ミヤコグサが好む草地環境がありませんでした。
     一方、木津川本流左岸の開橋から山城大橋にかけては、ミヤコグサの好む膝丈までの草地が展開しており、 見た目ではとても美味しそうな雰囲気なんですよ。ところが、数年前に自転車に乗って調べたところ、 こちら木津川本流沿いの好環境草地内にもミヤコグサはほとんど見られません。
     高校生の頃(約35年前)は「シルビアシジミだったら、三山木(玉水橋付近?)で採れる」 と聞いた憶えがあるのですが、当時と比べて激しく環境が変わってしまったのでしょうか。

     「あの1例は偶産だった」とか、「現在では絶滅した可能性が高い」と巷間言われている他県では、 きっちり採って密かにニンマリしている私ですが、肝心の地元京都府で採ってないんですよねぇ〜。
     実は私、この状況に妙な焦燥感を覚えています。
     というのは、京都府内において現在でもシルビアシジミが生息している場所は、おそらく無いと思うのですが、 もしかして誰かが発見するやも知れません。そうなってしまったら、
     「やられたっ!」
    と地団駄踏む事になるのは必定…。
     私より先に、誰かが見つけてしまわないかと、けっこう心配しているんですよ。

     

  • 2010年11月16日

     今年採った個体は全て展翅したので「展翅中」というネタは使えない。
     ラベル印刷は[ふしみやDB2010]の打ち込みが終わらないとできないので、 「展翅はずし中」というネタができるのも来年の3月頃…。

     という訳で、お察しのようにネタがありません。何処へも行かないと、ホンマに書く事ってないものですね。
     こういうときは、キマリン。
     今年の春、集中して撮影・画像編集したキマリン・プレート、左京区各地(岩倉、蹴上、八瀬) のプレートはUP済みですが、北区(平野神社)が未だでした。
     今日以降、ネタの無い時に小出しでUPしていきます。
     本TOPページ下部のキマ画像から順を追って跳んでいただくのが正規ルートですが、 ここからお入りいただき、 「京都府その02」をクリックしてお進みいただくと、平野神社産キマリンのオールド標本がご覧になれます。

     

  • 2010年11月19日

     ↑京都府綾部市由良川堤防、ご覧のように良い環境とまでは言えないけれども全くのダメ環境とまでは言い切れない…。

     11月17日(水)、京都府船井郡京丹波町の現場へ行ったついでに下見してきました。
     原生林のキマリン・ポイントとして有名な京大芦生演習林に源を発する由良川ですが、 綾部市の市街地までは山間部を流れ下るので上の画像のような堤防はありません。 ところが綾部市の市街地が始まるあたりから下流、福知山市にかけては両岸共にこのような堤防が続きます。

     今回は軽トラでの移動だったので、良さそうに見える場所があると、いちいち降りて、 「ミヤコグサがないものだろうか?」と探してみたのですが、見つけることはできませんでした。
     しかしながら、こういう点的な探し方ですから見落としている場所が多過ぎます。堤防でシルビアシジミ (ミヤコグサ)を探す場合、キッチリと線的に、しかも長距離を丁寧に探せる自転車での移動がベスト。

     当地の場合、貴重な成虫期の1日を使って探索するには距離が長過ぎるので、 来シーズンが始まる前に自転車で下見しておくべきなのでしょうが、これから寒くなるしなぁ〜。
     遮るもの無き冬の由良川堤防で、寒風に吹かれてのミヤコグサ探し。
     「シルビアシジミで、そこまでせんでも…」
    などと言ってモタモタしてると、来年悔しい思いをするかもしれませんね。

     

  • 2010年11月22日

     何やねんコレ↑、ですよね。

     皆さんご存知、京浜昆虫同好会編 内田老鶴圃新社 昭和48年7月5日発行の「新しい昆虫採集案内(III)」でございます。
     私ね、何かの拍子でこのページを見てしまうと、衝動的に島へ行きたくなってしまうんですよ。
     元々、11月21日の日曜日は京大の11月祭に行って蝶研の展示を見てからSPINDAを購入しようと思っていたのですが、 衝動抑えがたく、昨日はつぃ〜と島へ渡ってネットを振ってきました。

     「今時分、島へ行って採集とな?」、怪しいというか羊頭狗肉の匂いがプンプンしますね。
     コレが今週のネタなんですが、今日はここまでです。

     …と、終わりかけたものの、これではあんまりなので平野神社のキマリン・プレートを追加しておきました。
     本TOPページ下部のキマ画像から順に跳んでいただくか、 ここからお入りください。

     

  • 2010年11月24日

     昨日、11月23日(祝)は京大の学祭内、京大蝶研の出展教室へ行き、「SPINDA No.25」を購入してきました。 通常2000円のところ、学祭特別価格の1500円で買うことができ、とっても得した気分でございます。

     さて、11月21日(日)に行った島のお話しです。上の画像、漁業の盛んな島の漁港といった感じでしょ。

     そう、ここは離島…、と言ってよいのだと思う。
     たとえ本土から約1kmしか離れていなくても、その間に水があるから離島。
     上陸する為の交通手段は、船しかないから離島。
     周囲の水が海水じゃなくても、離島と言ってもイイんよね?

     ということで、今回行ってきた離島は滋賀県近江八幡市の琵琶湖に浮かぶ沖島でございました。

     「これで終わりかい?」
    って、そーなんです。別に引っぱろうとか、勿体つけてといかいう訳でなく、マジで書く事がないんですよね〜。 思いついたら何か書きますが、次回はキマリン・プレートをUPしてお茶を濁しそうな予感が…。

     

  • 2010年11月27日

     琵琶湖に浮かぶこの沖島、何故、当地を訪問したのかと申しますと、

    ・自宅から最短距離、最短時間で行くことができる島だったから。
    ・日本国内で人が生活している淡水湖内の島は、この沖島以外に無いと聞けば行きたくなります。
    ・海と違って琵琶湖なら、波がないので船が揺れないだろう、従って船酔いの心配無し。

    というのが主な理由、なんか観光目的みたい…。

     けれども私、一応蝶屋ですから、↓をお持ち帰りするのも目的の一つでした。

     ある意味「どーだっ!」と言ってよいものかチョッと微妙ですが、
      『日本で唯一、淡水湖内離島ラベルのヤマトシジミ!』
    これを標本箱に収納したかったんですよ。

     I氏の「島を集める」という名言に感銘を受け、離島ラベルのヤマトシジミ集めに傾倒し始めたのですが、 離島でヤマトシジミを採集するのは案外簡単ではないという事を、昨年あたりから思い知りました。
     大きな島では平地の開けた場所の面積も広く、カタバミが生えるような地面もたくさんあるので簡単なのですが、 小さな島では人為的な空間が少ない上に、樹林が水辺にまで迫っていて、カタバミの生えられる場所があまり無く、 「ヤマトシジミを採るのに、こないに必死にならんでも…」と自嘲気味に呟くことがしばしばあります。
     今回の沖島は小さな島でしたが、人が住んでおられたので狭いながらも耕作地が在り、 その周辺ではけっこう多くの本種が見られたのであまり苦労せずに得ることができました。

     これで今年の成虫採集はおしまい。
     思えば今年最初に採った成虫は、3月の下地島でヤマトシジミ。そして最後に採った成虫も沖島のヤマトシジミ。
     島のヤマトで開幕し、島のヤマトで閉幕。
     来年もこのパターンになりそうです。