<肯定的言葉>
 
どんな選手でも、否定的な言葉を言われ続けると、モティベーションが下がる。
最初にどんなに「やる気」があったにしても、否定的な言葉が横行するとマイナス思考になる。
これは、はっきりしている。
しかし、分かっていても個人的感情などにより、つい発するマイナス的な言葉。
発する人の心の中に問題がある。

例えば、その場で自分の思うような行動が出来ていない場合、つい発することが多い。
しかし、その前に、自分がそういった練習をさせていなかったり、防御策をしっかり
していないで発することも多い。いや、圧倒的に多い。
「結果だけ言われる」選手はたまったものではない。落ち込むだけだ。
試合では、選手の性格にもよるが、マイナス思考に導いて結果が出やすいとは考えられない。
仮に失敗しても「次でとり返す」といったポジティブな考え方に仕向けないと、結果は遠のく。
分かっているのか、分かっていないのか・・・。たぶんそこまで考えてはいまい。

『自己満足であってはならない』

これが鉄則。
しかし、一時的感情などで発してしまう言葉。
何がそうさせるのか?
教える立場も教わる立場も対等でなければいけない。
「対等」になっていないのではないか?
教えるから偉い。これは間違っている。道筋をつけてあげるのが指導する立場である。
お互いの人格を認め合うことが大切なのではないだろうか?

野球の試合中に「否定的な言葉」をヤジとして使うことが多い。
相手に対しても、見方に対しても。
「何やってんだ」「ひとりでやるな」などなど。
何もひとりでやろうとしてやっている選手はいない。
ボール先行していて、その結果がそうやって見えるだけだ。
本人は、一生懸命「ストライク取ろう、打たせよう」としている。
しかし、そう思った瞬間に、ストライクは入らなくなる。
ストライクを取ろうとした瞬間に、捕手よりの肩は開きリリースポイントがばらつき始める。
結果的に、頭では入れようとしているが、技術的に入らない投げ方になる。矛盾がおきる。
しかし、周囲は
当事者の苦悩も知らずに「否定的言葉」を投げかける。
その選手は立ち直れない。野球選手は皆、精神的に強いわけではない。
プロの選手でも弱い選手は沢山いるのだ。まして、アマチュアならもっといる。
結果を叱るのではなく、良い方向へのアドバイスが必要なのだ!
(ストライクをとろうという気持ちより、フォームなど意識するのがGOOD)

「肯定的言葉」「積極的言葉」「プラス思考の言葉」「ポジティブな言葉」

を、使わないと自分達が思い描いている結果にはならないだろう。
誰にでもミスはある。誰にでもだ。マリナーズのイチローでも後逸する。
もっと、試合中、こういった声が飛び交わないものか?
敵と戦っているが、自分とも戦っている。
自分に勝てないものが、相手に勝てるのか?「NO」である。

自分が発した言葉によって、「相手はどう思うか?」
自分が同じ事をされたら「自分はどう思うか?」を考えなければいけない。


良く聞かれる・
「試合中、どういった声をかけると良いですか?」って。
相手がどうとかではなく、
「やる気の出る言葉」「前向きになる言葉」を考えれば良い。
簡単だ。何も難しく考えることはない。

これは野球に限らず、何でも一緒。家庭生活、仕事、友人関係、すべてだ。
会社で怒り続けている人、野球でずっと怒っている人、家庭でマイナス思考の言葉を
浴びせ続けている人、そうですあなたです。
1歩下がって、自分の行動を改めて考えませんか?

自分が変われば、家族・社員・チーム(選手)、は変わります。
自分が変わらないうちは、何も変わりません!
断言します!