きっかけ 元々はあんまり定住意識がなかったちょみっつ。住んでいるアパートは1年ぐらいの間空き部屋が多くて「なんてゆーの?戸建感覚?」とかのんきなこと言ってへらりとしていたのに、いきなり大家企業が家賃を下げて(ちょみっつ含む先住民は下がらない)すべての部屋に入居者が決まるという事態に住環境は悪化。

別に新規入居者の方々が悪いのではなく、築10年を超えたアパートが諸々の脆弱性を露呈し始めたのでした。

詰まりやすくなった下水とその匂い、どういうわけか大挙して押し寄せる蚊、生活音の響き、全部の車が出入りするには無理がある駐車場…。

現在建築中のちょみっつ家のことを考え始めるずっと以前に一度「家がほしい病」に冒された時期はまだ、今の住環境にそれほど逼迫した不安もなかったので、その時熱が冷めた後ものんびりしていたちょみっつですが、今回はもっと切実なものになりました。

そしてもうひとつ、この地域の特性、東海大地震への警戒感も以前より随分と増すようになってきました。田んぼ一枚隔てた線路を通る貨物の振動で部屋の建具がびりびり言うような安普請ときては、「どこに住んでも液状化地域だよ。」とは思っても、来るべき時はもう少しでもいいから、命の保障が高そうなところに住みたい、つまり耐震性の高い一軒家に住んでいたい、と思うようになっていたのです。

そこへ持ってきてアパートから歩いて3分のところに建売が公開され、ここならちょみっつ3号すみみの学区も変わらない。2号みぃも生活環境が変わらない。1号ひでみの通勤にもほとんど影響がない。それでは物は試し、と建売り構造見学会に入ってみたのが始まりです。

実を言えばその土地を分譲し始めたときから「ここいいな〜」とは思っていたのですが、色々あって(平たく言うと先立つものがあまりにもなさすぎたため)気にしつつも素通りしていました。だからこの見学会のときも「見てるだけ〜」で済まそうとは思いつつ、分譲し始めた頃に比べて経済的にほんのちょっとだけ状態が良くなっていたことで、(そうは言っても全然お金ないんですが。大マイナスが小マイナスになったぐらいです)建売りならなんとかなるかもしれないし、ミラクルを期待して(?)行ってみたのでした。

感想は・・・・う〜ん。・・・・う〜ん。お値段的には魅力だが。いかんせん間取りがちょみっつ向きではなく。う〜ん。と、うなっている内にそのころはまだウブだったちょみっつ、そこの営業さんに思い切りつかまりたたみこまれ、危うく金融関係情報開示を含む身上調査をされそうになり、「住宅営業ってこわいわ〜」という感想を抱いただけで記念のタッパーだけはちゃっかり戴き、後日さよならしました。

けれど、その建売りの隣が空き地だったのを見逃さなかったちょみっつは土地の売主である不動産屋さんに連絡を取りました。1号ひでみが緊張しつつ電話をかけたところ、最終的にちょみっつ家のビルダーとなって頂いたInaさんが丁寧に「まだ空いてますよ〜」と、お返事を下さいました。建売りのところで隣の空き地について聞いた時、「ああ、ここもウチでやりますよ。」と言われていたんで、建築条件付なのか確認したところ「そんなことないですよ〜」とのお言葉。

なんだよぅ。「ウチでやりたいと思ってるんですよ」ってことだったんじゃんよぅ。営業さんは紛らわしいこと言っちゃいけません、はい。

まあそれでも、思い起こせばこの建売りを見に行こう計画が発端だったちょみっつ家建築の旅、そう思えばもんのすごぉぉぉく強引だったアノ建売りの営業マンも悪く思えなくなったりするのでした。
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