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江塚経営研究所


マーケティング 1 (マーケティング概論)
日本の歴史はまだ50年。理論的には日々進歩しています。
1.マーケティングとは
(1)マーケティングの歴史 アメリカでは、100年の歴史があります。産業革命による産出物の販売先拡大必要性からこの歴史が始まりました。一方日本では、まだ50年の歴史です。経団連石坂泰三元会長が米国訪問の中でアメリカの先進的マーケティングをつぶさに視察し、必要性の認識を感じたのが発端です。
(2)マーケティングとは 「企業経営にあたって必要とされる企業の市場に対する考え方、もしくは接近法」を言います。その基本的な目的は、市場あるいは顧客を創造・開拓し拡大することですが、顧客の潜在的な「ニーズ」の創造・開拓もそのひとつです。
2.企業の市場に対する考え方
 マーケティングも時代によって考え方のスタンスが違います。歴史の中では、次の4つの考え方が大きな流れとなっています。
(1)プロダクト志向(初期) ・市場や顧客とは全く無関係に、研究者の技術により製品化され市場に提供される ・「シーズ志向」「良いものは売れる」「モノ不足」の考え方がこのコンセプト
(2)販売指向(第二次大戦後まで) ・大量生産により、モノが豊富に市場に出回るようになった時代 ・「良いモノは、販売部隊が良ければ必ず売れる」 ・販売力を強化することがポイント、という考え方
(3)顧客志向(つい最近まで) ・時代が進み、生活水準の向上で顧客はモノを豊富に所有。 ・モノ単独や、販売戦力強化だけでは拡販が出来ない状況に ・「ニーズ志向」「顧客最優先」「CS」
(4)社会志向(現在、今後の流れ) ・企業の社会責任、社会貢献の考え方に沿って市場対応する ・具体例は「タバコ」・・・喫煙ニーズ対応だけでは、企業は市場から弾かれてしまう
3.マーケティング戦略の体系
 製品、価格、流通、広告販促活動の4つが戦略の中心です 
マーケティング戦略

対象市場

目的
価格戦略  
  Price

チャネル戦略
 Place

広告販促戦略
  Promotion
対象市場


対象市場の 選択
市場の 拡大・創造・開拓
この4戦略を 「4つのP」という