土地 因みにInaさんのところは不動産会社が本体です。Inaさんは2代目若社長として(?)ハウジング部門担当。でも土地の相談も載って貰えました。

「空いてますよ〜」と、Inaさんからお返事いただいた土地。
そこは60坪以上ありました。広いことはいいことだ。このへんはいなかだから60坪程度の土地持ちの方はさほど珍しくない。実際2号みぃの実家の父なぞは「ふつーは60坪ぐらいないとな、家建てるんならな。フツーな。」と、言い切るぐらいでございます。
フツーって何を基準にフツーなの、パパ。

けど。広いってことは高いってこと。モチロンちょみっつにお金なぞあろうはずもありません。そりゃ見事なぐらいありません。そこからInaさんとの協議が始まりました。
俗に言う「平成・分筆合戦」。←誰も言いませんしこの先も言われません。

実はその土地を含む分譲地は廃業した会社の社長さん家が建っていたところで全体を6区画に分けていました。(1件建ってた土地を更地にしたら6件分取れるって言うのもすごいっすねぇ)で、すでに2件は建築中、Inaさんところの建売りが1件建っていて、ちょみっつが見学した他会社の建売りが1件。残る土地は後2件分。ちょみっつが指差したところは南面道路に面した正方形に近い広い土地。もうひとつは他の土地に囲まれた北側の小さな土地。

田舎なことで普段の生活の足は車ですから「道路沿い」はみぃの心の中で必須条件。でも広い。小さなお家でいいの〜、と思っていたちょみっつとしてはここをなんとか分筆してもらえないかご相談したのでした。

まず縦2分割案。するとこの土地の西側に建つInaさんとこの建売りとの境に官地があることが発覚。市の持ち物が幅50cmで南北に伸びていることがわかり(おかげでちょみっつ家とお隣は住所も学区も自治会も違うのです。お隣なのに。)それを買い取って分筆、という案。

分筆するとこんなかんじ、とInaさんから受け取ったFAXを見て、あまりの板海苔っぷりに難色を示すちょみっつ。どーしよー、他探そうか〜、と弱気になった頃、その官地を買うには非常〜〜に時間がかかることがわかり、今度は官地を抜いての分筆案が出されました。

形としては理想的。だけどまだ広い。っつか手が届かない金額です。これ払ったら家が建ちません。その頃並行してビルダー探しをしていたちょみっつ家は「こんなとこどーですかー」と住宅会社からいくつか提案をもらってました。でもどこもかしこも帯に短したすきに長しってな具合。

ちょみっつの部屋からは夜な夜な「う〜〜んう〜〜ん」という唸り声が響き渡る何日間かが過ぎた頃、分譲地の北側にある田んぼ地帯も造成して売り出すことになり、既存の工場がちょみっつ家の北側の土地を買い取って駐車場にするとのこと。ついてはちょみっつ家と西側の建売りの間を4Mの私道として一緒に買い取る、ということに事態は発展し、そうやって分筆してみると、あら不思議、これぐらいがいいなぁと思っていた坪数の土地ができあがりました。

ここからはものすごく微妙なお話になって、ちょみっつ家の東西は決まったけれど、南北を当初のままにすると予算を200万ほどオーバー。で、北側を2m後退してなんとか予算を擦り合わせ・・・(道路に面した間口が11mほどなので奥行き1mが大きいんです)、とやっているときに状況をみぃ実家に話したら「土地は1メートルでも広いほうがいいんだ!!1メートル分はなんとかしてやるから買いなさい!」とのお言葉、あまりのHotぶりにおののきつつもありがたく承り、inaさんとひでみは熱い(?)価格交渉を繰り返した結果、なんとかかんとか40坪弱の土地を予算ちょびっとオーバーなラインで契約できることになったのでした。

この頃「あと50cm、とかダメ?30cmでもいいケド。」などという不敵な要望を出すちょみっつに呆れることなく対応してくださったInaさん、本当にどもありがとうございました。

私たちとしては、Inaさんとこが売主だったため、仲介手数料もいらず、この後始まる「平成設計ものがたり〜最良の出会いを求めて編〜」←100年経ってもこう呼ばれることはありません にてビルダーがInaさんのところに決まるまで決済ものんびり待ってもらえたことは本当にラッキーでした。
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