家づくりの流れ  
建物をつくるには時間がかかります。それは大きさや構造、建物用途、周辺の状況によっても違ってきます。
ここでは、私たちとの家づくりに於いて全体の流れ、費用のめやすを示したいと思います。
全体の流れ 主な内容 費用のめやす
顔合わせ相談 事務所又は建主さん宅でご要望を伺います。土地に関する情報も提供してもらいます。家づくりに必要な全ての予算についても情報の交換をします。 無料です
調査 敷地を見に行き、周辺状況もあわせてサーベイします。法的条件を役所に確認します。 交通費だけかかります
提案   建主さんの要望をふまえ、間取りや外観のイメージをアイデアとして提示します。 プレゼンテーション費用として10万いただきます。但し設計監理を委託契約した場合は費用の中に含まれます。
設計監理契約 建主さんと私たちで設計監理の契約を結びます。印紙は互の自己負担となります。 設計監理費の10%
基本設計 要望を満たした案をプラン、パースや模型で提示します。概略予算も同時進行させ、必要に応じて業者見積、メーカー見積をとり、予算のバックアップをします。建主さんと私たちの間での意志の疎通が行われ、出来上がる建物についてのイメージが共有されるための大切な段階です。使用材料や備品を見て確認したりします。ここで承認されると次の実施設計に入ります。 基本設計完了時
設計監理費の20%
実施設計 施工者や職人さんが建てるために必要な詳細な図面と仕様書をつくります。設備、電気、外構工事の図面も含まれます。また工事費を適正に積算できるものとして、設計図は工事請負契約書の一部となります。 実施設計完了時
設計監理費の40%
確認申請 建築基準法第6条の規定により、役所へ図面と申請書を提出します。許可後でないと工事の着手はできません。公的融資を受ける場合は別に申請が必要になります。市街化調整区域の場合は建築可否の法的条件があり、可の場合別に都市計画法による開発許可申請が必要になります。役所へ納める手数料(証紙代)は建主負担になります。
施工者見積もり 建主に承諾を得た実施設計図をもとに、工事施工者に見積もりを依頼します。提出された見積もりを適正にチェックします。
予算調整 予定した工事予算内で必ずしも納まらない場合があります。この場合は予算全体を見直し、建主と協議の上、例えば一部仕様などの変更をおこない予算の調整をします。建物のコンセプト(考え方、方針)を損なわない範囲で減額案の提示をします。
建主の承諾のもとに次は工事施工者の選定を行います。
工事請負契約 ここから監理業務 建主さんと工事施工者で工事請負契約を結びます。契約についての助言、立会い書類確認などを行います。印紙代は互いの自己負担になります。 監理費第1回目
設計監理費の10%


工事施工者へ契約金の1/3
地鎮祭 工事に先立ち、土地の神様に工事の無事を祈願します。建主、施工者、建築家が参加します。建主は神主さんに謝礼をします。地鎮祭をするかしないかは建主の都合によります。
工事の準備・着手 基礎工事の間に木造ならば大工さんが材木の加工に入り、鉄骨ならば鉄骨工場の作成した図面のチェックに入ります。材料、継ぎ手、仕口など骨組みの確認を構造図面をもとに大工さん、施工者と行います。木造3階建は役所の基礎工事配筋検査があります。この場合の役所へ納める手数料(証紙代)は建主負担になります。
上棟 棟上(むねあげ)ともいいます。骨組みが完成した状態で、架構の美しさが際立つときです。鳶職、大工さんたちに工事の安全と無事を祈り、建主さんが上棟式を行う場合もあります。公的融資の場合は屋根、筋交い完了後、上棟検査があります。
木造3階建も役所の上棟検査があり、この場合の役所へ納める手数料(証紙代)は建主負担になります。
監理費第2回目
設計監理費の10%

工事施工者へ契約金の1/3
大工工事 現場の進捗状況や図面の内容に照らし合わせてきちんと出来ているかチェックします。意志を職人さんに伝え、打ち合わせを行います。良い家をつくるという共有意識のもとに協力しあって進めていきます。
造作工事 床、壁、天井、階段などをつくります。仕上げの下地などだんだん内部が形作られていきます。細かい納まりなどの意匠的なこと、使い勝手、寸法のチェックをします。
仕上工事 内部がこの段階で完成に近づき、空間がみえてきて武者震いの感じる場面があります。見本帳や現場での試し塗りなどを建主さんと確認します。
竣工 いよいよ工事完成です。建主と私たちで完了検査を行います。行政の法的な完了検査の立会いを私たちが行い、検査済証の取得を行います。この場合役所へ納める手数料(証紙代)は建主負担になります。登記関係、火災保険の準備に入ります。
引渡し いよいよ新居での生活が始まります。建主は施工者から鍵の引渡しと保証書、取り扱い説明などを受けます。 監理費第3回目
設計監理費の10%

工事施工者へ契約金の1/3