NFL Sports Book - 賭ける上での基礎的発想法・格言・tips


NFLの格言は玉石混交です。玉の部分はもちろんのことですが、石の部分を知っておくことも結構重要です。なぜならば、典型的な賭け手の思考法を把握することは、lineの偏りの傾向を把握すると共に、line move(lineがどのように変化して行くか)を読んで底値でBETをするスキルにも通じることになるからです。折に触れ、ここを充実させていきたいと思います。


1. Early Lineの逆目に張るべからず

 Early LineとOpening Lineはほぼ同義で、週明けにスポーツブックが最初に出してくるラインのことです。逆目に張るべからずとは、例えばAチームのopening line が-7であったものが、その後-8に落ち着いたとします。このとき-8の方に張ってはいけないということです。その理由は、玄人筋はearly line(とlast minute line)を狙うことが多いので、彼らが早めに賭けることによって、lineがより「真実を表す方向に」動いてしまいがちだからだとされています。もちろんStarting QBの交代など大きな状況の変化があった場合はこの限りではありません。

2.雨でもなく雪でもなく風に気をつけよ

 悪天候の下では、えてしてlow scoreゲームになるので、Totalでは基本的にはunderが狙いとなります。しかしながら、Bookieもこのことは十分注意しているので、悪天候が予想される場合にはどんどんTotalのlineを下げてきます。特に寒冷地の屋外で行われる12月以降のゲームでは、悪天候分を「ある程度」織り込んだTotalのlineが発表され、ゲーム当日が近づくに連れ、良天候が見込まれるならTotalは上昇、悪天候が見込まれるなら下降と言った微修正が加わるline moveが典型的です。従って、天候のファクターをBookieよりも「賢く」BETに反映させることはなかなか難しいのですが、それでもweather.com等で天候をチェックしたり(Sporting Eventのコーナーから一括して辿ることが出来ます)、Las Vegs Insiderのweatherのコーナーのチェックをしておくことは必須です。なぜなら、天候の要素はtotalだけではなくpoint spreadの予想にも影響を与えるからです。現地にいる場合はweather channelやpre game showが各球場から、ライブで天候状況を伝えて来ますのでこれも要チェックとなります。
 上記のように悪天候条件はlineに織り込み済みのことが多いのですが、bookieが実際の影響よりも軽視してしまいがちなのが「風」だと言われています。特に20mph(秒速約9m)以上の強風は黙ってunder、しかもGusty Wind(突風が吹くような状況)であるとなお良しとされています。

3.1 0.5に笑うものは0.5に泣く
3.2 Shopping around the best number is half done

 ラスベガスの各スポーツブックでは、系列毎に独自のlineを出しています。lineを出すに当たってbookie側の大変な労力が払われているNFLでさえ、系列間のlineがpoint spreadで0.5-1.0異なることは日常茶飯事です。従ってBest available lineを探し出しす努力をすることは非常に重要です。point spreadやtotalでの0.5のlineの差は、状況に応じて1%〜数%の期待値の差となってきます。おいしいラインで打つことはVPやBJの良いマシンを探し出すこと以上に効果が大きい訳です。一説に、良いラインを探し出す努力をしただけで、シーズン通産成績の2%以上の期待値の向上が見込まれると言われています。実際serious playerは必ずそうしていますし、カジュアルシューズに履き替えてsportsbookを渡り歩くシーンが、プロの奮戦記には、必ずと言っていいほど出て来ます。
 レンタカー等の機動力があれば申し分ありませんが、そうでない場合は、主だった系列(Caesars系、Coast系、MGM Mirage, ImperialPalace, 少し頑張ればHarrah's, PalmsやStardust。但し、StardustとCoast系のSportsbookは統合化される可能性もあり)のSportsbookへのアクセスが良いフォーコーナー北側に宿泊するのが便利です。「Sportsbookエリア内では、携帯電話厳禁」という掲示を良く見かけますが、これもチームプレーで良いラインを探し出すことを防ぐためのSportsbook側の対策の一環なのです。(ついでに言うと、他人の代理としてスポーツブックで賭けを行うことも1998年に制定されたmessenger-betting lawによりネバダ州では禁止されています。これはラインに影響が出ないように、超大口の賭けを複数のカジノに分散させるチームプレーの阻止を狙ったものです。しかしながら、厳密には「シーザーズでSDの-14が出てるから$1000買っておいて?手間賃で$10あげるから」というような友人への依頼や、会社の仲間分をまとめて買うような行為も法律違反ということになります)
Offshoreで勝負される方は他の諸条件が許す限り、複数のsportsbookに加入するのが良いでしょう。なにしろPCの前に座っているだけで様々なlineが利用出来ますし、messenger-betting lawもないので、1箇所のsportsbookではlineが動いたり、limitを超えたりする場合でも機敏にbet出来る訳ですから。但し、これらをあまりやり過ぎると「オンラインカジノ出禁」を喰らう可能性もあるので注意は必要です。

4. 30点以上のスコアで2連勝した後は買うな

 30点以上の大勝の試合が2連勝してしまうと(BYEは除く)、どうしてもoffenseに油断・気の緩みが起こりQBの微妙なタイミングのずれ、lineのブロックミスが起こりがちだということです。野球で、大量得点試合が続いた後は打者が大振りになりがちだと言う発想と同様です。信頼性は?ですが、こういうpoint of viewもあるということです。

5.homedogは宝の山

 歴史的に見れば、homedogのATS(Against The Spread,即ちハンデ込みの勝敗)の勝率は50%を上回ります。例えば、Wizard of Oddsに1983-2003の統計が掲載されています(home dogはこの間53.2%の勝率)。しかしながらこの統計をうのみにすることは危険です。なぜなら、1994年に、Defensee Linemanがoffenseのpenaltyを誘発するために、Line of Scrimmageでjumpするような動作が禁止されるようになったというmajorなルールの変化があったため、これがゲームの構造に相当の影響を与えている可能性があるからです。実際過去にはこのようなmajor rule changeに対応出来なかったために、プロの看板を下ろさざるを得なかった事例もあります。
 このように、ルールの変化や戦略のトレンドは、統計に何がしかの影響を与えると考えられるため、長期間の統計を取った方が真実を反映したデータが出てくるとは必ずしも言えません。一方、1年当たりのゲーム数は少ないため、極く最近の傾向だけを捕らえても、統計的に有意な結果はなかなか出てきません。これがNFLのSportsbookを歴史的に分析する時の悩ましい点です。しかしながら、「homedogの可能性をまず検討せよ」とは多数の識者が述べている所であり、基礎的発想法としてこころがけることが無難だ思われます。なお一説には、「10点以上のhome dogは更に買い」というのもあります。これは統計的には有意ではないですが、近年のデータの裏付けは一応あります。

6.Bookieは丁半の張り駒が揃うようにlineを出している?

 これは、例えばSuperbowlに関するこの記事に見られるように、通俗的なSportsbookの解説では良く言われていることですが、真偽の程は定かではありません。むしろ、このようなリスクを完全にヘッジしたラインを出すよりも、「期待収益を最大化させる」ラインを出している(この場合張り駒はそろわないのでカジノは間接的にはゲーム結果に対して賭けていることになる)という説も、識者の間では根強く言われています。 その理由としては、カジノは毎週・毎ゲームを受けているので、結果が長期的には期待収益に収束するからと説明されることが多いようです。真偽の程は定かではありませんが、両者の中間的なコントロールをされていると言うのが実情だと思われます。

7. ATS is always due ??

 ルーレットのようなランダムな事象では、赤が10回続いたとしても11回目にも赤が出る確率には影響を与えません。しかしながら、NFLではATSで負け続けるチームに対しては、だんだんハンデが甘くなるという話も一部にささやかれています。即ち、ATSでstreak(連敗または連勝)が続けば、次は逆目に張るのが吉という訳です。この傾向が真実であるならば、マーチンゲール系(負けたら次週は何らかの法則で賭け増す)のmoney managementが推奨されることになります。。。。しかしながら、この格言はオヤジ理論的側面も多分にあるので、、話半分程度に留めておいてよいでしょう。

8.Lineには地域性がある?

 一昔前はSF 49yersのファンが数多く訪れるRenoで出されるlneはSFに厳しかったとも言われていますが、様々なlineがほぼリアルタイムでチェック出来、全米中からオンラインカジノで手軽にBET出来るようになった現在ではこのような、ラインの地域性も薄れていると言われています(日本の○球賭博系では、関西のハンデ師のラインを東京で使うときは多少読売に辛めに調整するとかいう話は良く聞きますが。。。。)。
 一方、人気チームかどうかというが賭けに影響するかどうかですが、アメリカの4大スポーツは地域性が強く、全国区のチームはほとんどないので、これも影響を考える必要はほとんどないでしょう。但し、America's teamとも称されるDallas等には多少辛め、田舎の新興チームで魅力あるプレーヤーにも乏しいTenesseeやCarolina等には多少甘めのlineが出ると信じている人もいます。これもオヤジ理論に近いのかも知れません。

9.Home Field Advantage(HFA)は3点

 これは有名な話ですが、過去の統計を見てもoverallでは「その通り」と言えます。NFLではAway teamの攻撃のときに、日本のプロ野球の比ではないCrowd noiseが発生するので、Away teamは攻撃パターン・タイミングの意思伝達が実際に困難になり、プレーに物理的に影響を与える訳です。しかしながら、「屋内か屋外か」、「ファンがおとなしいかどうか」など個別の状況に応じて、このAdvantageを調整した方が、handicappingを行う際にはより理想的です。実際にはこれは難しい面があるのですが、「週」毎のHFAにつていはおもしろい傾向が見て取れます。直感と一致する結果ですが、開幕週とWeek 2はどのチームのファンも「開幕」ということで張り切っており、新しいややHFAが大きい。その後week 3〜week 11は中だるみ、プレーオフ進出に直接影響するweek 12 〜 week 17は週が深まるに連れ、どんどんHFAが大きくなるというのが最近の傾向です。

10. 35以下はunder, 50以上はover

 NFLのtotalはほぼ42前後となるのが平均的な値ですが、野球で言うところの極端な乱打戦・投手戦が見込まれる場合は、35以下や50以上のlineが出る場合もあります。Square(用語集参照)達は、このような極端なlineが出るとどうしても、無難な側(35ならover, 50ならunder)に賭けてしまいがちなことや、Bookieもなかなか思い切ったlineはつけづらい面があるので、このような極端なtotalが出るような場合は、大胆にその上を行くのが吉と言う訳です。同様の傾向はRegular Season Total Wins over/underにもあてはまります。


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