即席ローストビーフ

 本格的なローストビーフは何回か作ったことがあるが、肉を糸で縛ったり香味野菜を用意したりと、あれはえらい面倒なシロモノである。

 おまけに、我が家の電気オーブンではどうしてもガスオーブンのような香ばしさが出ない。

 それが、ガス台の両面焼きグリルを使って、しかも手抜き調理法でやってみたところ、えらい簡単に出来ることを発見した。

 以来、オーブンを使った本格ローストビーフは作らなくなってしまったほどである。

 

 材料

   牛ブロック肉(当然のことながら肉が良いほど旨い)

   塩・コショウ・その他スパイス

 

@風評被害のせいなのか、最近和牛がやたらと安くなった。これは熊本産の和牛モモ肉で、グラム298円だった。481グラムで1,433円。以前だったら絶対にこんな値段では買えなかった。

Aまず、肉を冷蔵庫から出して室温になじませる。これがかなり大事である。塩・コショウその他好みのスパイスをすりこんでおく。

Bガスグリルは遠赤外線が豊富で、何を焼いても美味しく焼ける。大事なポイントはしっかり予熱をしておくこと。肉を入れ、両面焼きならそのまま、片面焼きなら途中でひっくり返して、最初は強火、表面が焦げたら、途中で弱火にして焼く。

C焼く時間は外気温やグリルの火力によって前後するけれど、500グラム位なら1213分程度というところか。こればかりはトライ&エラーで学んでいくしかない。

D焼けた肉をすぐにアルミホイルでぐるぐる巻きにして包み込む。そして火を止めた後のグリルに再度突っ込む。余熱でじっくり中まで火を入れる訳である。20分以上入れておく。

E焼きあがったらホイルから出し、冷めるのを待ってから(熱い内に切ると肉汁が流れ出てしまう)、肉を切る。線維と垂直に薄切りに切る。

 

 さて、この方法だと肉は美味しく焼けるのだが、香味野菜と一緒にオーブンに入れた場合と異なり、グレービーソースが出来ない。

 正直言って、市販のソースはそんなにうまいもんじゃない。

 そこで、お勧めなのが南極料理人こと西村淳氏が考案した「なんちゃってフォンドヴォーソース」。

 

 材料

   にんにく・白ワイン・めんつゆの素

   片栗粉・コショウ

 

@ニンニクをバターで炒めて香りを出す。

A白ワインを注ぐ。

B最後に市販のめんつゆの素(!)で味をつける。味見をして、場合によってはコショウ等で味を調える。最後に片栗粉でとろみをつけて完成。

 

 これだけで黙って出されたら、絶対にどうやって作ったかわからない極上ソースとなる。

 南極料理人、さすがである。

 

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