四方転び
 ここでは、今まで、やってきた事を使って、四方転びで、訓練して見ましょう。これが理解出来れば、かなりのところまで

到達していると言っていいと思います。解らなくても、落胆はしなくても大丈夫です。解説が非常にへたくそなので

当たり前かもしれません。これが、解らないからと言って次へ進めないわけでもありません。

 四方転びについて考え、今までの考える大事さを試してみましょう。
 

 四方転びの解らない人は、本などで調べてください。メールでもお答えしますが。四方転びの貫の上端の墨は、短玄である。

と、本などには、書かれているが、それは、殳と短玄の短玄で墨付けをすると、言うことになります。では、何故、なのか。

で解るかもしれませんが、短玄と解らなくても、原寸の起こし方が解れば、墨は出来ることになります。ただ、ACが短い場合

精度は落ちます。その点では、短玄であると言う事を覚えるのはいいことだと思います。では、今まで、考えて来たように、、何故

短玄なのかを考えてみましょう。上図の証明からも解ると思います。図の引き方、考え方が解れば、本に書いてある短玄の理由が

解ったと思います。規矩術が、面白く感じてはきませんか。ただ、丸暗記から、何故が解ってきて、なるほどと感じてくれば、

考える楽しさが解りやがて役に立ってきます。上図から、いきなり短玄と解った人もいると思いますが、それでも、いいと思います。



 上の説明は、貫の上端の墨です。解説本などでは、小中勾で墨付けをすると書いてあるものが多いように思いますが、何も、

それだけではない、何故、小中勾になるかは、私には理解し難い、以下に、無理矢理解説してみますが、それよりも、上の図で、

貫の上端が、直角ではなく、外側が上がることを理解し、原寸の起こし方を覚えた方が、はるかに役立つし、振れ隅などに

進んだ場合は、理解しやすいと思います。



 このように証明しても、あまり有意義ではないことが、解っていただけましたか、規矩術を理解する事、覚えることは、何故、そうなるかを

理解し、その場、その場で解決していくことに意味があると思います。本に書いてあることを覚えるよりも、一つ一つ何故かを考え、理解

する事が大切です。

 柱の癖の取り方



 柱の癖とは、そもそも何なのか。柱の角は、中勾の勾配(私は違うと思っているが、どの本にも中勾と書いてあるので、ここでは、そうして

おくが、鉛直から考えれが中勾だが、通常は、水平を基準にしているので、中勾の返し勾配が正しいと思う。)なので、その時に、正方形に

なるには、どのようにしたらいいのかが、柱の癖と考える。これが、前提でないと、今までやってきたことの理論が成り立たない事になるので

四方転びはそういうものだと思って欲しいし、そう考えるのがやさしい。また、箱に、するにも癖を取らないとうまく、板を張ることができない。

それが、解れば、癖の取り方も自分なりに考えられるし、理解がし易いと思う。

(1図)で、考えれば、正方形の1辺の長さaが与えられるので、OH=OA’に、なるようにすれば、いいことになる。

(2図)でも、柱の癖を取れると思う。ここで、柱は、中勾であると、言ってきましたが、柱の辺に対して直角の方向から見たことを、前提と

して考えている。でも、対角線の方向から考えれば、隅勾配である。ここでも、いんちきに、なっているが、今まで、四方転びの場合、鉛直

方向を基準に考えてきたが、(2図)は、隅勾配が、平勾配より急になっているように感じるが、水平から考えれば緩やかに、なっている。

対角線方向から、考えれば隅勾配なので、(2図)のようにとっても癖がとれることになるはずです。他にも、方法はあると思います。

そんなことが、皆で集まってやれたら楽しいと思います。

 

   

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